佐渡を舞台に海洋環境の変化と生物多様性を学ぶ「佐渡国内留学 エコアイランドツアーを作ろう!」を開催しました!

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2021年11月20日(土)~21日(日) 新潟県佐渡市

海と日本プロジェクトin新潟実行委員会は、佐渡の豊かな海から海洋環境の変化と生物の多様性を学ぶ事業「佐渡国内留学~エコアイランドツアーを作ろう!〜」を11月20日、21日の一泊二日で開催いたしました。このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
(記念撮影の際のみマスクを外しました。)

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  • イベント概要

・開催概要:南限と北限の植生が共生する「日本の縮図」と言われる自然豊かな佐渡。その佐渡の海をつうじて「海洋環境の変化」や「生物の多様性」について理解し、佐渡の海の豊かな生物資源が持続し、海を未来に引き継ぐために何が大切か、フィールドワークやワークショップを中心に構成した事業を実施し考えました。
・日程:2021年11月20日、21日 一泊二日
・開催場所:新潟県佐渡市内各所
・参加人数:県内在住の小学5,6年生 20名
・協力団体:新潟大学佐渡自然共生科学センター 臨海実験所、佐渡市教育委員会佐渡ジオパーク推進室、力屋観光汽船、揚島観光遊園 ほか
 

  • 黒い大地がつくりだす海の魅力を知る!

日本の南限と北限の植生が共生することから「日本の縮図」と呼ばれる佐渡。周辺の海もまた豊かな藻場が形成され好漁場でもあり、暖かい海と冷たい海の両方の生き物を見ることができます。エコアイランド構想として島全体で自然との共生を目指す一方で、漁獲量の減少など海洋環境の変化や生物資源の維持は、佐渡でも差し迫った重要な問題です。
このイベントでは、子どもたち自身で佐渡の海が豊かな理由と課題をどちらも学び、その体験を活用した「エコアイランドツアー」を作りました。2日間を通じて、佐渡の海の豊かな生物資源を持続させ、海を未来に引き継ぐために何が大切なのかを考えました。
佐渡は日本中の海岸地形を見ることができると言われるほど、多様な海岸地形が存在します。佐渡ジオパーク推進室の相田満久さんを講師に迎え、南佐渡地区の小木周辺の海岸と国中地区の沢根の海岸を比較し、佐渡の海の特長を調査しました。まず向かったのが潜岩(くぐりいわ)で有名な沢崎。ここ一帯の海岸は、新潟では見ることができない玄武岩でできた黒い大地で参加者みな絶景に驚きました。この岩石海岸の沢崎で生き物調査をしてみると、数分のあいだに20種類近くの貝を見つけることができ、多くの生き物が棲んでいることがわかりました。

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  • たらい舟に乗り伝統漁法を学ぶ

南佐渡地区の小木地域特有のたらい舟は、1802年に起きた佐渡小木地震で海岸が隆起し複雑になり船の行き来が難しくなった場所で漁をするために開発されました。たらい舟を使った「磯ネギ漁」は、箱眼鏡で水中を覗き込みながらアワビやサザエ、わかめなどを獲る漁です。たらい舟乗船体験では実際に漕いでみましたが、檜(かい)を8の字にまわして漕ぐものの、中々前に進まず漁の大変さを実感しました。

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  • 岩石海岸と砂浜海岸を貝で比較してみよう!

今度は国仲地区の沢根の海岸にやってきました。降り立ってすぐに砂浜海岸であることに気づき、佐渡に多様な海岸があることを学び、このように佐渡島内で多様な海岸があることでそれぞれの海岸に合った生き物が棲みつき、豊かな生態系を作り上げていることを理解しました。こちらでも貝を集めましたが、沢崎とは違う種類の貝を見つけることができました。

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  • 佐渡の周辺の生き物について直に触れてみよう!

事業の2日目では、豊かな佐渡周辺の海に棲んでいる生き物について学びました。尖閣湾揚島遊園では有名な尖閣湾を見学したのち、園内にある「あげしま水族館」でアジやタコへエサやり体験をさせてもらったほか、タッチ水槽でナマコやウニ、ヒトデに直に触れることができました。この水族館は尖閣湾周辺で獲れた生き物を展示していることもあって、地域の生き物への理解がいっそう深まりました。その後、新潟大学佐渡自然共生科学センターの臨海実験所を訪問。佐渡の海についてまとめたスライドをもとに講義をいただくことで、今までの体験を知識として理解することができました。その後の磯の生き物観察は、アメフラシやヤドカリ、ウミウシなど普段見ることができない生き物に触れスケッチをした貴重な機会となりました。

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  • 学びを生かしたツアープランを作成し発表!

今回の事業のまとめとして、海の体験を織り込んだ佐渡のエコアイランドツアーを班ごとに作成し発表しました。豊かな海と生物の多様性を未来に渡って守っていくために、ツアー利用者に何を伝えたいか、どういったツアープランにしたらよいか、とても真剣に考えていました。直近で生き物に触れたことが印象に残っていたのか「尖閣湾に来て断崖絶壁の景色を見て、あげしま水族館の周辺で獲れた生き物を触ってほしい。佐渡の海が身近になるから」と具体的なおすすめプランを話した参加者もいました。
そのほかにも「イカさき体験をして、漁師さんから海について聞く」といった案があがったほか、ツアーの目的に「佐渡の海を知り、佐渡の海の豊かさを守っていく」と掲げた班は、潜岩や人面岩などの佐渡の自然が作った奇岩を見て回りながら海について考えるユニークなコースを作りました。各班とも2日間で学んだことを生かして個性的なツアープランを作ってくれました。今回のツアープランのアイディアは、今後実際のエコアイランドツアーの商品化に向けて検討していきます。

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  • 参加した子ども・保護者からの声

【子ども】
・佐渡の海にたくさんの魚がいる理由がわかって良かった。
・見たことのない地形に驚いた。ごみがたくさん落ちていることを知った。
・アメフラシをスケッチするのが楽しかった。知らない生き物がたくさんいた。
・帰ったら家族に海について話してみたい。
・海を学ぶツアープランを作るのが難しかったが、皆と考えるのがたのしかった。
【保護者】
・地元の海について知るいい機会を与えてくださりありがとうございました。
・子どもを連れ海に行く機会が中々作れていなかったが、来年の夏は海に出かけてみたい。
・参加者と交流することができ満足した様子で帰ってきました。ありがとうございました。

団体概要
団体名称:海と日本プロジェクトin新潟実行委員会
本社所在地:〒951-8655 新潟市中央区川岸町3-18
電話番号:025-267-4111
代表理事:高橋 正
設立:2016年5月1日
URL:https://niigata.uminohi.jp
活動内容:莫大な富をもたらした北前船航路や新鮮な海産物の採れる漁場として、越後の人々は日本海から多くの恵みをもらってきました。さらに、美しい夕日に心を癒され、荒々しい冬の荒波に奮い立つ!日本海は心の拠りどころでもあります。私たちはもっと愛される海になるようにメッセージを発信します。

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日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

 

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