需要予測AIおよび、青果物サプライチェーン最適化に向けた共同開発を推進
- 提携の背景
食品流通においては、生産、出荷、流通、加工・販売、消費などの商流・物流が多岐に渡るため、サプライチェーンの各過程における需要予測が難しく、その過程で食品ロスが発生しているという現状があります。
データサイエンスをすべての産業に届け企業の課題を解決し、その先の「サステナブルアルゴリズムの社会実装」を目指す当社は、食品ロスの解決も注力テーマの1つと考え、複数のサービスを展開してきました。
●データ活用により食品廃棄ロスを解決する店舗支援AI『DATAFLUCT foodloss.』(https://datafluct.com/solution/foodloss/)
●青果物のサプライチェーンをデータ活用によって垂直統合し最適化する『DATAFLUCT food supply chain.』(https://datafluct.com/solution/foodsupplychain/)
国分グループは国内外の約10,000の仕入先から約60万もの商品を仕入れ、296カ所の物流センターによって国内全域をカバーする物流ネットワークを形成しています。同社は卸売業という流通での立ち位置を生かし、サプライチェーンの最適化に向けた取り組みを続けています。
今回の資本業務提携に関する基本合意は、データ活用で食のサステナビリティを実現したいと考える両社の思いが一致し、締結いたしました。今後は、当社が持つ高度なデータサイエンスの技術とデータビジネスに関する知見、国分グループが持つ大規模なネットワークと長い歴史の中で蓄積してきた膨大なデータを掛け合わせ、持続可能な食品流通システムの実現を目指します。
- 資本業務提携 基本合意内容
●DATAFLUCTのAI技術を活用した需要予測システムを国分グループの汎用、専用物流センターに導入の上、受発注や在庫管理の高度化、精度向上により在庫削減を実現する
●青果を中心とした生鮮食品のサプライチェーンにおけるイノベーション創造を実現するための共同事業化に向けた検討を開始する
●2021年度中のDATAFLUCTへの出資を含む資本業務提携契約を締結する
(資本業務提携基本合意締結日:2021年9月30日(木))
- 国分グループ本社 サプライチェーン統括部イノベーション推進部山下氏からのコメント
当社は1712年の創業以来、300余年にわたり食の文化を紡いできました。食品業界のサステナブルな社会作りに向けて、SDGsの取り組みやDXによる流通の変革に注力しています。
その中で、高いデータサイエンス技術やプロジェクトを先導する力、スタートアップとしてのスピード感を持つDATAFLUCTは、共創のパートナーとして非常に心強く、今回の提携で両社の強みをいかした取り組みを一層加速できると期待しています。
- (参考)DATAFLUCTが展開する需要予測サービスについて
DATAFLUCTは、高度なデータ分析をより簡単・安価に全ての産業に届けることを目指し、基盤構築から実装・運用までノーコードで実現する「データプラットフォーム事業」を展開しております。音声や画像などの非構造化データを自動で変換し活用できるデータ基盤サービスや、天候や人流などの外部データを分析に活用するための外部データ提供サービスなどを揃え、ニーズに合わせてサービスを組み合わせることが可能です。
プラットフォームのさらなる充実を目指し、社内にIT人材がいない企業や自社で保有するデータが少ない企業でも活用できる「需要予測サービス」の開発も進めております。データ基盤サービス、外部データ提供サービスと相互接続し、日々の学習/予測、運用をトータルサポート。需要予測結果をもとに、在庫最適化、配送最適化、自動化による業務効率化を実現します。
<需要予測サービスの提供イメージ>
流通最適化におけるサービス活用イメージ
●商品別に適正な在庫量を予測することで、余剰在庫を削減および欠品率を改善
●小売店毎の適正な納品需要を予測することで、配車台数・配車コースを最適化
●在庫管理システム(WMS)、配車管理システム(TMS)とシステム連携することで、予測・発注・配車業務を自動化
■国分グループ本社株式会社について
国分は1712(正徳 2 年)年に創業、社是の「信用」と企業理念「継続する心・革新する力~300 年間紡いだ商いを、次世代に繋げていく。私たちは食を通じて世界の人々の幸せと笑顔を創造します。~」に基づき、食にかかわるあらゆる事業者、生活者の皆様と共に価値を創造してまいりました。「食のマーケティングカンパニー」として、この「共創」を実現することで、豊かな未来を創ってまいります。
<企業概要>
本社所在地:東京都中央区日本橋1-1-1
代表者:代表取締役会長 兼 CEO 國分勘兵衛
設立:1947年11月21日 (創業:1712年)
電話番号:03-3276-4000(代表)
資本金:35億円
事業内容:酒類・食品・関連消費財にわたる卸売業及び流通加工、配送業務、貿易業、不動産賃貸借業 ほか
WEBサイト:https://kokubu.co.jp
■株式会社DATAFLUCTについて
2019年の設立以来「データを商いに」というビジョンのもと、活用されていないデータから新たなビジネスを創出し、企業と社会に価値を生み出しつづけるデータサイエンス・スタートアップスタジオです。衛星画像データから位置情報やPOSデータまで幅広い分析実績をもち、技術やデータにかかわらず業界をこえたアルゴリズム構築を得意としています。
食品流通から不動産分野まで多彩な自社サービスを開発する中で蓄積された知見を生かし、様々な企業のDX支援を行っています。またデータ活用によってSDGsに貢献することを目指し、ビジネスと社会貢献を両立させる新規事業開発にも積極的に取り組んでいます。2019年JAXAベンチャー※認定企業。
※宇宙航空研究開発機構(JAXA)の知的財産・業務での知見を利用して事業を行う、JAXA職員が出資・設立したベンチャー企業。
<企業概要>
本社所在地:東京都渋谷区道玄坂一丁目19番9号 第一暁ビル6階
代表者:代表取締役 久米村 隼人
設立:2019年1月29日
電話番号:03-6822-5590(代表)
資本金:4億4,712万円(資本金準備金含む)
事業内容 :マルチモーダルデータ活用サービス(AI/機械学習/ビッグデータ解析)の提供、企業のDX支援
WEBサイト:https://datafluct.com/
Twitter: https://twitter.com/datafluct
Facebook: https://www.facebook.com/datafluct/
note: https://note.datafluct.jp/
<本件に関するお問い合わせ>
株式会社DATAFLUCT
Tel:03-6822-5590
Mail:[email protected]