アフリカの絶滅危惧種の保護
100万人以上を支える水と食料の確保
1万人の経済的機会の創出に寄与
2021年8月25日
ダイヤモンドブランド「デビアス フォーエバーマーク」などを展開するデビアスとナショナルジオグラフィックは本日、パートナーシップ「オカバンゴ エターナル」の締結を発表しました。本パートナーシップは、アフリカで最も深刻な自然保護問題の一つであるオカバンゴ・デルタの原水と、これによって支えられる生命や暮らしの保護を目的としています。 アフリカの絶滅危惧種の保護や100万人以上を支える水と食料の確保の他、1万人の経済的機会の創出に寄与するこの5年間のパートナーシップは、地域が長期的に回復していくために今後数年間で不可欠な投資です。 本パートナーシップは、オカバンゴ全域の地域社会と密接に連携し、生態学的な問題を解決しながら、地域社会に経済的機会も提供できるよう努めていきます。
アンゴラ南部、ナミビア東部、ボツワナ北部にまたがるオカバンゴ盆地は、オカバンゴ・デルタの主要な水の供給源です。 ボツワナ北部に位置するオカバンゴ・デルタは、アフリカで最も重要な生態系の一つです。他に類を見ない生物多様性が育まれ、ライオン、チーター、ワイルドドッグ、数百種の鳥など多様な野生動物が生息する他、ゾウの個体数は世界最大を誇ります。
アンゴラの高原地帯に降った雨は、ナミビアを通って、ボツワナに流れ込みます。オカバンゴ・デルタの健全性は、この水源地であるアンゴラの湖や川に依存しています。 デルタ自体は保護されていますが、デルタに水をもたらすオカバンゴ盆地の現状は異なり、気候変動、森林伐採、河川上流地域における商業的農業の影響により、この重要な水のライフラインは危険にさらされています。
「ナショナルジオグラフィック オカバンゴ ウィルダネス プロジェクト」は2015年より、オカバンゴ盆地の永続的で持続可能な保護に取り組んでいます。 このナショナルジオグラフィックの取組みに、この度デビアスが加わりました。デビアスは50年以上にわたり、サステナブルな未来を築くための取組み「Building Forever(永遠を築く)」の一環として、ボツワナの人々とともに、教育、医療、生活水準の向上、野生生物保護を推進してきました。
デビアスは今後5年間にわたり、すでに進行中のプロジェクトを拡大し加速するための支援、ノウハウ、そして資金を提供し、ナショナルジオグラフィックとの協力の下、オカバンゴ盆地の保全、そして自然と調和するサステナブルな生活のために尽力していきます。 本パートナーシップは、自然界の保護に加え、ボツワナ、ナミビア、およびアンゴラの地域社会の支援にも注力します。 活動の内容は以下のとおり。
- 自然界の保護
・野生生物の生息地間を結ぶ回廊(コリドー)の長期的な保護を通じて、絶滅危惧種の移動と繁殖を助ける
・新たなデータ収集のための遠征資金の提供、監視技術の導入、および助成金やトレーニングを通じた現地の研究 者の能力開発を通して、重要な保全研究を支援する
- 地域社会への支援
・100万人以上を支える水と食料の安全を確保する
・1万人に経済的機会を創出する
・気候変動の影響からの回復を支援する
- オカバンゴ・デルタとその恩恵を広く伝える
・現地の教育者および若者のデルタへのアクセスを促進する
・オカバンゴ・デルタとその水源の素晴らしさや重要性を世界のより多くの人々に届ける
ナショナルジオグラフィック エクスプローラーであり、「ナショナルジオグラフィック オカバンゴ ウィルダネス プロジェクト」のリーダーであるスティーブ ボイズ博士は、次のように述べています。
「オカバンゴ川流域が危機に瀕していることに疑いの余地はありません。今後数年間において私たちがこの脆弱な生態系をどう扱うかが、ここで生きる人々と野生生物、そして将来の世代にとって重要な、その生命力存続の鍵を握ります。これは、この自然の驚異を守る最後のチャンスであり、私たちはこのような非常に重要なプロジェクトにおいてデビアスとパートナーになることを嬉しく思っています。 私たちはともにリソースを出し合い、政府、NGO、地域社会とのパートナーシップを強化しつつ、この地域の長期的でサステナブルな自然保護への取り組みをスケールアップしていきます」
デビアス グループのCEO、ブルース クリーヴァーは次のように述べています。
