日本財団 海と日本プロジェクト【スポGOMI甲子園2021】決勝大会を開催しました!

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2021年12月26日(日)墨田川エリア

スポGOMI甲子園実行委員会は、今年の高校生ごみ拾い日本一を競う「日本財団 海と日本プロジェクト スポGOMI甲子園2021」決勝大会を、12月26日(日)隅田川エリアで開催しました。
全国30道府県の高校生が3人1組となり、制限時間60分の中で規定エリア内のごみを拾い、その質と量をポイントで競い合うもので、決勝では30道府県の代表チームが集結。
「スポGOMI甲子園」は、仲間と楽しみながらごみ拾いを行い、町や海のごみ問題を自分ごと化としてとらえる事を目的に、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。

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スポGOMI甲子園とは
全国30道府県の高校生が「高校生、ごみ拾い日本一」を競い合う大会です。日本中の高校生を対象に、海洋ごみ問題を自分事化し問題に対し自分たちができることを考えてもらうキッカケを作るために、ごみ拾いとスポーツを融合した高校生によるスポGOMI大会を企画しました。学校で学ぶSDGsや、海洋ごみ問題は自分たちとはあまり関係の無い問題だと思われがちです。高校生の内にしか参加出来ないスポGOMI甲子園において、生徒たちが海洋ごみ問題を自分ごと化し、次のアクションを起こす人材に育っていってくれることを目的としています。
https://www.spogomi.or.jp/zenkoku2021/
 

  • 開会式で語られた「海ごみはどこから来るのか?」

海は今、ごみであふれようとしています。プラスチックごみだけをとっても、世界に合計1億5,000万トン以上の量が存在していると言われ、毎年約800万トン、ジャンボジェット機にして5万機相当に及ぶ量が新たに海に流れ出ていると推定されています。環境省の調べによると、毎年海に流出するプラスチックごみのうち、2万トンから6万トンが日本から発生したものだと考えられています。このままでは2050年の海は、魚よりもごみの量が多くなると言われるほど問題は深刻化しています。
では、その海洋ごみは一体どこから来るのでしょうか?その大半は私たちが暮らす街から出されています。街で捨てられたごみが水路や川に流れ出し、やがて海へとたどり着き、海洋ごみとなって海にどんどん蓄積されているのです。スポGOMIは、ごみが街から海へと流れていかないように、街や海辺のごみを拾うスポーツです。
開会式では、スポGOMI連盟 代表理事馬見塚 健一、日本財団 海洋事業部 海洋環境チームリーダー宇田川氏、来賓の墨田区長 山本亨氏から、選手みなさんへの激励の挨拶がありました。

日本財団 海と日本プロジェクト【スポGOMI甲子園2021】決勝大会を開催しました!のサブ画像2_左:スポGOMI代表馬見塚 右:日本財団 海洋事業部 海洋環境チームリーダー宇田川氏左:スポGOMI代表馬見塚 右:日本財団 海洋事業部 海洋環境チームリーダー宇田川氏

選手宣誓は、兵庫県・豊岡総合高校インターアクトクラブチームOIK(オーアイケー)。昨年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で東京での決勝大会出場は叶いませんでしたが、圧倒的な量のごみを拾い、決勝大会リモート部門で優勝したチームとして、今年は特別招待枠での決勝大会出場となりました。

日本財団 海と日本プロジェクト【スポGOMI甲子園2021】決勝大会を開催しました!のサブ画像3_左:墨田区長 山本亨氏 右:兵庫県・豊岡総合高校インターアクトクラブチームOIK左:墨田区長 山本亨氏 右:兵庫県・豊岡総合高校インターアクトクラブチームOIK

本番のスターターは、アテネ、北京、ロンドンと3度のオリンピックに出場、4つのメダルをその首にかけた、水泳競技のオリンピアン松田丈志氏。「CHANGE FOR THE BLUE!!」の掛け声とともに、競技スタート!

