公式サイト:https://localfishcan.jp/
地方予選では、テーマ性(地域の海の課題/特徴を理解、商品化に向けたストーリー性、視点のユニークさ、地域の水産業への貢献)に採点の比重を置き、審査が行われました。
地域大会代表チーム例:鳥取県立 境港総合技術高等学校
●選んだ地域の課題魚:赤貝
●選んだ理由:かつて多く獲れていたが生態系が崩れ獲れなくなってしまった。
海が豊かになり、養殖が盛んになった赤貝を全国に届けたい。
●高校生のコメント:境港市のある弓浜半島は日本海、境水道、中海と三方が海に面しており、境漁港は自然条件に恵まれた港として古くから発展してきました。境港に面している中海はかつて豊かな海で、多くの水産物が水揚げされていましたが、干拓事業によりその生態系は崩れ、多くの水産物がその姿を消してしまいました。今回の課題魚である「赤貝」もその一つです。そんな中、豊かな中海を取り戻す活動が行われ、水質や生物が戻りつつあり、かつて中海で食用に供されてきた赤貝の養殖も復活しつつあります。豊かな海に戻った中海産の赤貝で缶詰を作り、日本中の皆さんに知ってもらいたいと思いました。
●審査員コメント:中海干拓事業により絶滅したと思われていた「中海赤貝」が偶然見つかり、そこから試行錯誤を経て養殖を成功させ、再び豊かな中海を取り戻そうとする地元や生産者の熱意が伝わってきます。 貴重な中海赤貝ですが、市場に出回らない部分を使うことで原料が手に入りやすく、これを詰めた缶詰には興味をそそられます。レシピの内容、課題魚としての着目もとても良いと思います。
【各エリア(全9エリア)代表チーム】
●長野県 松本第一高校 応募作品名:信州サーモンの和風アヒージョ
●富山県 富山県立滑川高等学校 応募作品名:富山にこられ! 黒酢ブラックラーメン風 イワシ缶詰
●石川県 石川県立能登高等学校 応募作品名:あごがはずれるほどうまいアゴダゴ汁
●近畿地区 (大阪府・兵庫県・奈良県・京都府・和歌山県・滋賀県)
兵庫県立香住高等学校 応募作品名:ナルトビエイのヒレあんかけ
●愛媛県 愛媛県立長浜高等学校 応募作品名:鱧のうまみ
●鳥取県 鳥取県立境港総合技術高等学校 応募作品名:豊かな中海 赤貝缶詰
●島根県 島根県立隠岐水産高等学校 応募作品名:バイアヒージョ 海士の塩
●山口県 山口県立大津緑洋高等学校 応募作品名:山口県産高校生考案!”ふく″が訪れる とらふぐゆず味噌煮
●大分県 大分県立海洋科学高等学校 応募作品名:SpicyBUDAI
今回、エントリーしてくれた各エリアの高校生からは、「地元の漁師さんや水産加工会社さんなどから、いろいろなお話を伺い、課題魚になった原因や歴史、地元の海の課題について学びました。地域の課題魚を利用し、私達が開発したオリジナル缶詰を通じて、より多くの人々に地域の課題魚を理解してもらう絶好の機会になればと思います。各エリアの代表校の皆さんも地元の課題魚について、改めて深く学ばれたと思いますので、どのチームがNo.1になるか楽しみです!」という感想も寄せられました。
代表チームのアイデアは、地域の水産加工会社によって製品化され、2021年10月16日(土)に開催される全国大会※で、各代表チームが製品開発した缶詰を持ち寄り、厳正な審査の上、No.1を決定します。
代表9チームの缶詰は、各地域で販売を予定していますので、ぜひご試食ください。
このプロジェクトは次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
※新型コロナウィルスの影響で開催について状況が変更する可能性がございます。
団体概要
■「LOCAL FISH CANグランプリ2021」
全国の高校生がLOCAL FISH(=地域の課題魚)を利用した、オリジナル缶詰を開発して競い合う大会。大会を通して海の現状課題や海の未来展望を知り、海にもっと関心を持ち、自らアクションを起こすきっかけを作る。また、LOCAL FISH を利活用することで、地域の活性化にもつなげていく。
団体名称 :全国道文化交流機構
本社所在地 :東京都港区赤坂7-10-9 赤坂伊藤ビル2F
電話番号:03-6441-2561
代表理事:柴田 英知
設立:2021年2月25日
URL :https://localfishcan.jp/
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/