独自パーソナライズ技術により、木16万本分※1の紙資源の削減を見込む
小売業界において、利用者にとって不要なカタログやチラシが一方的に届いてしまうことが、顧客満足度の低下、廃棄ロスの要因の一つとなっています。また、SDGsの実現に貢献する取り組みとしても課題の一つにあがっています。
フライウィールのデータ処理技術により、企業内の膨大なデータを統合して単一のデータアセット化を行うことができ、課題解決に向けた施策を最速で実現できます。また、パーソナライズ技術を通じて、一人ひとりの利用者に最適化された顧客体験を提供することができるため、顧客満足度と収益性を同時に向上することが可能です。
フライウィールはそれらデータ関連技術を活用し「パーソナライズ カタログ・チラシ配布」ソリューションの提供を開始しました。カタログやチラシ毎の配布データ、商品データと利用者の購買データや属性データを統合し、購入予測の上で、最適な配布先と配布数をシミュレーションします。生活協同組合連合会コープ東北サンネット事業連合(以下、コープ東北)で本ソリューションが導入されています。
コープ東北は、約50万人の宅配利用組合員全てに確実に情報をお届けする趣旨で、カタログの全員配布を行ってきました。一方で、事業の拡張に伴うカタログ種類の増加、組合員のニーズの多様化で、不要なカタログは配らないでほしいという声も受けていました。閲覧されずに廃棄されるカタログは、廃棄物削減や再生可能エネルギーの普及を推進する上で大きな課題となっていました。
本ソリューション導入に向けた実証実験では、組合員に対して最適なカタログ配布を行うことにより、あるカタログでは最大で50%の配布部数削減に繋がりました。廃棄ロスに対する効果としては、年間で1万トン、木16万本分※1の紙資源の削減が可能という見込みとなります。2021年8月より部分導入の上、2022年より本格的な活用を開始する予定です。
この「パーソナライズ カタログ・チラシ配布」ソリューションは、日本生活協同組合連合会とコープ東北、コープデリ連合会、東海コープ事業連合の4者共同で進めるDX-CO・OPプロジェクトの支援を続けるフライウィールが、施策の一環として新たに開発したものです。
今後も、データ利活用のサービス提供を通じて、さらなるコープ東北、ならびにDX-CO・OPプロジェクトの発展を支援するとともに、「パーソナライズ カタログ・チラシ配布」ソリューションを小売業界へと展開し、企業の抱える課題解決に向けた技術支援をしていきます。
※1:財団法人古紙再生促進センター「古紙利用の環境に与える影響調査報告書(Ⅰ)」(平成 22 年 3 月)に準拠 (http://www.prpc.or.jp/wp-content/uploads/6b1d9d56dd91cc249ea75d77d30b6aa9.pdf)
【生活協同組合連合会コープ東北サンネット事業連合 常務理事 / 日本生協連 DX-CO・OPプロジェクト リーダー 河野敏彦様からのコメント】
コープ東北は、「パーソナライズ カタログ・チラシ配布」ソリューションのリリースを心より歓迎致します。
「DX-CO・OPプロジェクト」が、データ活用を通じ、組合員の満足度の向上、SDGsへの取り組みへの足がかりとなることを期待しております。
◆フライウィールについて
フライウィール(本社:東京都千代田区、代表取締役:横山 直人)は、「データを人々のエネルギーに」をミッションに、SCMからマーケティングまで一気通貫したデータソリューションを提供し、リテール業界を始めとした様々な産業の構造改革を支援しています。
https://www.flywheel.jp/
◆生活協同組合連合会コープ東北サンネット事業連合について
東北6県7つの生活協同組合が商品仕入れを統一し、それぞれの機能を集約することで、各生協の事業経営力を強化することを目的とした事業連合です。
https://www.tohoku.coop/
◆DX-CO・OPプロジェクトについて
日本生協連は、コープ東北サンネット事業連合、コープデリ連合会、東海コープ事業連合と4者共同で組合員の新しいくらしの実現を目指す、生協の横断的な取り組み「DX-CO・OPプロジェクト」を推進しています。
https://jccu.coop/info/newsrelease/2021/20210225_01.html