子どもの心理発達の知見から日本独自のおもちゃ開発をサポート!
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●1億回の機会を、多くの子どもたちの健全な成長・発達に活かす
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一般社団法人日本こども成育協会(以下「当協会」と表記)は、日本マクドナルド株式会社(以下「マクドナルド」と表記)のハッピーセット(※)のおもちゃ開発に参画するにあたり、ハッピーセットが、子どもの成長を栄養面からサポートし、子どもの発達に配慮したおもちゃを提供するバランスのとれたサービスであること、子どもの健全な成長・発達を第一義とする、マクドナルドの開発方針、など、ファミリーに対する姿勢に共感いたしました。
特に、ハッピーセットのおもちゃが、子どもたちが主体的に考えてコミュニケーションを楽しむ遊びを提供し、心理発達のサポートを目指していることに注目しました。単なる“オマケ”と思われがちな“おもちゃ”に対して、それ以上の付加価値を感じてもらえることを目指し、教育的配慮に基づいたおもちゃ開発が継続的になされていることは、言い換えれば、子どものための「成育デザイン」の開発であり、実践的な発達の支援である、といえます。
また、日本国内各地約2,900店舗(2022年1月現在)、ハッピーセットの年間販売数が約1億食という実績は、毎年1億個のおもちゃが、子どもたちの手に届けられていることを意味します。
日本全国の、多くの子どもたちの、健全な成長・発達に配慮し、1億回の「遊びと、親子の交流の機会」をよりよいものにするため、当協会は、子どもの心理発達と玩具開発の専門知識をもって貢献したいと考えました。
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●マクドナルドのハッピーセットに見る社会的意義
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乳幼児を育てるファミリーにとって、子ども連れの外食はストレスが大きいものですが、マクドナルドのホスピタリティーは、子ども連れのファミリーを歓迎するサービスを提供するものであり、子育て中のファミリーにとって、心安らぐ安全な場所を創出しています。このようなホスピタリティーは、当協会が掲げる、子どもの成育環境の整備と、子育て支援の理念に合致していることからも、ハッピーセットのおもちゃの監修には、親子の交流の促進と、子育てのストレスを軽減する、社会的意義があると とらえております。
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●子どもの心理発達の科学的知見に沿っておもちゃをアップデート
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この度のハッピーセット発売の約1年前から、当協会の理事 沢井佳子氏が、おもちゃ開発に参画してきました。まず、おもちゃの開発チーム全員に、沢井氏が監修する当協会の『こども成育講座〈食専科〉』の「こどもの認知発達」の講義についてオンライン受講をお願いし、子どもの認知発達の基礎知識および専門用語を習得していただきました。開発チームのスタッフすべてが、発達についての知識を得て、言葉の概念を共有することで、子どもの遊びについての議論は明晰になり、おもちゃの独創的なアイデアが表現しやすくなりました。
ハッピーセットのおもちゃ開発チームには、多様な背景を持つ人材が関わります。自らが父親・母親でもあるメンバーは、「わが子にどのようなおもちゃを与えたいか?」という視点からもアイデアを出して、誠実で活発な議論が交わされています。
沢井氏が監修として参加する以前から、おもちゃの開発スタッフは、教育、心理学、脳科学などの資料を研究し、 日本のマクドナルド独自の、おもちゃ開発の方針を表す“フィロソフィー”が作成されていました。この“フィロソフィー”は、沢井氏が提唱してきた、子どもの認知発達における7つの領域(論理・言語・数量・図形・自然・社会・表現)の全体を見渡す知見と共通するものがあり、広い視野でおもちゃの開発をするという、開発チームの姿勢に、安心感と信頼感を抱くことができました。
今後、沢井氏の監修、および当協会がおもちゃ開発に参画し続けることにより、開発チーム全員が、専門的な知見を共有し、おもちゃの楽しさと教育的価値の、双方の普遍性を高めていくことができます。
そして、ハッピーセットの、日本独自のおもちゃ開発のフィロソフィーがさらに洗練され、子どもたちの遊びを広げるおもちゃを産み出し、ユニバーサルに、おもちゃの付加価値を高めることに貢献してまいります。
- 沢井佳子氏のコメント
子どもの健やかな成長・発達を願う、真摯な想いを込めて開発した「ハッピーセット」を親子で囲むとき、それは、子どもの喜ぶ笑顔が家族の喜びを増やす、ホッとくつろぐ楽しい時間です。 そうした「家族の喜びの場の創出」に、日常的に貢献しているのがハッピーセットです。
