当プロジェクトは、山口大学大学院創成科学研究科、一般財団法人九州環境管理協会、宗像市、シャボン玉石けんの産官学連携によるプロジェクトで、生活排水が環境や生物へ及ぼす影響について、洗浄剤として石けんを使う前後でどのような変化があるのかを調査します。今回の生活排水の環境影響に関する実証実験は、シャボン玉石けんとして初の取り組みであり、地域全体で石けんを使用する実証実験は業界でも珍しく、社会的意義の高いプロジェクトです。尚、8月23日(月)に実証実験を行う福岡県宗像市地島にて住民説明会を実施いたします。
当プロジェクトへの参画を通じて石けんが環境へやさしいことを実証し、環境保全に貢献できるよう努めて参ります。
■プロジェクト概要
<プロジェクト内容>
福岡県宗像市地島における一般家庭、地島小学校、漁村留学センター「なぎさの家」において、一定期間洗浄剤に石けんを使用していただきます。実証実験前後の水質や生物の分析を行い、生活排水による環境影響を調査し、論文発表を行います。また、地島の小学校や住民を対象として、環境学習を実施する予定です。
<プロジェクトメンバー>
山口大学大学院創成科学研究科/一般財団法人九州環境管理協会/宗像市/シャボン玉石けん
<実証実験スケジュール(予定)>
※実証実験の実施時期や期間、調査結果の発表時期は状況によって変更となる可能性がございます。
住民説明会 : 2021年8月23日(月)
実証実験 : 2021年9月~11月(3ヵ月間)
調査結果発表 : 2022年以降
<使用商品>
以下9商品を使用いただく予定です。
・シャボン玉台所用せっけん
・シャボン玉スノール(洗濯用)
・酸素系漂白剤
・手洗いせっけんバブルガード
・せっけんハミガキ
・無添加せっけんシャンプー泡タイプ
・無添加せっけんシャンプー専用リンス
・無添加ボディソープたっぷり泡
・無添加フェイシャルソープ
■プロジェクトの背景・意義
シャボン玉石けんは、「健康な体ときれいな水を守る」という企業理念のもと、1975年より無添加石けんの製造・販売を行ってきました。人にも自然にもやさしい無添加石けんの製造・販売そのものがSDGs達成に寄与すると考えています。
宗像市とは、「宗像国際環境会議」に実行委員メンバーとして参加し、環境課題の解決に向けて共に取り組んでいます。また、宗像市内の小学生を対象とした環境学習の支援も行っており、“環境”をテーマに様々な取り組みを連携して行っています。こうした取り組み背景があったことや、漁業が盛んな地域であること、地域単位での実証実験ができることなどから、宗像市の協力得て地島で実証実験を行うことになりました。シャボン玉石けんは、メンバー間の調整や商品提供などを通じてプロジェクトに参画いたします。
宗像市における生活排水による環境や生物への影響を調査し、石けんの環境へのやさしさを実証することで、地域単位での石けんの普及の取り組みを強化し、環境保全ならびに持続可能な社会に貢献していまいります。
石けんの特長について 洗浄剤には大きく分けると、①石けん、②合成洗剤の2種類があります。“体や物を洗って汚れを落とす”という目的は同じですが、原料や製造方法、出来上がった成分などは全く異なります。石けんは、排水として河川や海に流れると、短期間で水と二酸化炭素に生分解され、石けんカスは微生物や小魚の栄養源となり、環境負荷の少ない洗浄剤です。 |
■住民説明会について
地島の住民のみなさまに実証実験にご協力いただくにあたり、プロジェクト概要や商品の使い方などの説明会を下記の通り実施いたします。
・開催日時 : 2021年8月23日(月)13:00~(豊岡地区)/14:30~(泊地区)
・開催場所 : 福岡県宗像市地島泊地区、豊岡地区
福岡県宗像市地島(じのしま)について 地島は玄界灘と響灘の境界部に面する、周囲9.3km、人口約140人の小さな島です。泊地区と豊岡地区の2つの集落があり、ワカメ、ウニ、アワビなどの磯漁業・釣漁業が盛んです。島内には約6,000本のヤブ椿が自生するなど自然が豊かな地域です。 |
- シャボン玉石けんが取り組むSDGs
■人と環境にやさしい石けんの製造・販売
シャボン玉石けんは「健康な体ときれいな水を守る」という企業理念のもと、人と環境にやさしい無添加石けんづくりにこだわり続けてきました。近年、「無添加」とうたう商品が増えていますが、何か添加物が1種類入っていないだけで「無添加」とうたっているものも多く存在します。弊社の無添加石けんは、主成分以外は何も入れず、また、昔ながらの釜炊き製法で時間をかけて丁寧に作り上げています。これからも無添加のパイオニアとして、安心・安全な製品づくりに努めて参ります。
■1% for Nature プロジェクト
シャボン玉石けんの人気商品の売上の1%を“人と環境にやさしい活動”に寄付しています。支援事例として、2019年・2020年にミャンマーで取り組まれている「命の水事業」井戸建設の支援を行いました。上水道や井戸などの安全な水を利用できない国では、汚染された水を飲んで赤痢や下痢などの感染症を引き起こし、命を落としてしまう子どもたちも少なくありません。井戸1基の建設によって約1500~2000人に命の水を提供でき、彼らの生活を支えることができます。
【主な支援先(一例)】
・特定非営利法人 化学物質過敏症支援センター
・NPO法人 アトピっ子地球の子ネットワーク
・NPO法人 アレルギー支援ネットワーク
・IUCN(国際自然保護連合)
・公益財団法人 日本自然保護協会
・屋久島環境文化財団
・認定NPO法人 アジアチャイルドサポート など
■環境に配慮した包材の採用
定番人気商品「シャボン玉浴用100g」のパッケージ素材に「メカニカルリサイクルPETフィルム」を採用しています。リサイクル資源を活用することで、新たな石油資源の使用削減とともに CO2排出量の削減に取り組んでいます。
また、粉石けんの計量スプーンを「バイオマスプラスチック」から紙製に切り替えたり、ギフト箱に間伐材を採用するなど、環境に配慮した包装資材の採用に取り組んでいます。
【PETボトルリサイクル推奨マーク】
消費者に環境負荷低減に寄与する商品の選択を促し、PETボトルのリサイクルを推進することを目的としたマークです。
シャボン玉石けんが取り組むSDGsについて、詳しくはこちらから動画でご覧いただけます。