■ 今回の実証実験の社会的背景
現代の日本では5人に1人が生涯のうちに何らかの心の病気にかかると言われており(※1)、中でも働く人の精神的健康度が低い状態であるという研究も存在します。
SDGs や健康経営への関心が高まるにつれ、ストレスチェック制度の実施や従業員の支援強化に動く企業も増えている一方で、問題が発見されてもなかなか具体的な対策を講じられないという課題が残されています。
Hakali は、メンタルウェルネス・アプリ「Awarefy」を個人向けサービスとして提供する一方で、企業のメンタルへルス向上を支援する取り組みを続けてきました。Awarefy を用いることで、個人のメンタルヘルスの状態の可視化と、対策となるプログラムの利用が行えることから、企業のメンタルヘルス向上のための具体的な施策となりえると考えています。
■ 今回の実証実験の目的
三井物産労働組合は、組合員の働きやすさや働きがいを向上するための様々な取り組みを行っており、組合員の個々の心の健康を維持し、より良くするためのプログラムにも注目しています。
そこで、株式会社Hakaliと三井物産労働組合は、メンタルウェルネス・アプリ「Awarefy」の利用が働き世代のメンタルヘルスに与える影響を調査することを目的とした実証実験を行うこととなりました。
■ 実験の概要
実験参加者の方には、マインドフルネスに関する心理教育プログラムの受講と「Awarefy」を用いた約1ヶ月間のセルフケアを行っていただきます。本実験を通じて、気分の落ち込みや不安、心理的柔軟性(※2)、ワーク・エンゲイジメントなどの指標の変化を検討します。
なお、本研究は、早稲田大学人間科学部・大学院人間科学研究科 熊野宏昭研究室との共同研究として、専門家の指導のもと実施されます。
※1 厚生労働省 みんなのメンタルヘルス総合サイト より https://www.mhlw.go.jp/kokoro/first/first01.html
※2 心理的柔軟性:不快な思考や感情を取り除こうとするのではなく、それらにあるがままに気づき受け入れながら、自分にとって大切な方向へと行動できる状態。心理療法の1つであるアクセプタンス&コミットメント・セラピー(Acceptance and Commitment Therapy: ACT)では、心理的柔軟性を高めることで、より豊かで充実した人生を歩んでいくことができるとされている。
■ Awarefy について
Awarefy は、「感情と行動の記録で、マインドフルな日々を増やす」をコンセプトにした、スマートフォンアプリです。App Store および Google Play ストア で公開中です。
- AppStore:https://apps.apple.com/jp/app/apple-store/id1513802951
- GooglePlay:https://play.google.com/store/apps/details?id=app.awarefy.awarefyapp
<Awarefy の具体的な機能の例>
・日々の感情やコンディションを記録し、自分の感情や状態を見える化
・自分にあったストレス対処法やセルフケアを見つけられる
・毎週届く週間レポートを元に、自分でも知らなかった思考や感情の傾向に気づく
・マインドフルネスインストラクターや公認心理師が執筆・監修したオーディオガイド
・「人生で大切にしたいこと」の発見と、それに沿った日々の行動をサポート
・「自分自身と良好な関係を築けているか」を測るセルフ・リレーションシップ測定機能
■ 株式会社Hakali について
Hakali は、「心の健康を支えるデジタル・メンタル・プラットフォームを実現する」をミッションに、Awarefyの企画・開発・運営を行っています。
今後、Awarefy を通じてユーザーに価値を提供するべく、アプリの機能拡充にとどまらず、さまざまな事業展開を行ってまいります。
■ 三井物産労働組合について
三井物産労働組合は、賃金交渉や労働環境改善といった伝統的な組合機能に加え、社員エンゲージメントや自律的キャリア形成などのPeople Management領域に活動を行っています。
例として、専従自ら国家資格を取得してキャリアコンサルティングを提供したり、組織のエンゲージメントスコアを可視化する等、独自の取組を展開しています。
■ 本件に対するお問い合わせ先
株式会社Hakali
担当:田中
Email:[email protected]
URL:https://www.awarefy.app
企業URL :https://hakali.co.jp