「デビアスは、数十年間にわたり、ボツワナおよびナミビアの各政府と50/50のパートナーシップを組んできました。つまり、両国の人々はデビアスの重要な株主であり、その長期的で持続可能な開発を支える取組みは、デビアスの事業の中核となっています。採掘されたすべてのデビアス ダイヤモンドが、産出国の地域社会に永続的な発展と繁栄をもたらすことを約束するデビアスの『Building Forever(永遠を築く)』の一環として、デビアスでは、南部アフリカで50万エーカーの土地を自然保護区として管理し、野生生物の保護や人々の生活支援、教育機会の創出や周辺地域のエコツーリズムの発展に寄与しています。 しかし、南部アフリカでは、極めて重要なオカバンゴ盆地をはじめ多くの地域が依然として危険にさらされています。 だからこそ、ナショナルジオグラフィックとのパートナーシップは極めて重要なのです。 両社のノウハウやリソースを共有し、地域の人々や政府、NGOパートナーと協力することで、単独で成し得るものよりもはるかに大きな影響をもたらし、最終的に自然界の保護と人々の生活の向上を実現することができるでしょう」
ナショナルジオグラフィック エクスプローラーであり、「ナショナルジオグラフィック オカバンゴ ウィルダネス プロジェクト」のボツワナ カントリー ディレクターであるコケツ ムコディ氏は、次のように述べています。
「この比類なき場所を保護するための連携が緊急に求められている中、今回のような支援とパートナーシップが実現したことは大いなる喜びです。オカバンゴ盆地の人々は、この大地に生命をもたらす水源に依存しています。私たちは、この地を故郷と呼ぶ人々と野生生物の未来のために、この水が流れ続けるよう力を合わせなければなりません」
デビアス グループは、ナショナルジオグラフィックとのパートナーシップ「オカバンゴ エターナル」を通じて、サハラ以南のアフリカで最大級となる越境自然保護区の確立と活性化に取り組みます。 この取組みはまた、環境保全を基盤とした観光経済を活性化することにも繋がり、アンゴラ、ナミビア、およびボツワナの河川流域の保全に対する地元の支援と理解を促すことが期待されます。 さらに、この生態系が直面している問題とそれを保護することがなぜ重要であるかという認識を高めるべく、ボツワナを拠点として、オカバンゴ盆地に関する映像作品も制作予定です。
「オカバンゴ エターナル」パートナーシップの詳細については下記をご覧ください。
https://www.debeers.com/en-us/okavango-eternal.html (英文)
パートナーシップの最新情報は、@natgeo, @intotheokavango and @debeersofficialをフォローしてください。
デビアス グループについて
1888年に設立されたデビアス グループは、ダイヤモンドの探鉱、採掘、マーケティングを手掛ける世界をリードするダイヤモンド会社です。デビアス グループは、ジョイントベンチャーのパートナーと共にダイヤモンド供給路全体で2万人以上の従業員を抱え、採掘されるダイヤモンドの価値において世界最大のダイヤモンド採掘会社です。現在ボツワナ、カナダ、ナミビア、南アフリカで採掘を行っています。革新的な技術はデビアス グループの戦略の根幹にあり、デビアス ジュエラーズやデビアス フォーエバーマークといったブランドを展開する一方、ダイヤモンドの出自やトレーサビリティを確かめるためのGemFairや Tracrといった技術も開発しています。デビアス グループの社員は”Building Forever"(永遠を築く)という約束を携えています。これは、より良い未来を築くための統合的なアプローチで、より公平で、安全で、清潔で、健康な未来 — つまり安全と人権と倫理的な正しさが最優先される世界を目指すものです。デビアス グループはアングロ・アメリカン・グループの一員です。
デビアス グループに関する詳細はwww.debeersgroup.com (英文)をご覧ください。
ナショナルジオグラフィック 協会について
ナショナルジオグラフィック協会は非営利団体で、科学、探索、教育、そしてストーリーテリングの力を通じて、世界の驚異を映し出し、保護しています。1888年以来ナショナルジオグラフィックは、探索の境界線を押し広げ、大胆な人々と革新的なアイディアに投資してきました。これまでに7大陸の1万4千を超える研究をサポートし、教育機会の提供を通じて毎年3百万人の学生を支援しています。また、世界中の視聴者にナショナルジオグラフィックならではの体験、ストーリー、コンテンツをお届けしています。
ナショナルジオグラフィック協会に関する詳細はwww.nationalgeographic.org (英文)、及び公式Instagram, Twitter, Facebookをご覧ください。
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