応募のあった方に希望の椅子と机を引き渡し、アップサイクルの事例を構築。在庫数がなくなり次第募集終了予定
株式会社久永(本社:鹿児島県鹿児島市、代表取締役社長:久永修平)と一般社団法人大崎町SDGs推進協議会(所在地:鹿児島県大崎町 代表理事 千歳史郎 以下、大崎町SDGs推進協議会)は連携して、小学校で使用され廃棄予定だった子ども用木製の椅子114脚、机117台を、アップサイクルする個人・団体・企業を募集する「メグルカグプロジェクト」を開始します。椅子と机の引き取り対象は、大崎町から運送コストや環境負荷に配慮し、半径100km圏内の地域に限定して募集いたします。
今後、資材コストや生産コストの高騰、また配送業圧迫に伴う地域側の負担が増えると想定されます。そこで、新たな製品導入だけでなく既存の製品を収集・再利用することの必要性が高まることに対し、リユースやアップサイクルの事例を構築することで具体的な解決策を探ることを目的としています。
<本取り組みの背景/株式会社久永より>
当社では1919年の創業100周年を契機にSDGs経営に取り組み、現在4つの目標「1.人財育成・社員の健康、2.環境配慮の事業活動、3.価値ある製品・サービス4.社会貢献とイノベーション」に基づき、次の100年にむけ向け、地域に根差し、地域に貢献する持続可能な企業を目指しています。
現在、多くの地域で、オフィス家具、学童用家具が処分されていることに対して課題意識を感じておりました。企業版ふるさと納税を通じた寄附や当社での取り組みを通じて繋がりを持っていた協議会にも課題意識をご相談した際、廃棄予定の家具の引き取り手や活用方法の多様性を楽しみながら家具の廃棄量削減につなげられないかというアイディアをいただき、本プロジェクトに協力する運びとなりました。当社としては「環境配慮の事業活動」のSDGs 12番「つくる責任 使う責任」に関連し、アップサイクルの実現とサーキュラーエコノミーに繋がるSDGsの達成に貢献する取り組みを推進していく所存です。
<本取り組みの目的/大崎町SDGs推進協議会より>
大崎町は20年以上、家庭から出るごみの分別・リサイクルに取り組んできました。その結果、埋立処分場は40年以上の延命化に成功し、町内で排出される生ごみ・草木は100%堆肥になり資源化されています。そうした素地を活かして、我々協議会では設立年の2021年4月以降、大崎町を中心とする近隣自治体を含むエリアで資源循環を促進し、廃棄物の削減とそれに伴う環境負荷の低減を目指し「サーキュラーヴィレッジ・大崎町」の構築を進めてまいりました。
▲椅子と机をピックアップした時の様子
今回のプロジェクトでは、毎年一定数破棄されていた小学校の机と椅子を、廃棄する以外の活用方法はないかという株式会社久永様からのご相談をきっかけに、アップサイクルに先進的に取り組んでいる東串良町の山中醤油株式会社様のご協力をいただきながら、さまざまな分野の方々のアイディアを募集するに至りました。
通常、焼却処分されているが、まだまだ活用可能な家具はたくさんあります。
本プロジェクトが、ものづくりをする方やデザイナー、教育現場の方々などにとって価値ある資源提供になるとともに、廃棄物削減と併せて資源の活用法を見出す、ひとつのきっかけとなることを目指します。
<メグルカグプロジェクトの概要>
■応募資格
原則、大崎町を中心とした100km圏内で募集します。
上記に当てはまる方であれば、どなたでも応募できます。個⼈、グループ、年齢、保有資格など⼀切問いません。
注)100kmを越える場合は要相談。
▲大崎町を中心とした100km圏(参照:google map)(例:鹿児島県出水市、熊本県人吉市、宮崎県川南町、鹿児島県枕崎市などは100km圏内)
■要求事項
事前に何に使うかなどを検討いただき、簡単な文章を付けて応募ください。
アップサイクルに用いたアイディア・デザインなどの著作権は製作者に帰属しますが、本プロジェクトの一つの事例として制作後の写真や、図面・スケッチなど制作に用いた資料の提供協力をお願いします。注意・免責事項がありますので、詳細は応募フォームからご確認下さい。
■引き渡し場所
大崎町(細かな住所はやりとりの際に決定します)
■募集期間
2023年5月〜2024年3月まで ※家具がなくなり次第、本プロジェクトは終了となります。
■応募フォーム
上記が難しい方は電話(099-478-1487)にてお問合せ下さい。
■資料
<協力企業「山中醤油株式会社」からのメッセージ>
「山中醤油株式会社」は、代表とアップサイクリストを中心に全国22名の経営者達による2021年創業の醤油蔵です。醤油とデザインの両輪で、鹿児島から文化を発信しています。アップサイクルのテーマは”metamorphosis”。全てのものが材料としての選択肢の一部となり、そこにデザインやアイデアを組み込む事によって、常識・認識を疑ってから造形します。
今回のプロジェクトは、時代感・既存の価値や、人間の生活の為の目線にとらわれない「良いモノ」を今の自分の目と感覚で決めて生きて行ける人を増やすための活動の一環と捉えています。
<山中醤油株式会社>
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住 所:鹿児島県東串良町
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代 表:村山 立樹
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創 業:2021年
<株式会社久永>
久永は、1919年久永度量衡店として「竹ものさし」の販売で創業しました。現在は、時代と共に事業も変化し、測量・計測・DX・ビジネス空間事業で、お客様の生産性・安全性・快適性・環境対応の向上にお役に立つ情報・商品・サービスをお届けしています。「地域」や「お客様」にとって「なくてはならない、パートナー企業」を目指して参ります。
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住 所:鹿児島県鹿児島市東開町5-11
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代表取締役社長:久永 修平
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創 業:1919年
<団体概要>
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所 在 地 :鹿児島県曽於郡大崎町菱田1441 ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅 管理棟2F
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代 表 者:千歳史郎(代表理事)
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事業内容 : 12年連続を含む合計14回リサイクル率日本一を獲得した大崎町を舞台に、多様なパートナーと協働して研究開発・人材育成・情報発信などに取り組み、サーキュラーエコノミーを推進する。
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設 立:2021年4月
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U R L:https://osakini.org/