ココカラピート導入先、栽培面積約2万1600平方メートル(㎡)の大規模トマト工場、および、年間集客数約3万5千人のイチゴ観光農園では、使用済みヤシガラ培土再利用の新たな取り組みが進行しています。
農業における持続可能性を⽬指し、施設園芸向けのココカラピート(ヤシガラ培土)の製造販売を手がけるココカラ合同会社(本社:東京都中央区、CEO :⼤原秀基 以下ココカラ)は、製品導入先における使用済みココカラピートの再利用に向け、自社インド工場での研究開発を行っております。この度、国内導入先において果樹栽培への再利用が始まったことを受け、ココカラ公式ホームページにて、インタビューを公開いたしました。
使い終わったココカラピート(ヤシガラ培土)の可能性
当社は、持続可能な農業を実現を目指し、使用済みのココピートをはじめとする天然資源の再資源化に向け、インド開発拠点での実証実験を進めております。果樹栽培においては、有機質に富み、窒素、リン酸、カリ、石灰、苦土、ホウ素、マンガンなどの微量栄養素がバランスよく含まれている土が適しています。また、排水性と保水性を兼ね備えていることも重要です。 使用済みのココピートをすき込むことで、果樹の育ちやすい栽培環境を構築することが可能です。当社では、今後も引き続き、地域社会への好循環を生む持続的な事業発展とともに、持続可能な農業への寄与、生産者の方々との基盤づくりを大切にしてまいります。
活用方法と成果
【事例 1】トマト栽培で使用したココカラバッグを堆肥化し、ワイン用ぶどう栽培に
農業生産法人「株式会社寅福」(北海道上ノ国町)では、栽培面積約2万1600平方メートル(㎡)の温室で「ココカラバッグ」によるトマト苗栽培を行っております。工場から出る植物残渣と使用済みのヤシガラ培土を堆肥場でかくはんし堆肥にしています。(※)堆肥は自社ブドウ畑やアスパラガスのハウス、近隣の農家さんへの無償提供をすることによって循環型農業の実現しています。また、2024年から、青森県むつ市に広がる「寅福菜園むつ市農場」で大規模なトマト栽培が新たにスタートし、循環型スマート農業を実現する大規模な植物工場として注目を集めています。
インタビュー:青森県むつ市での寅福菜園スマート農業 ~ココカラ製品による地域循環型農業の実現
【事例 2 】イチゴを栽培で使用したココピートを再利用し、ぶどう栽培に
兵庫県淡路島にある「株式会社 淡路の島菜園」は、年間集客数約3万5千人のイチゴ観光農園「GREENARIUM(グリナリウム)」を運営しています。2020年からココカラの「グローバッグ」をご使用いただきイチゴやトマトの栽培管理をされてます。2023年からは新たにメロン、桃、ブドウも栽培開始。それらの栽培には、使い終わったココピートを再利用することで、効率的かつ持続可能な農業に取り組んでいます。
インタビュー:使い終わったココカラピートでブドウ栽培 ー再利用×根域制限で広がる可能性 ー
農業を起点とするサーキュラーエコノミーの持続的な発展
国内における使用済みココピートの再利用化の仕組みについては、特に地球環境保護への関心が高い生産者の方々がリードして取り組みを進められています。農業を起点とするサーキュラーエコノミーの持続的な発展を日本各地に拡がる生産者の方々と共創できればと考えております。SDGsやサステナビリティにおいては、持続的な農業を可能とする環境づくりに向けて、メーカーも生産者も同じ目線に立ち、常に関心を高く保つことが大切であると考えております。今後も、継続的に新たなパートナー生産者の方々とともに、地域が活性するサーキュラーエコノミーへの挑戦を続けていきます。
■ココカラについて
ココカラは「農業をもっとラクに」することをミッションに、施設園芸培土ブランド「ココカラピート」の企画・製造販売や、土壌改良材の販売などを行う農業資材メーカーです。南インドの自社工場で徹底した管理体制のもと、高品質な製品を安定的に提供。日本とイギリスに販売拠点を持ち、国内では270以上の生産者様にご利用いただいております。
【会社概要】
会社名 : cococaRa LLC.(ココカラ 合同会社)
代表者 : 大原秀基
所在地 : 東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン サウス3F
設立 : 2016年11月
事業内容: ココカラピートの開発・販売 、土壌改良材の販売、その他コンテンツ事業
公式HP : https://cococara.jp/