~食による末病制御の開発を加速~
※1 未病とは、病気の発症まで至らない微細な異常のことを示します。
※2 本部門は、難治疾患研究所に属するジョイントリサーチ部門で、9つの企業との共同研究を目的に2021年に設置されました。
※3 ロバストネス(頑健性)とは、生体が環境の変化といった外乱に対して、恒常性を維持する性質のことを指します。
●背景
近年、生体の恒常性維持、さらには未病を早期に発見・認識して予防・治療することが、病気の発症と重篤化を防ぎ、健康な生活を維持するために重要であると認識されはじめており※4、未病制御における食の貢献が期待されます。
当社はこれまで、東京医科歯科大学との共同研究により、ユーグレナ、およびその特有成分であるパラミロンの腸管における影響をリアルタイムに観察し、ユーグレナを摂取することで、腸管内の免疫細胞や神経細胞に作用する可能性を確認しました※5。本部門の開設により、ユーグレナ、およびパラミロンが、免疫系―神経系―腸管上皮に及ぼす効果を多角的に解析していきます。さらに、未病、病態モデル動物に対して予防・治療効果、およびロバストネス獲得効果を明らかにすることで、末病制御の確立を目指してまいります。
※4 解説 生体イメージングによる食シグナルおよび超早期未病の可視化解析生体内のCa2+シグナルを見る https://katosei.jsbba.or.jp/view_html.php?aid=980
※5 ニュースリリース2020年3月30日https://www.euglena.jp/news/20200330/、2020年8月14日 https://www.euglena.jp/news/20200814-2/
●部門拠点:東京医科歯科大学駿河台キャンパス内(千代田区駿河台2-3-10 22号館)
●契約期間:2021年4月1日~2024年3月31日(予定)
当社は、ヘルスケア分野における研究開発や事業推進によって、サステナブルな健康を実現する商品やサービスを提供し、社会貢献を目指してまいります。
<微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)について>
ユーグレナは、ワカメや昆布、クロレラと同じ藻の一種で、動物と植物の両方の特徴を持っており、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など59種類の栄養素をバランスよく含んでいます。なお、ユーグレナ特有の成分でβ-グルカンの一種であるパラミロンは、近年機能性についての研究が進み、食品や化粧品などのヘルスケア分野などでの活用が期待されています。ユーグレナが含まれる「からだにユーグレナ」シリーズは、「栄養不足」「心身の疲労」「免疫力低下」の相互関係の事実をとらえ、健康の基盤を妨げる複合的要因に着目しています。健康の基盤を妨げる要因に左右されずに、からだが本来持つ“つくる・はたらく・まもる”のサイクルを保ち、よりよい状態へ高めることで、一時的ではなく、持続的な健康を叶えることが大切と考えています。
ユーグレナ及び各種素材の健康機能情報や最新の研究成果については、「ユーグレナ ヘルスケア・ラボ」にて情報発信しています。
■ユーグレナ ヘルスケア・ラボ https://euglab.jp/
<株式会社ユーグレナについて>
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。微細藻類ユーグレナ・クロレラなどを活用した機能性食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の生産に向けた研究、遺伝子解析サービスの提供を行っています。また、2014年より行っている、バングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」の対象商品を、2019年4月より化粧品を含む全グループ商品に拡大。2012年12月東証マザーズに上場。2014年12月に東証一部市場変更。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事業を展開。https://euglena.jp