植物肉「ミラクルミート」のDAIZがKDDIより資金調達、KDDIのアセットやコネクションを生かした認知向上・販路拡大・環境価値の活用を目指す

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 発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するスタートアップであるDAIZ株式会社(本社:熊本県熊本市、代表取締役社長:井出 剛、以下「DAIZ」)は、KDDI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:髙橋 誠、以下 KDDI)との協業を目的として「KDDI Open Innovation Fund 3号」(運営者: グローバル・ブレイン株式会社、以下 KOIF3号)より出資を受けましたことをお知らせします。本出資により、植物肉「ミラクルミート」の認知向上や販路拡大、環境価値の活用の検証を通じ、持続可能な食糧の供給・温室効果ガスの低減による社会課題の解決を目指します。

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■概要
 この度の資金調達は、DAIZの植物肉「ミラクルミート」を軸とした両社協業に取り組むべく実現しました。

●認知向上および販路の拡大
 植物肉に対する認知・イメージの向上を図るべく、KDDIアセットを用いて植物肉「ミラクルミート」を活用したレシピ関連サービスや、消費者向けサービスとの連携などに取り組んでまいります。また、KDDIアセット・コネクションを活用し、植物肉「ミラクルミート」の供給先の拡大を目指します。

●環境価値の活用DAIZの植物肉「ミラクルミート」製品の取扱いにより生まれる、環境価値を活用したカーボンクレジットなどの新ビジネス創出の可能性を検証し、環境価値の創出を通じてSDGsへの貢献を目指します。

■KDDI株式会社 事業創造本部 ビジネスインキュベーション推進部 中馬和彦氏
 地球温暖化が私たちにとって大きな課題となっている中で、「植物肉」はそのソリューションの一つとしてますます注目されています。DAIZの大豆の発芽を応用した「ミラクルミート」は、美味しさや高い栄養価といった機能面を併せ持ち、代替肉市場を牽引するポテンシャルがあるイノベーティブな製品です。
 KDDIはDAIZ製品の普及促進のサポートを通じて、DAIZの事業支援と社会の持続的成長に貢献していきたいと考えています。

■DAIZ代表取締役社長 井出剛よりコメント
 KDDI様と連携できることを大変嬉しく思っております。DAIZは独自技術「落合式ハイプレッシャー法」を中核とするフードテックベンチャーです。これまで「オールジャパン構想」を掲げて大手企業と提携することで、植物肉の分野に日本の食品技術を結集させて次世代植物肉「ミラクルミート」を生み出しました。DAIZは日本の植物肉トップランナーとして、この日本発の植物肉「ミラクルミート」を多くのご家庭の食卓に届けることで国内市場の裾野を拡げていきたいと考えています。
 今後、KDDI社のレシピ関連サービスや子育て世代の女性向けメディア等の多様なサービスとの連携を視野に、新たな消費者との接点を増やしていくことでミラクルミートの認知拡大と販路拡大を目指してまいります。また、サステナビリティに注力されているKDDI社やその出資先スタートアップの皆様とは志を同じくして、持続可能な食糧供給や温室効果ガスの低減といった社会課題の解決に貢献していきたいと考えています。

■サステナブルな世界の実現に寄与する植物肉
 昨今、地球温暖化が私たちにとって大きな課題となっています。地球温暖化は、二酸化炭素・メタン・一酸化炭素・フロンなどの温室効果ガスが原因と言われています。温室効果ガスの最も大きな排出源は電力(火力発電など)ですが、同等に大きな排出源となっているのが、農業・畜産業*1です。世界で飼育されている15億頭もの牛による二酸化炭素や腸内ガス(メタン)の排出が温室効果ガスの大きな要因となっており、私たちの食生活の見直しが求められています。

