- 【ツバルのホストタウンとなった経緯について】
2018年10月頃、ツバル国が大会に向けた陸上競技の事前合宿地を探していることを知り、設備が充実した陸上競技場がある加古川市は、事前合宿の誘致に取り組みました。(加古川市はごみ減量20%を掲げ、ごみの減量と温室効果ガスの削減に取り組んでおり、ホストタウンとして持続的発展が可能な社会の実現など環境をテーマとした交流事業を展開したいと考えました。)翌2019年1月、委員会の視察を受け、大会1年前と直前の2回事前合宿を受け入れることとなりました。
加古川市は、ツバルのホストタウンとなることで大会に向けた機運を醸成するほか、環境問題に対する市民の関心、子どもたちがグローバルな視点を持つ機会にしたいという考えから、今回の誘致に至りました。
- 【加古川市とツバルの交流活動について】
〈2020年の交流活動〉
新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年に予定していた事前合宿は中止となりましたが、直接の行き来がなくてもオンラインでの交流を図っていくことに委員会からも賛同をいただき次の2つの取組を行いました。
1)小学生の交流
ツバルの小学生(プライマリスクール)から、絵とお手紙(写真)を受けとりました。地球温暖化をテーマに描かれた絵、加古川から送った「てるひめちゃん」の塗り絵に挑戦してくれた児童もいました。そして、お返事として加古川からは、私たちの小学校や生活を紹介する動画を作成して送りました。全編英語で作成された動画は見ご
たえのある素晴らしい作品でした。
2)中学生の交流
ツバルの中学生(セカンダリスクールの生徒)とオンラインで交流しました。互いの国・地域の紹介をしたあとは、それぞれに質問をしました。発表が終わる都度、自然と拍手が起こり、画面越しに一緒に盆踊りを踊る場面もありました。最後にツバルの生徒から「また会いましょう!」と日本語であいさつがありました。互いに相手のことを知りたいという気持ちがあふれる交流会でした。
〈2021年の交流活動〉
1)加古川中学校との交流
7月14日に加古川中学校とのオンライン交流を行いました。生徒たちは通訳なしの英語で、陸上競技の代表選手であるカラロ選手に質問を行い、緊張しながらも次第にうちとけました。生徒たちもカラロ選手も笑顔でとても楽しい時間を過ごしていました。
また、生徒たちからのメッセージが書き込まれたウェルカムボートは宿泊施設内に掲示し、カラロ選手から生徒へのメッセージも書き添えられました。
2)川西小学校との交流
7月19日に川西小学校の児童たちとオンラインで交流を行いました。
児童たちはグループに分かれて、カラロ選手に準備したクイズを出したり、質問をしたりしました。盛り上がったオンライン交流会は、予定していた時間を大幅に超えましたが、カラロ選手はひとつひとつ丁寧に答えてくださいました。カラロ選手から開会式で行進すると教えてもらった児童たちは、テレビで応援すると答えていました。
3)応援メッセージ(陸上競技場電光掲示板)の募集
カラロ選手の練習中は陸上競技場の電光掲示板に応援メッセージを表示しました。表示するメッセージはfacebookで募集したところ、海外からもメッセージを寄せていただきました。(合宿期間中のfacebook掲載記事は英語訳もあわせて掲載しました。)
※加古川市制70周年記念事業実行委員会facebookページを使用
4)選手へのメッセージ募集
大会に向け、東京に出発するカラロ選手への応援メッセージを市立少年自然の家のEメールアドレスで募集しました。届いたメッセージは印刷し、市立少年自然の家に直接届けていただいたお手紙などと一緒にカラロ選手に渡しました。合宿期間後に届いたメッセージは、カラロ選手の競技日程前日に届けました。
【加古川市民と職員のツバル派遣】
公募で決定した市民1名と市職員1名がツバルに滞在しました。
現地の環境教育、海面上昇による農地被害、日本のNGOによるマングローブの植林、投棄されたごみなどツバルの課題・取組を知る機会となりました。今後の本市での環境問題に対する取組に活かしていきたいと考えています。
【13日観の大会を終えて】
カラロ選手が男子陸上100m走でナショナルレコードを更新しました。また、合宿には参加できませんでしたが、女子陸上100m走に参加したスタンレー・マティエ選手が自己ベストを更新しました。(後日、これらの結果を踏まえたオンライン報告会を開催しました。)
【ツバルのホストタウンとしての今後について】
ツバルのホストタウン事業によって、ツバルとの交流がわたしたちの記憶にレガシーとして刻まれました。
合宿を終えた委員会からは、将来に向けてこの関係性を続けたいとのメッセージをいただいています。私たち加古川市においても、これまで築き上げた信頼関係を大切にするとともに、レガシーとしてどのように引き継ぎ、展開を図っていくかを検討していきます。
●オンライン上での報道資料公開●
PRTIMES(リリース):https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/84250
PRTODAY(リリース・ニュースレターなど):https://www.pr-today.net/a00442/