テーマ事業であるシグネチャーパビリオンに廃プラスチックを活用した舗装材「レビアペイブ」を提供
株式会社 LIXIL(以下 LIXIL)は、「2025年日本国際博覧会(以下 大阪・関西万博)」のテーマ事業であるシグネチャーパビリオンのひとつ、小山薫堂氏(放送作家、京都芸術大学副学長)がプロデュースする「EARTH MART(テーマ:いのちをつむぐ)」パビリオンに舗装材「レビアペイブ」を提供し、サプライヤーとして協賛いたします。
「いのちをつむぐ(EARTH MART)」パビリオン外観イメージ ©EARTH MART / EXPO2025
大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、一人ひとりが互いの多様性を認め、地球規模でのさまざまな課題に対して新たな価値観を生み出し、持続可能な未来の実現を目指しています。
当社のPurpose(存在意義)である「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」に向けて、多様な従業員の英知や視点をいかして、価値あるイノベーションを創出し、人びとの暮らしの質の向上と地球環境の未来に貢献していくLIXILの考え方と合致するところから、今回の協賛が決定しました。
「EARTH MART(テーマ:いのちをつむぐ)」パビリオン外構の歩道に敷くことが決まった「レビアペイブ」は、廃プラスチックと廃木材を融合した循環型素材「レビア」を使用した舗装材です。「レビア」は、再資源化が難しかった家庭や事業活動から排出される廃プラスチックと、建築物の解体などで不要となった廃木材を原料としており、これらの廃棄物を資源として有効活用するとともに、廃棄物処理にかかるCO₂排出量の削減に寄与します。
LIXILは、限りある資源を活用し、サステナブルな未来へとつなぐために、「レビア」をさまざまな用途に展開することで、資源循環型社会の実現に貢献することを目指しており、まさに万博の見据えるこれからの地球環境の未来に貢献できる商品です。
「レビアペイブ」が設置される「EARTH MART(テーマ:いのちをつむぐ)」パビリオンは、スーパーマーケットをモチーフに、食といのちにまつわる当たり前をリセットし、さまざまな角度から食の可能性を発見するワンウェイ型の展示空間です。食べ物は環境と人間の循環を考える上で重要なもので、循環がテーマとなります。
パビリオンは、解体後に畑の堆肥や家畜の飼料に利用できる茅葺き屋根が採用され、循環を象徴する転用可能な素材で構成される循環型建築です。「レビアペイブ」も、利用後再び「レビア」に利用可能な水平リサイクル(※1)できる循環型素材であり、パビリオンのテーマに即しています。 また、「レビア(Revia)」の由来 “re”はリサイクル、“via”は、スペイン語の生命・人生の意味があり、パビリオンテーマの「いのちをつむぐ」にも通じるところがあります。
「EARTH MART(テーマ:いのちをつむぐ)」パビリオンの建築デザインを担当した隈研吾建築都市設計事務所の隈氏のコメント
「パビリオンでは、日本人が育んできた食文化とテクノロジーによる食の最先端を提示します。建築では、共にリサイクルという特徴を持ち合わせた、伝統的な素材 『茅』と新素材『レビア』が出会いました。そこには、日本人が大切にしてきたサーキュラーエコノミーの伝統と未来があります。そういった意味ではこのパビリオンにぴったりの素材が集まったと思います」
※雑誌「新建築」10月号(9月29日発売)にて「素材から考える循環型社会と建築」と題して、パビリオンへの「レビアペイブ」の採用をきっかけに、今後の建築界の環境への対応や建築の方向性について隈研吾氏とLIXIL執行役専務 LIXIL Housing Technology担当の吉田聡が語る対談記事が掲載されています。
LIIXLは、2025年に大阪・夢洲の万博会場から未来社会の姿を発信するため、今後、テーマ事業「シグネチャーパビリオン」の実現に貢献していきます。
※1 リサイクルできる回数には限りがあります
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参考資料
■LIXILの環境戦略
LIXILは事業活動を通じて、社会全体における環境負荷低減にインパクトのある貢献ができると考え、「新たな市場創造」と「社会課題の解決」の両立により、持続的な成長を推進しています。
