蝦夷鹿の堂々たる美しい角に魅せられ、一心不乱に鹿角を削り、磨き、形をつくる日々。もう不要な命だなんていわれたくない、とでもいうように。
2022年11月15日、北海道オホーツク地方で活動する「創りところシクヌ(創鹿)」は、ブランドの立ち上げと同時に、蝦夷(えぞ)鹿の角を手作業で加工したカラビナ「TURA(トゥラ)」が入った特製ボックス「Siknu(シクヌ)Box」のリリースを発表した。アイテムはすべて、創鹿公式ホームページで購入可能。
全国各地で野性動物の「害獣化」が取り沙汰されて久しいが、北海道の一部地域では蝦夷鹿が人間の居住エリアで農業被害や交通事故を起こし、問題が深刻になっている。
行政は忌避剤散布や侵入防止柵の設置、捕獲といった対策に乗り出し、蝦夷鹿はもはやヒール的存在として認知されている現状がある。
Siknu(シクヌ)Boxを手がける創鹿は、雪原で伸びやかに駆ける蝦夷鹿の美しくも堂々とした角を、一つ一つ手作業で作品化する作家。長く調理人として働き、俗世間の煩わしさに疲れ果て、雪がすべてを覆い隠す北の大地に上陸した経緯を持つ。
硬く堅牢な鹿角の加工は難易度が高いが、鹿角加工との出会いはきわめて自然な成り行きだったと創鹿は考える。蝦夷鹿は、アイヌの世界では「神が遣わした神聖な食糧」という位置づけの動物だ。
創鹿は、人間の都合で頭数調整されたり厄介者扱いされたりするすべての野性動物、すべての自然存在に対し、敬意と愛情を込め、鹿角作品を創作している。その思いに共感する方々に、Siknu(シクヌ)Boxを届けたい考えだ。
Siknu(シクヌ)Box 商品情報
・特 徴:一点一点手作りで、それぞれに風合いや柄、大きさが異なります 詳しくは北海道の美しい大自然が胸に迫る公式ホームページをご覧ください。 |
創鹿からのメッセージ
やつらの声をどこまで聞けるか…
自分の感じたまま、聞こえまま創るだけ
1人として同じ顔の人がいないように、1つとして同じ作品は創れない
唯一無二の自然の存在、野生の生命力に触れて欲しい
命が軽んじられている昨今の風潮に疑問を感じるあなたの胸を打つ、ほかのどこにもないお守りのようなカラビナ「Siknu(シクヌ)Box」に、ぜひご注目ください。