世界を巡り、20年以上世界の環境問題の解決に取り組んできた平井正昭氏が綴る。人類に伝える最後の警告。
「地上での生活が限界を迎えている・・。」
世界環境サミットを主催し、浮世絵外交というユニークな民間外交を繰り広げ、世界各国の政府要人と環境問題解決に向けた取り組みを行ってきた著者が、本の第1章の冒頭でこのように綴っている。
気候変動問題、海洋プラスチック問題、廃棄物による土壌汚染、未曾有のウイルス問題など、あらゆる面において、人類が地上を支配し始めて以降、最も高い汚染数値を叩き出しており、すでに引き返せない値まで地球環境は来てしまった。
そして、環境問題は技術的な問題だけが理由で発生している訳ではなく、その背後には、様々な国の国益や利権が複雑に絡み合っている。民間外交を通じて政府のトップと直に話を重ねてきた著者がそのことについても本書で深く語っている。
人類はその歴史上、なぜ資源の奪い合いを繰り返し、なぜこれほどまでに環境破壊をエスカレートさせてしまったのか。そのメカニズムを紐解いた上で、これまで陸地を横展開してきた世界観を「横糸文化」と定義。さらに、今後新たに人類が目指すべき方向性として、海底都市から空中都市、人工惑星までを一本のワイヤーで繋ぎ、各拠点間をエレベーターで移動するという「縦糸文化構想」を現代においての天地創造という観点から、宇宙の法、自然の法に基づいて提唱している。
そしてその実現こそが、人類の存続を左右する要であると喝破する。
人類は何をどのように間違ってきたのか。もうこれ以上の存続は不可能なのか。混迷を極める現代人に深い気づきを与え、豊富な経験則に基づいた具体的な指針を与える内容となっている。
人々を真の意味で幸福にし、なおかつ自然環境に溶け込み、循環型で持続可能な本来あるべき文明の姿を解き明かす。
世にありがちな、資本主義の行き詰まりを単純に問うだけにとどまるような画一化された従来の文明論争に一石を投じる一冊だ。
「新たに生きる道はあっても、歩まなければ道はない。」 平井 正昭
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