名商大ビジネススクールでは、英語MBAプログラム内の演習科目として、産学・地域連携で取り組む「SDGs プロジェクト」を2020年度から開講しています。ハーバード・ビジネス・スクールのMBAのキャップストーン科目「Field Global Immersion」を参考に、本学独自のフィールド演習科目として授業内容を構築。ステークホルダーとの交流やフィールドワークによる調査・研究において、多様な学生グループやパートナー企業と共に働き、自分自身について新しいことを学ぶことも目的としています。
本年度は25名の外国人留学生(16カ国:ヨーロッパ諸国14名、アジア諸国5名、アフリカ諸国3名、アメリカ大陸3名)が参加しました。
本プロジェクトのテーマは「地域資源を持続的に管理・保護・活用し、恵那市のステークホルダーの経済的・社会的豊かさを実現する」です。また、3年前から(株)RICOHおよび岐阜県恵那市による協力を継続的に提供していただいており、これまでの取り組みに、さらに本年度参加している学生たちの新しい視点が加わり、持続可能な地域づくりという志でつながった(株)RICOHおよび岐阜県恵那市のステークホルダーの方達へまた新たな提案をすることができました。
本年度は、3年めを一区切りとして、プロジェクト最終日(2022年12月1日)に、公開シンポジウム「サステナビリティ・シンポジウム」を開催し、本学のSDGs研究成果報告を行いました。
このシンポジウムには、(株)RICOHおよび岐阜県恵那市の関係者に出席していただけただけでなく、オブザーバーとしてエネルギー・無線通信を中心としたシステム論の研究をされている慶應義塾大学の梅嶋真樹教授、(株)NRWジャパン代表取締役社長のゲオルク・K・レアー氏、その他NGO関係者らをお招きし、ESG分野の研究や動向を本学の学生と共有することができました。
- 名古屋商科大学ビジネススクールの「SDGsプロジェクト」
2020年より開講している「SDGsプロジェクト」は、SDGsに精通したビジネスリーダーを育成することを目的としており、参加者はSDGsの概念と関連する理論を学ぶとともに、「リコーえなの森」を題材に調査研究を実施し、フィールドワークを通じて森林保全や環境教育の実践例を学び、「えなの森」の保全、活用などに関する提案をプロジェクト課題としてまとめあげていきます。企業、政府、教育関係者が交流し、それぞれのスキルを相乗させることで、グローバルビジネスが抱える緊急課題の解決に取り組んでいます。
- 名古屋商科大学ビジネススクールについて
1990年に設立され、土日のみでMBAを取得可能な教育課程(日本語・英語)をはじめ、税理士養成課程など、社会人を対象とした実践的なケースメソッドによる経営教育を展開。AACSB、AMBA、EQUISといった三大国際認証を全て取得した国内唯一のトリプルクラウン校として、世界標準の経営教育を東京、大阪、名古屋で実施。また、MBAに関する世界三大ランキングとして知られるQSとFTより国内第1位と評価されています。