SDGsが目指すサステナブル社会の実現に向けて、モノづくりの現場では環境に配慮した素材や装置開発に注力する企業が注目を集めています。
新機能性材料展では、バイオプラスチックなどの地球にやさしい素材やサーキュラー素材が東京ビッグサイトに集結します。初出展の東洋クロスが、植物由来材料を用いた環境配慮型レザーや、PETボトルリサイクルフィルムを用いた離型フィルムを出展するほか、愛媛県繊維染色工業組合(四国産業・技術振興センター内 共同出展)は、国内トップの品質を誇る、今治タオルの加工工程で発生する廃棄物から作られたサステナブルなCNF(セルロースナノファイバー)を出展します。
また、製造現場では徹底した品質管理と生産性向上を追求する一方、サーキュラーエコノミーを推進する装置開発が進んでいます。山東鐵工所の剥離洗浄機やオリエント総業/サワーコーポレーションの脱墨装置は、生産現場で生じたフィルムのヤレ品(テスト品や印刷ミス品)を再利用する処理装置としてConvertech JAPANに新製品を出展します。
なお、併催セミナーでは、「サーキュラーエコノミーとサステナブル材料」と題して、バイオプラスチックの第一人者、東京大学の岩田忠久氏が基調講演に登壇するほか、「SDGsとモノづくり」のセミナーでは、プラスチック容器包装リサイクル推進協議会より、プラスチック資源循環法と容器包装の資源循環の最新動向・事例を紹介します。その他、三菱ケミカル、ダイセル、フタムラ化学、グンゼ、大日本印刷など、業界を牽引する「材料X加工」メーカーが登壇し、サステナビリティの最先端の取組を発信します。
◆ サステナブル素材やリサイクル装置が集結 ~ 注目製品・技術一覧 ※順不同
【!】感染対策で展示会場内の説明員を絞っている場合があります。取材希望の方は来場前にお問合せください。
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<材料>
▼ 東洋クロス [小間番号:6J-04] Toclo ECO Leather
① Toclo ECO Leather 植物由来原料を用いた、環境配慮型レザー
② リサイクルPET 離型フィルム
PETボトルリサイクルフィルムを用いた離型フィルム
https://unifiedsearch.jcdbizmatch.jp/nanotech2022/jp/convertech/details/TITHSmL38_0
▼ 帝人 / 帝人フロンティア [小間番号:6G-07]
① V-Lap®
ウレタン不使用。ウレタンと違い、燃焼時にも有毒ガスの発生が少ない
リサイクルPET素材を使用可能。
② NANOFRONT®
リサイクル原料を使用した“ナノフロント®”の量産技術を開発
リサイクルポリエステルを使用した、長繊維による超極細ポリエステルナ
ノファイバーの量産化は世界初(帝人フロンティア調べ)
③ ECOPET®ペーパー
25年以上の歴史を持つペットボトルリサイクル繊維“ECOPET®”を使用した紙
https://unifiedsearch.jcdbizmatch.jp/nanotech2022/jp/convertech/details/h0Iuzdf8Ty4
▼ 日榮新化 [小間番号:6G-01] 環境配慮型素材・製品
① 印刷ラベル用エコマスラベルシリーズ・エコマスラミネート、サイン用エコ商材、
機能材エコマステープシリーズの紹介。
② 解体性テープ、三層分離テープなど体験型での紹介と再剥離バイオマス粘着剤、
バイオマスハードコートも展示
https://unifiedsearch.jcdbizmatch.jp/nanotech2022/jp/convertech/details/9r4kJSoW8qw
▼ 愛媛県繊維染色工業組合 [小間番号:6E-01 / 四国産業・技術振興センター]
ii-CNF
国内トップの品質を誇る、今治タオルの加工工程で発生する廃棄物から作られた
サステナブルなCNF(セルロースナノファイバー)
https://unifiedsearch.jcdbizmatch.jp/nanotech2022/jp/convertech/details/Mphif4mVvJs
▼ 日本乳化剤 [小間番号:6M-08]
① 植物由来添加剤 バイオマスリキッド FP-69I02
バイオマスリキッドFP-69I02は非可食植物を原料に、従来可溶化が困難であったバイオマス原体の水溶液化に成功。液状化することにより、ⅰ)水性用途への展開、ⅱ)ハンドリング性の向上、ⅲ)均一に混合できることによる品質安定化が可能 ※用途:水性インク・塗料用添加剤、接着剤、バインダー、増粘剤、賦形剤
② セルロース溶解用イオン液体
セルロース溶解用イオン液体は、セルロース材料の製造プロセスの省力・省エネ化、バイオマス燃料の製造、バイオマスの有効活用への貢献が期待されている。
https://unifiedsearch.jcdbizmatch.jp/nanotech2022/jp/convertech/details/IlJvcESuazw
▼ ダイセル / ポリプラスチックス [小間番号:6D-07]
セルブレンEC
セルブレンECは海洋生分解性があり、海洋中で崩壊性を示す
素材。
意図せず海洋への流出が懸念されるさまざまな製品への採用
が期待されており、セルブレンECを用いることで、海洋マイ
クロプラスチック問題抑制に貢献。また、非可食性の木材が
主原料となっている為、石油化学品使用量減少にも貢献する。
https://unifiedsearch.jcdbizmatch.jp/nanotech2022/jp/convertech/details/c5S844TBWJk
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<加工機械>
▼ 山東鐵工所 [小間番号:6M-22] 剥離洗浄機
フィルム(プラスチック)からインクを剥離・洗浄することで、
フィルム(プラスチック)の再利用に貢献。
【特長】
