約5万人の南スーダン難民が暮らすエチオピア・クレ難民キャンプでは3人に2人がトイレを持っていない状態。屋外排泄が増えており、感染症の蔓延を防ぐためにトイレ建設が急務です。
約5万人の南スーダン難民が暮らすエチオピア・ガンベラ州にあるクレ難民キャンプでは、今年に入ってから難民が急増し、トイレ不足が深刻化しています。そのため屋外排泄が増え、土壌の汚染や感染症の蔓延が懸念されています。
今年、4月~7月頃にクレ難民キャンプに到着した難民の方々は、自分たちの家を建て始め、雨季が終わりに近づいた10月後半からは屋根の茅葺きに使う草などの材料を取りに行っている様子が見られるようになりました。
難民の方々が建てるトゥクルと言われる家は、南スーダンの伝統的なもので、枝や藁、泥、牛のフンなど、身近に手に入るもので作られていて、中にトイレはありません。乾季になると気温も高くなり、病原菌を広める虫の発生も多くなります。
もともとの南スーダンの生活では、世帯ごとが離れて生活していたため、トイレがなくとも地域の衛生環境が著しく悪化するような事態にはならず大きな支障はなかったようですが、狭い場所に何万人もが集まって暮らす難民キャンプでは、トイレを使うことがとても大切になってきます。
アドラはこれまで、難民の方にトイレの作り方を教え、世帯別トイレが普及するよう努めてきており、クレ難民キャンプは、同州の他のどの難民キャンプよりも、世帯別トイレの普及率が高くなっています。しかし、それでもまだ3人に2人はまだトイレがない状態です。
また、クレ難民キャンプの人口の約9割が子どもと女性です。特に免疫の弱い子どもの健康被害や性暴力、強盗といった犯罪の被害を生まないためにも、緊急トイレの建設が急務です。
今回の募金で必要資金が集まり次第、現地では緊急トイレの工事をスタートする準備が整っています。募金はTポイントなら1ポイントから、クレジットカードなら100円からの寄付が可能で、Yahoo!ネット募金で受け付けています。Yahoo!ネット募金のサイトで「エチオピア トイレ」と検索すると出てきます。世界トイレの日をきっかけに、支援に参加してみませんか。
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