不動産・建設業に特化したデータプラットフォーム「Gorlem」を運営している株式会社ゴーレム(東京都千代田区、代表取締役:野村大輔)は、株式会社鴻池組(大阪市中央区、代表取締役社長:渡津 弘己)と、AIを活用して建物のライフサイクル全体のCO2排出量を正確に算定するシステム「Gorlem CO2」(ゴーレムシーオーツー)を活用し、鴻池組が手がける建物のCO2排出量算定を自動化する取り組みを開始したことをお知らせいたします。
取組みの背景
鴻池組では、SDGs(持続可能な開発目標)の枠組みに則り、環境・社会に高い次元で配慮した経営を行う姿勢を明確にすることで企業価値の向上を図ることを目的に、KONOIKE Next Vision [ for SDGs ]を2020年に策定しています。また、積水ハウスグループ企業としての環境領域における目標達成に向けた具体的な方策やリテラシー向上策を取りまとめた「KONOIKE Eco Challenge」も策定しています。
全産業のCO2排出量の約1/3を占めると言われている建築分野において、鴻池組では、「KONOIKE Eco Challengeの達成」に向けCO2排出量の削減を見据えた取り組みを進めております。建築分野のCO2排出量の削減を行う上では、建物の材料調達から施工、その後の使用段階を経て解体・廃棄までに発生する建物のCO2排出量を正確に算定することが重要です。一方で、CO2排出量の正確な算定には、建物の構成部材の一つ一つを所定のCO2排出原単位と紐付ける必要があり、専門知識を有する技術者が手作業で行い相当な時間を要することが課題でした。
「Gorlem CO2」の概要
本システムの特長は、従来、専門的な知識を有する技術者が手作業で行っていたCO2排出量算定に対し、AIを活用することで作業の自動化を行い、作業時間を大幅に削減しつつ、正確なCO2排出量算定結果を誰でも得られることです。AIの機械学習には、鴻池組が培ってきたノウハウやデータを活用しています。また、本システムは、日本建築学会が定める「建物のLCA(Life Cycle Assessment)指針」や、各種団体が推進する算定ツールにも対応しており、建築主のニーズに合わせた算定結果を提供できます。
今後の展開
ゴーレムと鴻池組は今後、本システムの検証を進め、効率的なCO2排出量算定を試行します。CO2排出量の可視化を進めていくことで、用途、構造、規模の異なる様々な建物のCO2排出量のデータを蓄積し、さらなる活用を図っていきます。将来的には、建物のライフサイクル全体でのCO2排出量削減に資する合理的かつ訴求力のあるプランを建築主に提案、採用いただくことで、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
■鴻池組について
社名:株式会社鴻池組
本社:大阪市中央区北久宝寺町3-6-1(本町南ガーデンシティ)
代表者:代表取締役社長 渡津 弘己
事業内容:建設事業、不動産・PFI事業、環境事業など
会社HP:https://www.konoike.co.jp/
■会社概要
社名:株式会社ゴーレム
本社:東京都千代田区一番町15番地21
代表者:代表取締役 野村 大輔
事業内容:DXプロダクトの開発と運用、建設・建物のDX支援
会社HP:https://www.about.gorlem.com/
■本件に関するお問い合わせ
株式会社ゴーレム