クレディセゾンと提携発行する、決済データからCO2排出量を可視化できる国内初のクレジットカード「SAISON CARD Digital for becoz」との連携も可能
本サービスは、自分の生活によって排出されたCO2の量を可視化し、「1.5度目標(※1)」を満たすための排出枠からどれくらい超過しているか把握できる「現状を知る」機能と、日本の森林保全、省エネ・再エネ導入などの支援先を選んでカーボンオフセットできる「行動する」ための機能を備えています。
また、本サービスはクレディセゾンと同日より提携発行する気候変動対策コンセプトクレジットカード「SAISON CARD Digital for becoz」(以下:becoz card)との連携が可能です。決済データに基づきCO2排出量を可視化できるクレジットカードの発行は国内初(※2)の取り組みとなります。当社は本サービスの提供を通して、個人の生活に“環境価値”という新しい判断基準を提案し、カーボンニュートラルなライフスタイルを送りたいと考える生活者を支援します。
※1 2015年のパリ協定で最初に提唱され、2021年の気候変動枠組条約締約国会議(COP26)で採択された、「産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑える努力を追求する」という目標
※2 当社およびクレディセゾン調べ
- 開発背景
当社は「個人の環境意識が高まる一方で、自身の行動による環境負荷を把握し、実際に行動を変えたいと思った際にそれをサポートするサービスがない」という課題に着目し、2021年7月にスウェーデンのインパクトテック企業・ドコノミー(本社:スウェーデン ストックホルム、CEO:Mathias Wikström)と提携契約を締結、消費活動×カーボンニュートラルをテーマに事業開発を進めてまいりました。また、株式会社クレディセゾン(本社所在地:東京都豊島区、代表取締役(兼)社長執行役員COO 水野 克己、以下「クレディセゾン」)と業務提携契約を締結し、カーボンニュートラル視点のクレジットカード事業の共同展開に向けて検討を進めてまいりました。
日本のカーボンニュートラルに向けた取り組みの多くは、企業や自治体などの組織が主体となって進んでいます。その中でも、再生可能エネルギーの推進や電気自動車の普及などエネルギーと関連した取り組みが注目され、環境価値というキーワードも「CO2を排出しない、再生可能エネルギーが持つ価値」という定義が一般的です。
「becoz」はこうした現状を打破し、生活者を含むあらゆるステークホルダーがカーボンニュートラルに向けた取り組みに参加するためのプラットフォームです。「環境価値」を、CO2排出削減量のみならず、取引可能な形にされたカーボンクレジット、プラスチックの消費削減量、水使用削減量など「地球のサステナビリティを担保するための、モノやコトが有する価値」として捉え、これを可視化し、個人の暮らしに新しい選択肢を提示します。
「becoz」の個人向けサービス第一弾として発表する『becoz wallet』は、気候変動に配慮したライフスタイルを選択したいと考える生活者のニーズを叶えるサービスです。日本では個人が気候変動に対してできるアクションが少なく、その取り組みも数値として可視化できていません。多数のデータ活用事業を行うDATAFLUCTの技術と知見を活用し、個人が「1.5度目標」を満たすライフスタイルの選択を後押しすることを目指して、開発しました。
「becoz」の概要については、サービスサイト(https://becoz.ai/)および紹介動画もご参照ください。
- 『becoz wallet』について
『becoz wallet』は、自分の生活によるCO2排出量を知ることでライフスタイルを見直すきっかけを作り、削減しきれない分の排出は、日本の森林保全・省エネルギー・再生可能エネルギーのJ-クレジットから選んでオフセットできる個人向けサービスです。
本サービスは購買や移動に関するアンケート回答を基に、個人のCO2排出量を算出します。また、同日より入会受付を開始する「becoz card」にお申し込みいただいた方は、クレジットカードの決済データを基により詳細なCO2排出量を算定することができます。本機能には、当社が提携するドコノミーのCO2排出量可視化技術「Åland Index」を活用します。「becoz card」を連携いただいた方は、前月とのCO2排出量の比較等も行うことができ、CO2排出や削減に関するエデュケーションに繋がるサービスをご利用いただけます。
今後も開発を進め、CO2排出量の削減提案機能の追加や関連するコラム記事の提供も予定しております。
※利用データの更新には、通常カードご利用後1.5-2ヶ月程度かかります。(例:6月2日カード利用 → 7月下旬CO2排出量反映、6月20日カード利用 → 8月下旬 CO2排出量反映)
※画像はイメージです。画面デザインには変更が生じる可能性があります。
1.自分の暮らしとCO2排出についての現状を知り、行動するための3つの機能
『becoz wallet』は、「wallet」「market」「score」の3つの機能を備えています。「wallet」機能では個人の総排出量・削減量・オフセット量をポートフォリオ化し、削減目標と乖離を管理することが可能です。「market」機能では、当社が選定したオフセット方法の中からお好きなプランを選び、1.5度目標の排出枠に収める、もしくはカーボンニュートラルを達成するためのオフセットがサブスクリプションで可能です。(オフセットの金額は個々のユーザーのCO2排出量により異なります)
「score」機能では、Verison 1.0においてはユーザーの入力するアンケート回答およびクレディセゾンと発行する「becoz card」との連携により、クレジットカードの決済データからCO2排出量を可視化することができます。
また「score」機能では、購買データのみならず、住宅や移動データ等から生活者全般のCO2排出量を計算することを目指しており、個人のカーボンニュートラルや行動変容を促す新規事業創造にご興味のある企業様からのお問い合わせを募集しております。詳細は2022年2月10日公開のプレスリリースをご参照ください。
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000046062.html)。
「becoz score」の構想
