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2023年 3月2日(木) オンライン開催
"陸養"プロジェクト実行委員会は、「みんなで海の問題について考えよう!“陸養”プロジェクトオンライン交流会」を2023年3月2日(木)にオンラインで実施しました。陸養プロジェクトを通して学んだ海の恵みや水産業のこと、自分たちで自主的に調べたこと等について発表し交流しました。参加校は、東京都の神宮前小学校、大阪府の東深井小学校、千葉県の馬橋小学校、愛知県の蒲郡南部小学校、福島県の郡山ザベリオ学園小学校の5校です。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
- イベント概要
・開催概要:“陸養”プロジェクトオンライン交流会
・日程:2023年3月2日(木)10時35分~12時25分
・参加者:東京都渋谷区立神宮前小学校(5年)、大阪府堺市立東深井小学校(5年)、千葉県松戸市立馬橋小学校(5年)、愛知県蒲郡市立蒲郡南部小学校(6年)、福島県郡山ザベリオ学園小学校(5年) 合計 393名
・共催:NPO日本養殖振興会
- 第1部 「陸養プロジェクトから学んだこと」各校からの発表
まず、参加各校から、陸養プロジェクトで育てていたヒラメのことや、特別授業で知った海や水産業に関することなど、それぞれ学んだことを発表しました。学校で実際にヒラメの陸上養殖を頑張ってきた児童たちは「えさやりを忘れないよう工夫した」「世話の仕方をおぼえるのが大変だった」「いのちの大切さを知った」など、養殖体験から得られた感想を聞かせてくれました。また、海や水産業に関係する地域の方に特別授業をしていただいた経験から「自分たちの身の回りには生き物、環境など大切なものがたくさんあることがわかった」と、学んだことを他の学校の友達に教えてくれた児童も。発表後にはお互いに質問をし合って学びを深める様子が印象的でした。
- 第2部 グループディスカッション 「みんなで海の問題について考えよう!」
次に、海の問題についてみんなで考えるグループディスカッションをしました。はじめにグループ内で「海」と聞いて思いつく問題とその理由を話し合い、最後に各学校から代表してその内容を紹介してみんなで共有しました。私たちの食生活に欠かせない水産業が続かなくなってしまうという理由から「養殖や漁業関係の仕事をしている人の減少」を問題としてあげたり、プラスチックをはじめとした「海洋ごみ」や「地球温暖化」の問題を取り上げたグループもありました。短い時間でしたが、このプロジェクトを通して学んだことも踏まえて、自分ごととして海の問題を考えてくれていることが伝わってきました。
- NPO日本養殖振興会の齊藤先生からのお話
最後に、これまで養殖についての講師を務めてくださったNPO日本養殖振興会の齊藤先生から「いろんな学校の発表をきけて良かったと思う」「大切な経験をしたと思うので、それを今後も生かしていってほしい」というメッセージをいただきました。その後、画面越しに記念撮影をして交流会は盛況のうちに終了しました。
<団体概要>
団体名称:”陸養”プロジェクト実行委員会
URL:https://rikuyou.uminohi.jp/
活動内容:「陸上養殖」を通し、水産資源の貴重さ、生命の大切さ、自分たちが住む地域の海の問題について学んでもらい、こどもたちに海の未来について考えてもらう機会を提供すべく活動しています。
2018年4月 陸養プロジェクト実行委員会発足 。
これまで、全国10地域23の小学校(青森・千葉・東京・静岡・埼玉・栃木・富山・長野・愛媛・長崎)で陸養プロジェクトを実施。実施地域の企業や専門家と連携し、地元の海に関する問題や魚の生態等を学びながら、プロジェクトの最後には育てたヒラメをどうするか、学校ごとに結論を出してきました。
※プロジェクト共催
団体名称:NPO日本養殖振興会
URL:https://npojco.org/home/
活動内容:これからの日本を背負って立つ子ども達に、この日本が誇る『人工種苗による養殖技術』の素晴らしさを伝えることを趣旨とし、日本の漁業の将来を担う人財育成及びその人財が活躍できる農山漁村地域での活性化、雇用促進を最終的な目標としています。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/