ひとつのおもちゃの背後には、ひとりひとりの子どもの幸せを実直に願う、プロフェッショナルなチームの存在があり、子どもの成長・発達について、真剣に議論しながら、おもちゃ開発をする大人たちがいるのです。
“学びの機会”は、すべての子どもに平等に、かつ身近になければなりません。学びの機会を提供するという観点からも、マクドナルドのプラットフォームは、街に、駅に、幹線道路側にあって、拠点数が多く、身近です。そして、いつでも親子を歓迎しています。ユニバーサルな規模で、これほどにまでに多くの子どもたちに知られるサービスは、決して多くはありません。だからこそ、あらゆる地域、あらゆる境遇の子どもたちがアクセスできる「おもちゃ」が、学びと喜びを産み出す「成育デザイン」となりますように、私は、マクドナルドのおもちゃ開発の仲間と共に考え、制作に取り組んでまいります。
ハッピーセットのおもちゃには、有名かつ魅力的なキャラクターがたくさん登場します。ハッピーセットは、キャラクターの魅力に依存していると思われがちですが、子どもは、キャラクターの魅力だけなく、そのおもちゃが引き出す「遊びの魅力」に引きつけられるのです。おもちゃが誘発する「ごっこ遊び」の想像世界、おもちゃを囲んで、家族や友だちとのコミュニケーションする面白さ。考える喜びに満ち、遊びを広げる仕掛けを秘めたおもちゃこそが魅力的なのです。キャラクターの魅力に深みを与えるのは、キャラクターの物語を想像で広げてゆく思考力です。
おもちゃに導かれた遊びが、子どもの考える力と、人とやりとりする力をはぐくみ、その認知発達を支えることを信じて、ハッピーセットのおもちゃを、ひとつひとつ、子どもたちの手と心に向けて、送り出してゆきたいと願っております。
●沢井佳子プロフィール
沢井 佳子(さわい よしこ)
(一社)日本こども成育協会理事 チャイルド・ラボ所長
認知発達支援と視聴覚コンテンツ開発が専門。
お茶の水女子大学大学院修了、発達心理学専攻。
幼児教育番組『ひらけ! ポンキッキ』(フジテレビ)の心理学スタッフ、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科研究員(総務省 e! school 研究)、 静岡大学情報学部客員教授等を歴任。
2000年に個人事務所のチャイルド・ラボを設立して以来、所長として幼児向けの映像、デジタルアプリケーションの設計、絵本やワークブック等の教育コンテンツの開発と監修に携わる。幼児教育シリーズ『こどもちゃれんじ』(ベネッセ)の「考える力」プログラム監修。
幼児教育番組『しまじろうのわお!』(テレビ東京系列)監修 (“Shimajiro: A World of WOW!”ハンブルグ2013 ワールド・メディア・フェスティバル 教育部門大賞受賞、 国際エミー賞2016ノミネート、アジアテレビ賞2018受賞、アジアンアカデミー・クリエイティブアワーズ2021受賞。日本賞2019、2021幼児向け番組優秀賞受賞)。
編著書の『6歳までの子育て大全』(アチーブメント出版)のほか、『3さいの本』全8冊 (講談社) 等、幼児向けに監修した本やデジタルコンテンツは多数。
日本子ども学会常任理事。みんなの認知症情報学会理事。 人工知能学会「コモンセンスと感情研究会」幹事。 BPO(放送倫理・番組向上機構) 青少年委員会委員。
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※ハッピーセット® 商品概要
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「ハッピーセット」は、ハンバーガーやチキンマックナゲット®などのメインメニュー、サイドメニュー、ドリンク、おもちゃまたは絵本か図鑑が セットになったお子様向けのメニューです。2021年1月からは、栄養バランスを考慮し、新サイドメニューとして「えだまめコーン」、「ヨーグルト」、「サイドサラダ」が追加。お好みに合わせて野菜ジュースやえだまめコーンなど300通り以上の組み合わせを選べるメニューのバラエティーや、マクドナルド限定の楽しいおもちゃや絵本・図鑑が好評の人気商品です。
※えだまめコーンは、誤って気管に入る可能性があります。3歳頃まではお控えください。また、4歳以上のお子様も喉に詰まらせないよう気を付けてお召し上がりください。
○販売エリア : 全国のマクドナルド店舗(一部店舗を除く)
○販売時間 : 全営業時間中
○店頭価格 : 470円~500円 (税込・一部店舗では価格が異なる場合があります)
※販売内容などの詳細は https://www.mcdonalds.co.jp/menu/happyset/ にてご確認ください。
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■一般社団法人日本こども成育協会
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東京都中央区日本橋人形町1-3-6
AIC共同ビ3F
http://www.kodomoseiiku.jp/