■ブラシロールと剥離ロール(特許出願済)による効果的な剥離
■槽に循環システムを設け、洗浄助剤のランニング(廃棄)コスト削減に貢献
■片面印刷、両面印刷、両方の印刷フィルムに対応
https://unifiedsearch.jcdbizmatch.jp/nanotech2022/jp/convertech/details/scvI_1f6wFo
▼ オリエント総業 / サワーコーポレーション [小間番号:6S-22]
フィルム脱墨装置『Mujica』
グラビア印刷の条件出しの際に使用するヤレ原反に着目し、フィルムからインキを除去して、
ヤレ原反あるいはプラスチック樹脂として再利用することが可能。
展示会場と工場をネットワークで接続し、リモートによる実機のデモンストレーション予定。
https://unifiedsearch.jcdbizmatch.jp/nanotech2022/jp/convertech/details/-093NtbKZVQ
◆ 注目のセミナー 「サーキュラーエコノミーとプラスチック資源循環」のセッション全11本
サーキュラーエコノミーとサステナブル材料 ※敬称略
1月26日(水) 10:10-14:10 会場:東京ビッグサイト マテリアルステージ(東5ホール)
◇ 13:30-14:10
【基調講演】 高性能な生分解性プラスチックの創製と将来展望
岩田 忠久 東京大学 大学院農学生命科学研究科 教授
◇ 10:10-10:40
【特別講演】 バイオプラスチックのISO国際標準化動向
国岡 正雄 産業技術総合研究所 標準化推進センター 標準化オフィサー
◇ 生分解性酢酸セルロースの環境マテリアルとしての取組み紹介
樋口 暁浩 ダイセル マテリアルSBU 研究開発グループ 主席研究員
◇ プラスチックフィルムメーカーが考える環境対応製品の方向性
花市 岳 フタムラ化学 中部統括 開発グループ
◇ 持続可能な循環型社会の実現に貢献するバイオプラスチック
佐野 浩 三菱ケミカル サーキュラーエコノミー推進本部
本部長付/ポリマーズ&コンパウンズ企画本部 本部長付
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SDGsとモノづくり
1月28日(金) 10:30-15:10 会場:東京ビッグサイト コンバーテックステージ(東5ホール)
◇ プラスチック資源循環法とプラスチック容器包装の資源循環 産業界の取組み
久保 直紀 プラスチック容器包装リサイクル推進協議会 専務理事
他、グンゼ、富士機械工業、大日本印刷、富士フイルムが登壇します
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マテリアルの「意味のイノベーション」
1月27日(木) 14:30-16:45 会場:東京ビッグサイト マテリアルステージ(東5ホール)
◇ サーキュラーデザインとサプライチェーン変容
加藤 佑 ハーチ 代表取締役
木下 浩佑 ロフトワーク MTRL / FabCafe Kyoto マーケティング & プロデュース
◆ JCD X MTRL 体験型コミュニケーションスペース 「Innovation Lounge」
新機能性材料展2022にMTRL(マテリアル)が初出展します。MTRLは、様々な企業・機関の素材の新用途開発や新市場に向けた事業戦略などを支援してきました。今回、「発見」「交流」を通してインスピレーションが生まれる体験型のブースを展示会場内に設けます。MTRLに所縁のあるクリエイターやメーカーが手がけたプロダクトが多数登場。サステナビリティを意識した素材やテクノロジーに対する新しい視点や価値提案の気づきを得られる空間にどうぞご期待ください。
展示プロダクト [小間番号:6A-02]
・1518 PIPE chair
・ForestBank™
・プラモ家具3×6(サブロク)
…ほか
来場登録はこちら > 展示会公式ウェブサイト( https://www.convertechexpo.com/ ) ※完全来場登録制
【新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン】 2021年12月6日
https://www.nanotechexpo.jp/main/pdf/Guidelines_for_visitors_ja.pdf
◆コンバーティングテクノロジー総合展 開催概要
名称:Convertech JAPAN / 新機能性材料展 / JFlex / 3DECOtech(コンバーティングテクノロジー総合展)
主催:株式会社加工技術研究会
共催:株式会社JTBコミュニケーションデザイン
開催日時・場所: 2022年1月26日(水) – 28日(金) 東京ビッグサイト 東5ホール
出展者数:206社・団体 / 287小間 / カンファレンス: 49本 ※2021年12月20日現在
公式WEBサイト:https://www.convertechexpo.com/index.html
入場料:無料(完全来場登録制)
同時開催展:nano tech / MEMS SENSING & NETWORK SYSTEM / ASTEC / SURTECH /
TCT Japan / ENEX / DER・Microgrid Japan / 再生可能エネルギー 世界展示会 & フォーラム /
InterAquaを含む13展示会同時開催
◆株式会社JTB コミュニケーションデザイン (JCD) 会社概要
所在地:東京都港区芝3-23-1 セレスティン芝三井ビルディング12階
代表者:代表取締役 社長執行役員 古野 浩樹
設 立:1988年4月8日
URL :https://www.jtbcom.co.jp/
◆展示会に関するお問い合わせ先
株式会社JTBコミュニケーションデザイン 事業共創部 トレードショー事業局内
コンバーティングテクノロジー総合展 事務局 萩 / 石川
TEL: 03-5657-0761 E-mail:[email protected]