約230人の高学年が活発にアイデアを出し合った海洋ごみ問題 ESD教材授業を開催しました!

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2021年10月18日(月) 名古屋市立大須小学校・中川小学校 2021年10月19日(火) 名古屋市立西築地小学校・大手小学校

海と日本プロジェクトin愛知県実行委員会は、2021年10月18日(月)に名古屋市立大須小学校・中川小学校、10月19日(火)に名古屋市立西築地小学校・大手小学校でESD教材を使った授業を開催いたしました。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。

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  • ESD教材授業概要
タイトル 日本財団「海と日本プロジェクト CHANGE FOR THE BLUE」
小学校 高学年向け ESD教材授業
実施日 2021年10月18日(月)・10月19日(火)
場所 名古屋市立大須小学校
名古屋市立中川小学校
名古屋市立西築地小学校
名古屋市立大手小学校
生徒数 大須小:4年生19人
中川小:5・6年生約70人
西築地小:5・6年生約70人
大手小:4年生約70人
URL https://tv-aichi.co.jp/aichi_uminohi/
放送 10月30日(土) 11:03-11:45 テレビ愛知「お宝ちゃん」
https://tv-aichi.co.jp/otakarachan/
監修 公益財団法人 名古屋みなと振興財団 名古屋港水族館
協力 株式会社名古屋グランパスエイト
 公益社団法人 名古屋清港会
後援 名古屋市教育委員会

 

  • テレビ愛知エコキャンペーンキャラクター メリ夫くん登場

名古屋市立大須小学校の4年生19人、名古屋市立中川小学校の5・6年生約70人、名古屋市立西築地小学校の5・6年生約70人、名古屋市立大手小学校の4年生約70人に、本年度制作したESD教材の動画を使って授業を行いました。
冒頭、司会のフリーアナウンサー菊池 優さんと一緒に登場したのは、2004年から「うみをきれいにしたいメリ☆」と愛知県内の幼稚園・保育園を回って「メリおっと!たいそう」を踊っているテレビ愛知キャラクター メリ夫くん!県内では絶大な知名度と人気を誇るキャラクターの登場に会場が盛り上がりました!
自宅から過去に制作したグッズ「メリ夫くんパペット」を持って来てくれた子もいました!
https://tv-aichi.co.jp/merio/

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  • ESD教材動画

菊池アナからメリ夫くんのプロフィール紹介とごみが年間約800万トン(ジャンボジェット約5万機分)海へ流れ出ている現状、プラスチックごみは400年以上海を漂ってしまう、2050年には魚より海のごみの方が多くなってしまうなどの海洋ごみ問題について説明のあった後、名古屋港水族館「エコ・アクアリウム」でメリ夫くん、カイオーくん、グランパスくんが海洋ごみ、マイクロプラスチックが海の生き物たちに与える影響などを紹介し、清掃船を使用して名古屋港や河川を清掃してくれている名古屋清港会の仕事を学び、自分たちがどんなアクションを起こしたらいいかを考えるきっかけになるESD動画教材「ツブツブの正体」をみんなで観ました。
名古屋港水族館の小倉さんが手に持っている“ツブツブ”は何だ?という映像中の質問に、生徒たちからは「マイクロプラスチック」と声が上がりました。みんな知ってるんですね!
映像を見た感想としては、悲しかった、大量の魚の死体が怖いなどの声が上がりました。
https://www.youtube.com/watch?v=htzzXkaRNBM

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  • 実際にプロギング体験

大須小学校では19名の生徒と一緒にプロギングをしました。
学校→白川公園→学校という約2kmのコースで行ったのですが、常田先生の指示に従って歩いたり走ったり、ごみを拾ったり、みんなで楽しい時間を共有しました!
茂みの中から宝物を見つけるようにごみを拾ったりしている子もいてみんなすごく楽しそうでした!

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  • 名古屋港水族館 大島 由貴飼育員による授業

中川小学校では名古屋港水族館の大島飼育員がスナメリについての授業をおこないました。

スナメリの生態については以下のように教えてくれました。
・哺乳類
・小さなイルカのなかまで、体調は150~190cm
・イルカのなかまだけれど、背ビレがない
・食事は、魚、イカ・タコ、エビなど
・陸に近い部分に住んでおり、三河湾には3,000~4,000頭住んでいる

