ユーグレナ社は、2005年に世界で初めて石垣島で微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ、以下「ユーグレナ」)の食用屋外大量培養技術の確立に成功し、ユーグレナ等の微細藻類を活用した食品、化粧品等の開発・販売を行うほか、バイオ燃料の商業生産に向けた研究開発を行っています。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、様々な事業を展開しています。
JR貨物は、バイオディーゼル燃料を導入することで、CO2排出量が最も少ない貨物輸送モードである貨物鉄道の優れた環境特性をより活かし、「JR貨物グループ長期ビジョン2030」で掲げた「グリーン社会の実現」という価値の提供に取り組みます。さらにJR貨物グループは、より一層ESGを意識した経営に取り組むことで総合物流企業グループとして、SDGsの実現や物流を取り巻く諸課題に向けて貢献していきます。
両社はこれからも双方の持つ強みを活かしながら、地球環境に配慮した活動を推進し、持続可能な社会の実現を目指して取り組んで参ります。
1.次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」について
JR貨物が使用するバイオディーゼル燃料は、ユーグレナ社が製造・販売する次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」で、使用済み食用油とユーグレナを原料として製造されています。「サステオ」は、燃料の燃焼段階ではCO2を排出しますが、原料となる使用済みの食用油の原材料である植物もユーグレナも成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルの実現に貢献すると期待されています。
2.越谷貨物ターミナル駅での使用について
(1)使用開始日 2021年10月1日
(2)調達量 2,388L/年
(3)用途 越谷貨物ターミナル駅 構内移送用トラックの燃料
今後は、トラックだけでなくフォークリフトや機関車への使用拡大や、他の貨物駅での使用を検討します。