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  • 隅田川エリアにて、31チームがごみ拾い

専用トングと分別用ごみ袋を手に、3人一組のチームが隅田川近辺の指定エリアをごみ拾い。「これ、燃えないよね?」「あそこにもありそう!」声を掛け合いながら、一見綺麗に見える街の草むらや自販機の横、建物のわきなど、細かな所まで見逃さずに次々と拾っていきます。

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制限時間は約1時間。「燃えるごみ・燃えないごみ・ビン・缶・ペットボトル・たばこの吸い殻」を分別しながら拾っていきます。
 

  • 1時間で集められたごみ総量は190キロ!オリジナルアイテム紹介と表彰結果

競技から戻った生徒が手にしているごみ袋は、会場前の計量エリアで集計します。ごみの種類ごとにポイントが決められており、重量とごみの質でポイントを競い合います。計量の間に会場内では、「オリジナルアイテム」の紹介。予選大会でのユニークなアイテム紹介ののち、決勝戦で目立ったアイテムが紹介されました。

日本財団 海と日本プロジェクト【スポGOMI甲子園2021】決勝大会を開催しました!のサブ画像9_静岡県「U-18ゴミ拾い日本代表」のオリジナルアイテム静岡県「U-18ゴミ拾い日本代表」のオリジナルアイテム

いよいよ集計結果が出て、各賞の発表です。

オリジナルアイテム賞・・・鹿児島県「あいちゃん劇団」
「スポGOMI甲子園に出てみて、あらためてごみ拾いを自然と楽しめる素敵な競技だと実感しました。
オリジナルアイテムを環境に優しい事を意識してリサイクル素材で制作しました。墨田区と鹿児島では分別方法が違うので、きちんと分別できるような準備をしました。コスプレしたのは、私達はお年寄りや障碍者のかたに寄り添うためにどうしたらいいのかを劇団として発表しているためで、介護福祉士を目指しているので、ごみ拾いをしながら福祉の素晴らしさも伝えたいので、この恰好で参加しました。」

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3位・・・石川県 「Ablaze 大谷」
「一見きれいな場所でも沢山ごみがあることにびっくりしました。今回県大会の時に20キロくらいごみを拾いましたがそれでもまだ拾いきれなくて、決勝ではもっと大きい箱を用意してビンなども沢山入れることができたのが良かったかと思います。大会に参加して、率先してごみ拾いをしたりボランティアなどにも参加していきたいと思いました。」

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準優勝・・・京都府 「KOGAQUEENs(コウガクウィーンズ)」
「私達がこうした活動をすることで、海洋汚染が少しでも解決すると良いなという思いで参加しました。競歩部で歩くのが速いということもありますが、ふだん部活で培ってきたチームワークも活かされたと思います。今回、スポGOMI甲子園を通して道端にこんなにごみがあること、それが海ごみにつながることをを参加して初めて知ったので、これからも積極的に参加して解決していけたら良いなと思いました。」

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優勝・・・愛媛県 「BIG WEST ベーカリー」
「優勝を目指したというよりは、この街がどうしたら綺麗になるか、どうしたら海を綺麗にできるのかを考えながら活動しました。自動販売機の横などに不法投棄されているビンや缶、裏路地に入ってタバコなど中心に集めたことが勝利の要因かと思います。授業の一環でSDGsを学んでいますが、地球温暖化はどんどん進んでおり、その一因としてごみ問題は大きいと思います。このスポGOMI甲子園の活動としてごみ拾いをすることももちろん、日常的にごみを出さない・道端にあるごみを拾うということも大切だと思います。」

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閉会式後、スポGOMI代表馬見塚からは、「参加チームが昨年より大幅に増えて喜ばしいです。高校生で総合学習にてSDGsや海洋ごみについて学んでいると思いますが、遠い国の問題と思われがち。スポGOMI甲子園は自分たちの住む街について考えたり、スポーツとして参加することでチームワークが生まれたり、優勝者を称えたり敗者を慰めあったりというコミュニケーションにつながります。一人ひとりアクションしていくことが大事と考えています。」と語られました。

日本財団 海洋事業部 海洋環境チームリーダー宇田川氏は「スポGOMI甲子園を通じて、若い方たちに海洋プラスチック問題をはじめ、海洋汚染など海への問題意識につながると良いと思っています。予選大会から多くのドラマを見ることができました。選手たちが抱えている思いを知り、もっと応援したいなと思っています。来年は、もっとスポGOMI甲子園の裏側も発信していけたら良いなと考えています。」と述べました。

スポGOMI甲子園2021公式サイト https://www.spogomi.or.jp/zenkoku2021/

団体概要
団体名称 :スポGOMI甲子園実行委員会
本社所在地 :〒106-0046 東京都港区元麻布3-10-4 Re-Flat303
電話番号 :03-6804-2545
代表理事 :矢野浩二
設立 :2021年1月18日
URL :https://www.spogomi.or.jp/
活動内容  :スポGOMI甲子園に関するイベントの開催、及び運営に必要な業務。

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CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/

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日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

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