東京ガス株式会社(社長:内田 高史、以下「東京ガス」)と株式会社Sustech(代表取締役:丹野 裕介・飯田祐一郎、以下「Sustech」)は、このたび、Sustechの運営する脱炭素化支援プラットフォームCARBONIXのオプション機能として、建設・住宅業界向けGHG排出量算定支援システムを共同開発しました(*1)。東京ガスのコンサルティングと、SustechのCARBONIXを組み合わせた、建設・住宅業界向け温室効果ガス(以下「GHG」)排出量算定サービス(以下「本サービス」)を2023年4月1日より開始します。
昨今の脱炭素の潮流の中、GHG排出量の削減は重要な経営課題の1つに位置付けられています。建設・住宅業界において、自社排出量だけでなくサプライチェーン全体の排出量(SCOPE3)を算定する際には、建築物を構成する数千~数万点の建材・設備の数量情報を収集・整理する必要がある等、膨大な業務負荷が発生します。本サービスは、このような建設・住宅・業界特有の様々な課題を解決します。
- 本サービスの特長
目次
1.必要最小限のデータで高精度なGHG排出量算定が可能
CARBONIXのオプション機能では、一つ一つの建材・設備データが収集できない場合でも、「CASBEE(*2)」(建築環境総合性能評価システム)の原単位データや算定条件を活用し、建築物の床面積・構造・性能条件等を設定するだけで、建設時や運用時の建物1m2当たりの排出原単位を簡易に作成します。また、省資源や省エネ等の取り組みも計算条件に組み込めるため、建築物のGHG排出量の削減努力を反映することが可能です。
2.建設・住宅業界の業務実態・ルールを理解するコンサルタントが支援
GHG排出量算定の国際ルールであるGHGプロトコルの理解に加えて、建設・住宅業界の業務実態や業界ルールを理解したコンサルタントが、算定手法の解説から、データ収集体制の構築から運用まで支援し、CARBONIXを活用したGHG排出量算定を効率的・継続的に実施できるよう支援します。
3.GHG排出量の現状分析や、具体的な削減手段もCARBONIXを活用して検討可能
CARBONIXのダッシュボード画面を活用し、GHG排出量の現状分析や今後の削減計画の策定を支援します。また、東京ガスのエネルギー・ESG知見を活かした具体的な削減手段の検討も可能です。
- 脱炭素化支援プラットフォームCARBONIX
1.Excelライクな入力画面で入力作業が非常にスムーズ
Excelと同じようにコピー&ペーストでの入力が可能であり、社内の既存Excel資料との連携も簡単で、作業担当者の負担を圧倒的に改善。
2.算定だけでなく、分析、計画策定まで可能
ESGにまつわる一切の情報を一元管理し、組織区分、法人、拠点ごとなどの細かい分析が可能。今後の削減計画策定を支援。
3.豊富なレポーティング機能
算出結果を綺麗なグラフでExcel出力し、そのまま社内資料や対外資料に活用可能。さらに、ニーズに合わせたカスタマイズレポーティング機能も対応。
- 本サービスに関するお問い合わせ先
https://eee.tokyo-gas.co.jp/special/form/tgcarbonix_info.html
- CARBONIX HP
https://sustech-inc.co.jp/carbonix/
- 株式会社Sustech HP
*1:Sustechと東京ガス、「法人向け脱炭素化支援」に関する協業開始(2022年1月19日発表)
https://www.tokyo-gas.co.jp/news/topics/20220119-03.html
*2:建築環境総合性能評価システム。建築物や街区、都市などに係わる環境性能を様々な視点から総合的に評価するためのツールであり、現在、国内の建設事業者や設計事務所、建物所有者、不動産投資機関などにおいて広く活用されています。一般社団法人日本サステナブル建築協会が研究開発し、一般財団法人住宅・建築SDGs推進センターが普及促進しています。