LIXILのインパクト戦略の優先取り組み分野の一つに「水の保全と環境保護」があります。その中で、2050 年のあるべき姿を示す「LIXIL 環境ビジョン2050」にて「Zero Carbon and Circular Living(CO₂ゼロと循環型の暮らし)」を掲げ、「気候変動対策を通じた緩和と適応」「水の持続可能性の追求」「資源の循環利用の促進」を重要領域として認識しています。革新的な製品・サービスや、事業プロセス全体(製品ライフサイクル)での環境負荷低減を通じて、環境価値の創造と環境リスクの低減に取り組んでいます。
「レビア」も、廃プラスチックの循環利用を促進する画期的な製品であり、環境負荷低減に貢献する重要な位置づけとなっています。
■循環型素材「レビア(revia)」
LIXILでは、多種多様なプラスチックを選別することなく、異なる素材を一括して細かく粉砕、押出成形する技術を確立したことで、複合プラスチックや海洋プラスチックなど再資源化が難しいと考えられてきたほぼすべての廃プラスチックを、原料として有効利用することを実現しました。レビア」1tの製造工程で排出されるCO₂排出量と、同量のレビアに使われる廃プラスチックや廃木材が焼却処理された場合のCO₂排出量を比較すると、82%(1.93t)のCO₂排出量の削減につながります。(算出プロセスについては第三者機関認証取得済み)
廃プラスチックから新たな価値を生み出す「レビア」は、再資源化率の低さや使用後の廃棄による環境汚染といった世界的な廃プラスチックの課題に対応し、循環型社会の実現に向けた一翼を担う素材となります。
循環型新素材「レビア」は、舗装材「レビアペイブ」だけでなく、さまざまな用途への応用が可能で、今後、「レビア」製品シリーズの拡充を進めていきます。
「レビアペイブ」の施工例
<循環型素材「レビア」スペシャルサイト> https://www.lixil.co.jp/lineup/s/revia/
<舗装材「レビアペイブ」Webサイト> https://www.lixil.co.jp/lineup/public/reviapave/
■大阪・関西万博
2025年4月13日~10月13日期間、大阪市此花区にある人工島・夢洲(ゆめしま)にて開催されます。
「いのち輝く未来社会のデザイン」を大きなテーマに掲げ、未来社会の実験場(People’s Living Lab)として、184日間にわたる展示や、準備期間を含めた各種情報発信やイベントなどを通じて、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献するとともに、日本の産業・文化の発展を目指しています。
■テーマ事業「シグネチャープロジェクト」
「シグネチャープロジェクト」は、展示パビリオン「シグネチャーパビリオン」、イベント「シグネチャーイベント」をリアル会場、バーチャル会場で展開いたします。テーマ事業は大阪・関西万博を象徴・代表する事業であり、8名の専門家がつくるパビリオンは、テーマをそれぞれの哲学から語り深める「署名作品」でもあることから、「シグネチャーパビリオン」と名付けられています。8名のテーマ事業プロデューサーが大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を、それぞれ固有の観点から解釈、展開し、未来に生きる人々に繋ぎ渡すパビリオンを建設します。
■「EARTH MART(テーマ:いのちをつむぐ)」パビリオン
「EARTH MART(テーマ:いのちをつむぐ)」パビリオンは、小山薫堂氏(放送作家、京都芸術大学副学長)がプロデュース、建築デザインとして隈研吾建築都市設計事務所が参画している「シグネチャーパビリオン」の1つです。スーパーマーケットをモチーフに、食といのちにまつわる当たり前をリセットし、さまざまな角度から食の可能性を発見するワンウェイ型の展示空間です。
©EARTH MART / EXPO2025
About LIXIL
LIXILは、世界中の誰もが願う豊かで快適な住まいを実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供しています。ものづくりの伝統を礎に、INAX、GROHE、American Standard、TOSTEMをはじめとする数々の製品ブランドを通して、世界をリードする技術やイノベーションで、人びとのより良い暮らしに貢献しています。現在約55,000人の従業員を擁し、世界150カ国以上で事業を展開するLIXILは、生活者の視点に立った製品を提供することで、毎日世界で10億人以上の人びとの暮らしを支えています。
株式会社LIXIL(証券コード: 5938)は、2023年3月期に1兆4,960億円の連結売上高を計上しています。
LIXILグローバルサイト:https://www.lixil.com/jp/
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