2021年12月8日(水)【山口市・県教育会館大ホール】
特別授業では、海洋研究の専門家である、下関市の水産大学校助教・嶋田陽一氏にファシリテーターとして参加していただき、生徒の考えた未来の海を守るための解決策についてアドバイスや意見を出すとともに、生徒とどのようにすれば海ごみゼロの世界が実現するかについて考えを深めました。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策事業「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催したものです。
- イベント概要
・開催概要:山口県内の高校生に山口の未来の海を残す方法について考えてもらい、若い世代からできるアクションと問題の解決策を発信
・日程:12月8日(水)13:15~15:00
・開催場所: 山口県教育会館大ホール(山口市大手町)
・参加人数:175人(野田学園高校1年生+教員)
・協力団体:野田学園高校、水産大学校・嶋田陽一助教
- 若い世代から海ごみゼロの世界を!生徒らが解決策を発信!
会場となった山口県教育会館には、野田学園高校の1年生170人が集まりました。
生徒らは、事前学習の「探究の時間」で世界の海洋ごみ、日本の海洋ごみ、そして山口の海洋ごみ問題について学習し、特別授業ではそれぞれのクラスで考えた「解決策」を持ち寄りました。
ファシリテーターは、沖縄や鹿児島などの島々で潮流によるごみの流れ方などの海洋研究を専門としている水産大学校の嶋田陽一助教です。
まずは、日頃から部活動で海洋ごみの問題に関心を持って活動している家庭科部の生徒が、瀬戸内の海岸でのごみ拾い活動を通して、感じたごみの特徴や、問題点、課題解決策を発表。回収したごみで製作した海洋ごみのオブジェも披露しました。
家庭科部の発表が終わると、いよいよクラス発表です。1組から7組までの代表生徒が壇上に上がり、クラスで出た海を守るための策を発表していきます。生徒らの解決策の中には、「海底で自動掃除機運用する」や、「紙幣をプラスチックにしてプラスチックの価値を高める」、「街にごみで投票する投票箱を設置し、ごみ拾いをしたくなる環境をつくる」など若い世代ならではの発想が次々と飛び出ていました。
生徒らの斬新なアイデアに水産大の嶋田助教は、より具体的なアドバイスを加えながらも、時折、驚かされる場面もありました。
- 山口のきれいな海を守りたい!生徒らのアクションに期待!
シンポジウムでは、解決策を発信するだけでなく、自分たちが今後、海洋ごみ問題とどう向き合い、どう動いていくべきかも話し合われました。
生徒からは、「陸ごみをゼロにするために100%リユース、リサイクルに取り組む」や、「啓発のためにインフルエンサーを使った動画・ポスター作りを行う」など、様々な意見が出て、活発な意見交換が行われました。
嶋田助教は、人ごとにしない姿勢を持ち続けて、海洋ごみ問題に向き合うことが大切と生徒らに訴えかけていました。
最後は笑顔で記念撮影。生徒にとって、地元の海を未来に残すにはどう行動すればいいのか、考えるきっかけとなったようです。
団体概要
団体名称:海ごみゼロ維新プロジェクト実行委員会
本社所在地:山口県山口市大内千坊6丁目7番1号
電話番号:083-923-3200
代表:國安 克行
設立:2019年11月25日
活動内容:山口県民に対して海洋ごみ問題を啓発し、問題意識の醸成を図るととともに、山口の豊かな海を未来に残すため、次世代を担う子どもたちや若者を中心に多くの人が海への関心を高め、行動してもらうムーブメントを起こすことを目的に活動。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/