 牛・豚・鶏に次ぐ新たなお肉として注目されている植物肉は、温室効果ガスの排出を抑える効果の高い植物性食品です。地球温暖化を防ぐため、私たちが今からでもできることは、なるべく地球にやさしい植物肉を食生活に少しずつ取り入れることです。DAIZは植物肉「ミラクルミート」の普及を通じて、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」の達成とサステナブルな世界の実現に向けて貢献して参ります。

*1 IPCC「Global Greenhouse Gas Emissions Data」より。

■DAIZの発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」について
 2050年までに地球上の人口は100億人に達すると予測されています*2。世界的な人口増加と新興国の経済成長により、2030年にはタンパク質の需要に供給が追い付かなくなる「タンパク質危機」が起こり、タンパク質の需給がひっ迫することで、これまで以上に食肉価格の高騰が予想されています。そこで、「植物肉」が代替タンパク質として注目されており、その市場は世界で9兆円を超えると見込まれています*3。植物肉が、牛肉・豚肉・鶏肉と同じように食卓に並ぶ時代が到来しています。

 これまでの植物肉に使用されてきた主原料は大豆搾油後の残渣物(脱脂加工大豆)であったため、①味と食感に残る違和感、②大豆特有の青臭さや油臭さ、③肉に見劣りする機能性(栄養価)といった課題が残っており、本格的な普及の妨げとなっていました。

 DAIZの植物肉は、原料に丸大豆を使用しています。さらに、独自の発芽技術によって、これまでの課題を解決する植物肉「ミラクルミート」の開発に成功しました。

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<DAIZの植物肉「ミラクルミート」の特徴>
特徴1.原料に丸大豆を使用
 これまでの植物肉は、大豆搾油後の残渣物である脱脂加工大豆を主原料としていましたが、DAIZの植物肉「ミラクルミート」は原料に丸大豆を使用しています。さらに、オレイン酸リッチ大豆を使用することで、大豆特有の臭みを無くし、異風味を低減しています。

特徴2.旨味や栄養価を増大、肉様食感を再現する独自技術
 味や機能性を自在にコントロールするコア技術「落合式ハイプレッシャー法」*4で大豆を発芽させ、旨味や栄養価を増大させます。その発芽大豆をエクストルーダー(押出成形機)*5にかけ、膨化成形技術*6により、肉のような弾力と食感を再現しています。これらの独自技術により、異風味を低減した植物肉「ミラクルミート」を生産しています。

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特徴3.独自製法による価格競争力
 旨味や栄養価が増大した発芽大豆を使用しているため、他の原料や添加物を何も足さずして、植物肉原料が完成しています。発芽タンクを用いた独自の製造プロセスにより、原価低減を実現し、牛肉・豚肉・鶏肉に対し、価格競争力があります。

 

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▲DAIZの植物肉「ミラクルミート」の製造工程

*2  国連推計「世界人口推計2019年版」より。
*3 UBS調べ。
*4 大豆の発芽中に酸素・二酸化炭素・温度・水分などの生育条件を制御し、酵素を活性化させることで遊離アミノ酸量が増加し、素材の旨味を引き出す栽培法。(特許第5722518号)
*5 食品加工時に使用される機械。材料に水を加えながら、高温下でスクリューで圧力をかけ押し出すことにより混練・加工・成形・膨化・殺菌等を行う装置。
*6 特許申請準備中。

■会社概要
商号:KDDI株式会社(https://www.kddi.com/
代表者:代表取締役社長 髙橋 誠
本社所在地:〒102-8460 東京都千代田区飯田橋3丁目10番10号ガーデンエアタワー
設立:1984年6月1日
資本金:141,852百万円
事業内容:電気通信事業

商号:DAIZ株式会社(https://www.daiz.inc/
代表者:代表取締役社長 井出 剛
所在地:〒860-0812 熊本県熊本市中央区南熊本五丁目1番1号 テルウェル熊本ビル4階
設立:2015年12月1日
資本金:12億9,025万円(累計資本調達額:38.5億円)
事業内容:発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」の開発・生産及び販売
     発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を用いた食品の開発・生産及び販売

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