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日本一多くの生産者に会いに行く米屋が産地を巡り、全国各地の生産者との対話から芽生えた想い。
株式会社Replow(本社所在地:東京都港区、代表取締役:⼩野寺理騎)は、2023年2月1日、独自基準に基づき農薬や化学肥料、家畜堆肥を一切使わずに作られた自然栽培米・有機栽培米専門のECサイト「Natural Farming(ナチュラルファーミング)」をオープンしました。
産地巡りの旅で見えてきた答え
Natural Farmingを運営する株式会社Replow代表の小野寺理騎は、五ッ星お米マイスター / 米・食味鑑定士の資格を持つお米の専門家。
全国各地の美味しいお米を作る生産者を発掘するため、全国各地・年間100軒以上の農家さんを訪問し、北海道から鹿児島まで200種類以上の食味鑑定を実施。生産者ごとの食味の違いを把握することで、お客様や食関連企業それぞれに適したお米の提案を行っています。
産地を巡る日々のなかで、たくさんの生産者と出会い「こだわり」や「想い」そして「未来」について話す機会をいただきました。
農業界が抱える高齢化・担い手不足・肥料高騰などの諸問題と戦いながらも、地域の美しい自然を守り、食の安全を追求する全国各地の生産者に対し、米屋として何ができるのかを思い悩んできました。
そこで生まれた答えのひとつは、「人だけが美味しい世界は永遠には続かない」ということ。地球にも美味しいお米は「より自然に近いお米」のはずであり、農薬や化学肥料、家畜堆肥を一切使わない生産者を応援したいという想いからNatural Farmingをオープンいたしました。
世界的なオーガニック思考の高まり
世界中が地球規模のさまざまな課題解決に動き出している中で、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、オーガニックへの関心も高まっています。
アメリカでは2020年2月に「農業イノベーションアジェンダ」、EUでは2020年5月に「Farm to Fork戦略」が掲げられ、農林水産業や地域の将来も見据えた持続可能性の高い食料システムの構築に向けて世界中で活動が活発化しています。
さらに、世界の有機食品売上は年々増加し続けており、2001年から2020年の間に6倍以上に拡大しています。
国内では、SDGs達成の目標年である2030年まで残り5年となる2025年に開催される大阪万博を契機に、目標の実現に向けた各方面での取り組みがさらに加速していくことが予想されます。
国内の有機農産物の現状と課題
持続可能性の高い食料生産方法として確立されている有機農業の面積割合はわずか0.6%。農林水産省は2021年5月12日、「みどりの食料システム戦略」を策定し、2050年までに耕地面積に占める有機農業の取り組み面積を25%に拡大することなどの目標を掲げました。お米に焦点を当てると、国内で生産されるお米のうち、有機JAS米はわずか0.1%しかありません。この高い目標を達成するためには、当然多くの課題をクリアする必要があります。
農業と密接に絡み合う化学肥料と農薬
Natural Farmingを作ることになったきっかけは、世界的なオーガニック思考の高まりや、国内での有機農業の生産促進など広域的な視点だけでなく、「地球環境」「食の安全性」いう大きなテーマへの警鐘や提案を含んでいます。
農薬や化学肥料を使用することによる短期的な健康被害や環境汚染は、毒性の低い薬剤の開発や各メーカーの技術革新により、かつてほど叫ばれることは少なくなりました。また、農薬と化学肥料を使用し、効率的に大量の農産物を確実に作るための技術はここ数十年で飛躍的に進歩しています。
しかし、農薬や化学肥料、家畜堆肥を使用して生産された農産物の安全性に対する不安を完全に払拭してくれる材料が少ないことを今一度考えていきたい。また、動植物のレッドリスト・地下水汚染などがさらに顕在化してきているなか、自然環境と密接に関わる農業が長期的にどのような影響を及ぼす可能性があるのかを早急に考えていく必要があります。
Natural Farmingでは、現時点で最良の選択肢をお客様へ提案していくため、有機JAS規格など国内基準とは異なる独自基準を設け、農薬や化学肥料、家畜堆肥を使わないことを前提とした農法を推奨し、0.1%しかない有機JAS米のさらに先にある地球にも美味しいお米をお届けいたします。
お米をもっと、わかりやすく。
農産物の表示は、わかりづらい。
どのような環境で、何を与えられ、どのように育ってきたのか。
お米のバックグラウンドを消費者にわかりやすく紹介することで、本当に地球にやさしい生産方法を選択する生産者を応援できるのではないかと考えています。
そこで、私たちの考える「ナチュラル」を基準にした「ものさし」を策定しました。
なにも与えない「ALL ZERO」、稲藁や籾殻などの植物性肥料のみを投入する「GREEN」、魚や海藻由来の堆肥などを投入する「BLUE」の3つに分類し、その生産方法を何年以上継続しているのかをビンテージウイスキーのように年数で表示しています。
また、採水地や周辺環境など不安材料になり得る項目を全て公開し、お米が生きてきた「バックグラウンド」について生産者と約束書を交わし、わかりやすく表示します。
Natural Farming基準の詳細:https://www.naturalfarmingshop.com/blog/2022/11/16/171906
Natural Farming取り扱い商品(一部)
農薬・化学肥料・家畜堆肥を一切使用せずに作られたお米を販売いたします。
[ All ZERO ] ハツシモ2kg 岐阜県岐阜市「主穂営農 奧村知己」(10年継続圃場)
[ GREEN ] にこまる2kg 滋賀県竜王町「若井農園 若井康徳」(5年継続圃場)
[ GREEN ] 朝日2kg 熊本県熊本市「こなつ農園 小夏英昭」(3年継続圃場)
私たちは、持続性が高く、環境負荷のできるだけ小さい米作りを応援していきます。そして、生産者がもっと誇りを持って米作りを続けられるよう、米屋としてできることを追求していきます。
生産者と消費者と一緒に0.1%の先にある未来を切り開くために。
ZERO WASTE(ゼロウェイスト)な世界を目指して
Natural Farmingでは、ゴミをなくし、資源を浪費しない「ZERO WASTE(ゼロウェイスト)」活動に賛同し、納品書やパンフレットなどの書類はできる限り同梱しません。
また、商品パッケージについても、お米の鮮度保持・輸送の観点で課題が解決でき次第、自然由来かつ再生可能な素材に随時変更してまいります。ぜひ、ご提案や開発などのご協力をお願いいたします。
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自然栽培米・有機栽培米専門店 Natural Farming
SHOP https://www.naturalfarmingshop.com/
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※Natural Farmingは、株式会社Replowの登録商標です。
運営会社
株式会社Replow(リプラウ)
所在地 東京都港区南青山二丁目2番15号 ウィン青山942
代表者 代表取締役 ⼩野寺理騎
TEL 03-5442-6530
URL https://www.replow.net/