また、一歩踏み入って調査方法や、「スナメリは大きな群れを作らないと言われているのに何故名古屋港にたくさん集まってくるのか?」というお話もありました。
まず、スナメリの調査は東海大学や京都大学と名古屋港水族館が協力して行っており、具体的にはポートビルから目視調査したり、スナメリの出す音を計測できる機械を使っているとのことでした。
次に、冬に名古屋港へ多くやってきているのは、ほかより名古屋港の水温が2℃くらい高いので暖かいからではないかという議論も生まれ、子どもたちにとって充実した学びの時間となりました。

最後に、私たちにできることについては、以下のように教えてくれました。
・スナメリについて知る
・ごみを正しく捨てる

クジラも間違って食べてしまう事があるという事例があるぐらいレジ袋は海の生き物にとって危険なものであるため、注意していこうとお話いただきました。
授業中、イルカの仲間と答えられた子がいたりとましたスナメリに関心を持つ子も見られ、終始楽しく授業が進みました。

  • プロギングジャパン代表 常田英一朗さんによる授業

好きな姿勢で聞いていいよ、好きにしゃべっていいよという常田先生のアイスブレイクに生徒たちもリラックスして授業に臨みました!
自己紹介では、趣味で登山などをして自然に触れ合っている時にどこにでも落ちているポイ捨てごみが気になりプロギングという活動をするに至った旨を説明されました。
常田先生が登った事のあるアコンガグラという山を知っている?という質問に、YouTubeで見た事があると答えた子がいました!

最初に、どうしたらごみはなくなるか?という質問に対しては以下の回答が上がりました。(抜粋)
・ポイ捨てはやめる
・箱を用意して蓋を付けてごみが飛んでいかないようにする(材料は鉄など)
・レジ袋をもらわないためにマイバッグを持つ

次に、どうしたらみんなが動いてくれるか?という質問に対しては以下の回答が上がりました。(抜粋)
・テレビで放送する
・ポイ捨てに罰を与える
・港区内にごみステーションを置き、ゲーム化する(ポイント制)

常田先生からは、包装フィルムを食べられるようにする研究やレジ袋を有料化してプラスチックについて考えるきっかけを作っていたり、ごみを宇宙に飛ばすアイデアもあるんだよと補足説明がありました。

そして、常田先生はみんなに動いてもらうためにごみ拾いをアトラクション化し楽しんでできるプロギングを広めているとお話されました。観光化してお店を回ったり、筋トレと一緒にしたり、キャンプ場で宿泊したり色々なプロギングの楽しみ方も教えてくれました。

最後に、なんで勉強するのか?という質問に対しては以下の回答が上がりました。(抜粋)
・勉強すると世界の一部になれるから
・未来を変えるため
・お金のため

常田先生からは、考える力を身に着けるためではないかとご回答いただき、「地球上には分かっていない事がたくさんあるけれども、みんなが今後わからない事を調べたり、考えたりするために勉強はがんばってしようね!」という締めで授業は終わりました。

みんなで記念撮影をして授業終了です。
西築地小学校の生徒さんたちからは、
・いっぱい魚が死んでいる事がわかりました、ありがとうございました
・楽しく勉強ができてすごく楽しかったです
・あまりこういう勉強をしないので貴重な機会だと思いました
・僕たちは社会について学んでいますので助かりました
などと暖かい言葉をいただきました。

生徒達へはESD教材の教本と「海ごみゼロオリジナルごみ袋」を後ほど先生から配っていただきました。
教本からより理解を深めて、もらったごみ袋で実際にごみ拾いをしてくれたらいいなと思います。

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※(注)プロギング(Plogging)とは、
 英語の「jogging(ジョギング)」とスウェーデン語の「plocka upp(拾う)」を合わせた造語です。体力づくりと環境活動 を組み合わせたフィットネスとして世界で大流行しています。
https://plogging.jp/

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※ESD(Education for Sustainable Development)とは、
地球に存在する人間を含めた命ある生物が、遠い未来までその営みを続けていくために、これらの課題を自らの問題として捉え、一人ひとりが自分にできることを考え、実践していくこと(think globally, act locally)を身につけ、課題解決につながる価値観や行動を生み出し、持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。つまり、ESDは持続可能な社会づくりの担い手を育む教育です。
出典元:文部科学省

団体概要
団体名称:海と日本プロジェクトin愛知県実行委員会
本社所在地:名古屋市中区大須2-4-8(事務局 テレビ愛知)
電話番号:052-203-0250
代表理事:代表取締役社長 宮本明彦
設立:1982年12月1日
URL:https://tv-aichi.co.jp/aichi_uminohi/
活動内容:テレビ東京をキー局とするTXNネットワークを形成している

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CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクトの一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/

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日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

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