現在アンケートで入力する部分を、生活者の活動量に関するデータを保有するパートナー企業様との協業により、クレジットカードの明細データのみならず各種データ連携により生活者のCO2排出量全般の可視化を目指す。
2.カーボンニュートラル視点のクレジットカード「becoz card」との連携で、決済データからCO2排出量を可視化
当社とクレディセゾンは既報の通り、カーボンニュートラル・クレジットカード発行に向け検討を進めてまいりました。クレディセゾングループが持つペイメントビジネスに関する幅広い技術・ノウハウ等の経営資源と、当社とその提携先であるドコノミーが持つAI活用・CO2排出量可視化に関する先進的な技術を掛け合わせ、「becoz card」を提供開始いたします。本サービスは、決済データを活用しCO2排出量を計算・可視化、そしてカード会員様の気候変動に配慮した行動を促す、国内初のコンセプトクレジットカードです。
「becoz card」は当社が提携するドコノミーのCO2排出量可視化技術「Åland Index」を活用し、決済データに基づくCO2排出量を算出できるクレジットカードです。
今回クレディセゾンとの業務提携により、SAISON CARD Digitalとのコラボレーションの形で、プラスチックカードの発行がなく環境負荷の低いデジタルカードが実現しました。
3.多様なデータを活用し、CO2排出量を総合的に可視化
多数のデータ活用事業を手がける当社は、画像、音声、テキストなど異なる様式のデータを統合的に処理するマルチモーダルデータ活用に強みを持ち、GPSの移動データや航空写真に基づく森林データなどからCO2排出量を算出するアルゴリズム構築の実績があります。
また、「becoz card」で活用するドコノミーの「Åland Index」は、優れたESG データと外部検証済みメソッドにより、高精度でCO2排出量を可視化できます。
- サービス概要
サービスサイト:https://becoz.ai/wallet/
サービス提供開始日:2022年6月2日(木)
利用方法:サービスサイト内の新規登録ボタンを選択し、必要情報記載のうえ、ご登録ください
利用料金:無料(カーボンオフセットを実施する場合は、カーボンクレジット購入代金が必要となります)
<利用イメージ>
1. アンケートに回答し、生活スタイルからCO2排出量を計算する
2. CO2排出量を基に自分の目標を設定する
3. オフセットプランを選択し カーボンオフセットを実施
4. 「becoz card」を連携すれば、決済データからCO2排出量を計算することも可能です
5. 前月と当月の「becoz card」のCO2排出量および利用明細を比較し、カテゴリーごとの排出量の増加や減少を確認
※『becoz wallet』は、「becoz card」をお持ちでない方もご利用いただけるサービスです。
- 『becoz wallet』公開を記念したイベントを開催
当社は、2050年カーボンニュートラルの実現には、サステナブルな選択をすることが“当たり前”な社会を作っていく必要があると考えています。becoz事業は、Step 1の「環境価値の可視化」「1.5度目標の具体アクションの提示(新しい選択肢の提示)」およびStep 2「環境価値の流通によるカーボンニュートラルエコノミーの実現」を通して、こうした変革を支援します。「環境価値の流通」が実現した世界のイメージを体感いただくことを目的にイベントを開催いたします。
『becoz wallet』体験ブースのほか、気候変動に配慮したアイテムの販売・ワークショップを実施するブースエリア、カーボンニュートラルに取り組む活動家や企業、団体によるトークセッションをご用意しております。また、トークセッションはオンライン配信も予定しております。オンライン視聴をご希望の場合は、イベント公式Webサイトよりチケット(無料)をご登録ください。
イベント名:Carbon Neutral Alternatives 脱炭素の未来をつくる、あたらしい選択肢
開催期間:2022年6月4日(土)11:00〜18:00/2022年6月5日(日)11:00〜16:00
開催場所:恵比寿ガーデンプレイス センター広場
参加費:無料(入退場自由)
主催:株式会社DATAFLUCT
イベント公式Webサイト:https://cna2022.becoz.ai/
becoz公式SNSアカウント
Facebook:https://www.facebook.com/becoz.info/
Twitter:https://twitter.com/becoz_info
Instagram:https://www.instagram.com/becoz_info/
※雨天決行、ただし荒天の場合や新型コロナウイルス感染状況により中止となる可能性があります。また、恵比寿ガーデンプレイス センター広場には屋根が設置されています。
- 株式会社DATAFLUCTについて
2019年の設立以来「データを商いに」というビジョンのもと、活用されていないデータから新たなビジネスを創出し、企業と社会に価値を生み出しつづけるデータサイエンス・スタートアップスタジオです。衛星画像データから位置情報やPOSデータまで幅広い分析実績をもち、技術やデータにかかわらず業界をこえたアルゴリズム構築を得意としています。
食品流通から不動産分野まで多彩な自社サービスを開発する中で蓄積された知見を生かし、様々な企業のDX支援を行っています。またデータ活用によってSDGsに貢献することを目指し、ビジネスと社会貢献を両立させる新規事業開発にも積極的に取り組んでいます。2019年JAXAベンチャー※認定企業。
※宇宙航空研究開発機構(JAXA)の知的財産・業務での知見を利用して事業を行う、JAXA職員が出資・設立したベンチャー企業。
<企業概要>
本社所在地:東京都渋谷区道玄坂一丁目19番9号 第一暁ビル6階
代表者:代表取締役 久米村 隼人
設立:2019年1月29日
電話番号:03-6822-5590(代表)
資本金:13億4,712万円(資本準備金含む)
事業内容 :マルチモーダルデータ活用サービス(AI/機械学習/ビッグデータ解析)の提供、企業のDX支援
Webサイト:https://datafluct.com/
Twitter:https://twitter.com/datafluct
Facebook:https://www.facebook.com/datafluct/
note:https://note.datafluct.jp/
本件に関するお問い合わせ:[email protected]