アドバンテックテクノロジーズが福岡県直方市とIoT遠隔樋門制御に関する共同研究開発の連携協定を締結

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IoT活用による行政課題・防災課題への取組みを加速

アドバンテックテクノロジーズ株式会社と福岡県 直方市は、これまで市内を流れる一級河川である「遠賀川」の周辺に設置されている多数の樋門をIoT技術を活用し、遠隔で管理するシステムの研究開発に取り組んでいます。今後更なる実用化に向けた研究を加速し、もって社会課題・行政課題を解決する事を目的として、2021年7月2日(金)に共同研究開発に関する連携協定を締結致しました。(https://www.advantech-tj.co.jp/topics/14189)

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福岡県 直方市(市長 大塚 進弘)とアドバンテックテクノロジーズ株式会社(福岡県直方市 代表取締役社長 石田隆裕)は、令和2年度から遠隔監視制御型樋門管理システムの研究開発に取り組んでいます。今後も継続して技術改良・実証の拡大を行うことで、獲得した技術の実用化・事業化を検討し、もって社会課題・行政課題を解決し、並びに地域の産業振興に寄与することを目的とし、令和3年(2021年)7月2日(金)に、共同研究開発に関する連携協定を締結致しました。

アドバンテックテクノロジーズが福岡県直方市とIoT遠隔樋門制御に関する共同研究開発の連携協定を締結のサブ画像2_連携協定の締結式の様子。 アドバンテックテクノロジーズ 石田社長(左)と 直方市 大塚市長(右)連携協定の締結式の様子。 アドバンテックテクノロジーズ 石田社長(左)と 直方市 大塚市長(右)

 

  • 連携協定の目的と内容

近年、集中豪雨等による河川の増水等によって、甚大な災害が発生しています。
河川には増水に係る被害を防止するため、多数の樋門が設置されています。
この樋門には、それぞれの門の開閉や管理を行う担当者がいるものの、高齢化やその作業の危険性により、
担い手不足が深刻化しており、洪水被害の防止等の観点から早急な問題の解決が求められています。

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[写真: 福岡県直方市 遠賀川流域の樋門]
 

福岡県直方市とアドバンテックテクノロジーズでは、令和2年度からこのような行政課題を解決するためのIoT開発実証事業として、遠賀川流域に設置されている樋門の遠隔監視、遠隔制御に関する研究開発を行っています。
 

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[写真: 樋門IoT化実証実験の模様]

現在、樋門遠隔制御システムのプロトタイプを製作し、好条件下の動作実証は成功しております。
今年度は、荒天時(悪条件下)、実際に樋門を取扱う状況でも、正常に本システムが動作するかについて検証してまいります。また、流れの向きや流れの速度などの樋門周辺のセンシング技術についても研究し、自治体の水害対策に役立つ情報提供ができるシステムの構築も検討します。
研究内容に関する詳細は弊社ホームページをご参照ください。(https://www.advantech-tj.co.jp/topics/14189)

アドバンテックテクノロジーズが福岡県直方市とIoT遠隔樋門制御に関する共同研究開発の連携協定を締結のサブ画像6_アドバンテックテクノロジーズ社内に設置されているIoT樋門システムの試作機アドバンテックテクノロジーズ社内に設置されているIoT樋門システムの試作機

 

  • 研究開発推進体制について

この研究開発は、アドバンテックテクノロジーズでは、直方市との連携協定のもと、直方市役所 産業建設部 商工観光課ならびに産業建設部土木課の支援を得、その研究メンバーに福岡大学 工学部、九州工業大学 情報工学研究院などの学術機関ならびに、株式会社ジェー・フィルズ、さくらインターネット株式会社、キューブリック株式会社など、エコパートナー各社との共創による産学官連携を実現し、それぞれのプレーヤーの英知を結集して取り組んでまいります。

■アドバンテックテクノロジーズ株式会社について
アドバンテックテクノロジーズ株式会社 (略称:ATJ、旧オムロン直方) は、産業用コンピュータをはじめとしたAI・IoTプラットフォーム分野で世界トップシェアのAdvantech(証券コード:2395 本社 台湾)グループの日本国内拠点として、Advantech製品の販売ならびに、医療設備、ロボット産業、設備産業などのMade In Japan 開発・製造サービス(DMS/ODM/EMS)を提供しています。Advantechの豊富なAIとIoT関連製品を日本国内のお客様ニーズに合わせたカスタマイズサービスにも対応し、AI x IoT時代の新たなデザイン・イン・サービスをご提案致します。(ウェブサイト:https://www.advantech-tj.co.jp/

■直方市について
直方市は、令和2年に国から「直方市IoT推進ラボ」の選定を受け、現在、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しています。市が抱える行政課題、社会課題、産業課題を解決するために、市内の事業者とともに先進的IT技術を活用し、地域活性化を目指します。(ウェブサイト:https://www.city.nogata.fukuoka.jp/)

■福岡大学 工学部 電子情報工学科 大橋研究室について
5G、IoT、センサネットワーク、ブロードバンドネットワークが劇的に進化する中、大学での研究開発も新しい技術を利用した研究が必要とされています。一方で他ではやっていないコアとなる技術の開拓も重要です。大橋研究室では時代に即した最新のIoT研究開発に取り組んでいます。(ウェブサイト: http://tls.tec.fukuoka-u.ac.jp/)

■九州工業大学 情報工学研究院 機械情報工学研究系 渕脇研究室
渕脇研究室では、複雑流動場の定量的可視化計測およびその渦流れ構造の解明のための研究を行っております。現在取り組んでいる研究テーマは以下の通りです。

・光学的可視化手法および数値シミュレーションによる渦流れ構造の解明
・変形する運動体まわりの渦の動的挙動と渦流れ構造の解明
・蝶の翅まわりに発達する渦輪の生成・成長メカニズムの解明と渦輪による非定常流体力の予測
・導電性高分子によるソフトアクチュエータ(人工筋肉)の開発とその工学的応用
(ウェブサイト: https://fuchiwaki-lab.jp/)

■株式会社ジェー・フィルズ
株式会社ジェー・フィルズは、環境を守るために何を為すべきか、常にそのことを真剣に考えています。高濃度排水処理システムや、半自動水門開閉技術に対する特許を取得しています。この技術が、環境課題解決を含め、世の中の役に立てればと心から願っております。(ウェブサイト: https://www.jfils.jp/)

■さくらインターネット株式会社について
さくらインターネット株式会社は、日本のインターネット黎明期からデータセンター事業を展開しており、通信環境を左右する回線容量は、国内事業者では最大級。現在は大阪と東京、北海道(石狩)の3都市に5つのデータセンターを運営しています。個人から法人、エンタープライズまでさまざまなお客さまのニーズに合わせ、コストパフォーマンスに優れたインターネットインフラサービスを提供しています。今回の研究において、当社はさくらのセキュアモバイルコネクトとさくらのクラウドを提供し、「エッジ・クラウド間通信、およびクラウドプラットフォームの提供・試用」を担務いたします。(ウェブサイト: https://www.sakura.ad.jp/)

■キューブリック株式会社
キューブリック株式会社は、ITを通して「より良い人々の暮らし」の実現に貢献することをモットーにしております。情報の利活用や業務のシステム化に関するコンサルティングから、システムやツールの企画、構築、運用まで幅広く対応しております。(ウェブサイト:http://www.cubelick.co.jp/

本件に関する詳細は、弊社ホームページに掲載されております。
(https://www.advantech-tj.co.jp/topics/14189)
 

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