子どもたちの感性を刺激する「知る」「触れる」「食べる」を通じて海洋問題を親子で学んで考える”下関の海を知る・感じる・⾷育”イベントを開催しました!

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2023年3月9日 社会福祉法人海音子会 ひがし子ども園(山口県下関市)

海のごちそう地域モデルin下関は、2023年3月9日(木)に、社会福祉法人海音子会 ひがし子ども園(山口県下関市)にて、親子向けイベント「下関の海を知る・感じる・⾷育イベント」を開催いたしました。この春小学生になる子ども園の園児とその保護者の皆さんに、下関を代表する魚「フグ」を題材に、下関の海で起こっている変化と現状を「知る」「触れる」「食べる」という感性を刺激しながら、今の海を感じて考え、100年後の下関の海に想いを繋ぐことを目的としてイベントを実施しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

子どもたちの感性を刺激する「知る」「触れる」「食べる」を通じて海洋問題を親子で学んで考える

  • イベント概要

・開催概要
 全国で活躍する海・感性・⾷の専⾨家と下関のフグの専⾨家が⼦どもたちに「海の授業」を開講。
 下関の海とフグを学び、VRで海の擬似体験。絵で表現しながらフグを⾷材として給⾷でいただくことで
 総合的な学びの機会を提供しました。
・日程 2023年3月9日(木)
・開催場所 社会福祉法人海音子会 ひがし子ども園
・参加人数 30名
 

  • フクの教室!⽔産⼤学校名誉教授による海の授業を実施

フクの教室は、⽔産⼤学校名誉教授・酒井による下関の「フク(フグ)」について知る海の授業です。下関といえばトラフグが有名ですが、ほかにも様々なフグがいることや特徴を知ることができました。そして海水温の上昇により下関近郊の海にいたトラフグが北上し、南からサバフグなどのトラフグとは異なる種類のフグがやって来ていることを学びました。この授業を通して、参加された子どもたちと保護者の皆さんが下関の海について考え⾃分ごととして捉え、その内容をインプットすることが出来た良い機会となりました。

子どもたちの感性を刺激する「知る」「触れる」「食べる」を通じて海洋問題を親子で学んで考える

 

  • 海の教室海感VR360°感性デザインワークショップ

海や砂浜で遊んだことはあっても、海の中を見ることはなかなかできません。そこでVRを利用して、視覚を下関の海水や海砂に変えさらに触覚や嗅覚を刺激し、子どもたちが体や脳で海を感じられる授業を行いました。ダイバーとしてギネス記録をもち、水中生物とコミュニケーションを取りながら世界の海で水族表現家として活動する二木あい氏が魚と一緒に泳ぐシーンも、前後左右360°VRの映像としてゴーグルを通し子どもたちの目の前に広がります。ぐんぐんとその海の世界に引き込まれていく子どもたち。「フクの教室」で学んだフグもたくさん泳いでいました。海水に浸けた足をバタバタと動かし、初めは怖がっていた子も夢中になって海感を楽しみました。

子どもたちの感性を刺激する「知る」「触れる」「食べる」を通じて海洋問題を親子で学んで考える

 

  • フクを海に泳がそう!ワークショップ

フクの教室やVR体験で学んだり感じたことを思い出しなから、子どもたちが思い思いのフグを描きました。「膨らむ」「おちょぼ口」など、フグの特徴をしっかりと捉えていて、集中して学んでいた成果が絵に現れていました。最後にハサミで切り抜き、下関の海に泳いでいるフグの大群の出来上がりです。保護者たちは背景となる海中を大判紙に表現。最後に、子どもたちが切り抜いたフグの絵をコラージュしていきました。参加者全員でつくった作品はとても賑やかで、キラキラとした下関の海そのものでした。フクの教室や、VR体験でインプットした情報や感じたことを、さらに絵を通してアウトプットすることができました。

子どもたちの感性を刺激する「知る」「触れる」「食べる」を通じて海洋問題を親子で学んで考える

 

  • OYAKO de 海の教室 100年後の下関の海をおもう

絵本作家のふくだのぞみさんを迎え、「100年後の下関の海の絵本の1ページ」を子どもたちがそれぞれ書きました。「100年後の海の中にいる生き物は、一体どんな気持ちなのかな?」「どんな暮らしをしているのかな?」「どんな海になっていてほしいかな?」ふくださんが子どもたちに問いかけます。海を知り、下関を知り、フグを知り、地球とのつながり、海とのつながりを感じて海に興味を持ち、もっと広く学んでほしいと願わずにはいられません。子どもたちが描いた100年後の海にはこの日の学びを経て、下関の海への夢と希望が描かれていました。

子どもたちの感性を刺激する「知る」「触れる」「食べる」を通じて海洋問題を親子で学んで考える

 

  • 大満足のサバフグフリット給⾷!

海水温の上昇により、下関近郊の海に北上してきたサバフグをフリットにして給食に登場。下関の市場で売っているサバフグを実際に皆さんと食べることができました。レシピと調理は園の管理栄養士の平井さんが担当し、フリットを作る材料や調理方法の説明を実施。下関はトラフグが有名ですが、トラフグのほかにも美味しいフグがあり、自分たちがそれを給食で食べることによって、種類を認識することができました。4月から小学生になる年長組の子どもたちは、「おいしい!」といってサバフグフリットを気に入った様子。子ども園の全員の給食と、保護者やイベントスタッフのフリット試食を合わせ作られた約80名分のサバフグフリットは、衣がふんわりとしてサクサク、身は食べやすく旨みがあり、大満足の給食となりました。

子どもたちの感性を刺激する「知る」「触れる」「食べる」を通じて海洋問題を親子で学んで考える

 

  • 参加した子ども・保護者からの声(アンケート、ヒアリングより)

・保護者
「親子共になかなか体験できないイベントに参加させてもらい、楽しかったです」
「とても良い体験だった。是非今後もこのようなイベントを開催してほしい」
「海のそばに住みながら、海に触れ海を考える機会は案外少なく、こういった催しは貴重な体験となったと思います」
「VR体験が面白かったです!綺麗な海を残して行かなければいけないなと思いました。サバフグフリット美味しかったです!ありがとうございました」
「子供もVR体験を通して海を体験できてよかったです。海を大事にしないといけないという言葉も子供から聞けたので楽しく参加できてよかったと思いました」

<団体概要>

団体名称 :海のごちそう地域モデルin下関(一般社団法人 海と食文化フォーラム)
URL :https://fuku-revolution.com/
活動内容:ふぐの街・山口県下関市で海の課題とふぐを中心とした魚食の課題を考え、みなさんに知っていただく活動をしています。

子どもたちの感性を刺激する「知る」「触れる」「食べる」を通じて海洋問題を親子で学んで考える

日本財団「海と日本プロジェクト」

さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

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