日本カーシェアリング協会と宮城県が災害時における被災者等の移動手段の確保に関する連携協定を締結

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災害時に被災者へ車を迅速に届けるための体制構築

​2022年6月10日(金)、一般社団法人日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市/代表理事:吉澤武彦/以下「協会」)と宮城県(知事:村井嘉浩)は「災害時における被災者等の移動手段の確保に関する連携協定」を締結しました。

日本カーシェアリング協会と宮城県が災害時における被災者等の移動手段の確保に関する連携協定を締結のサブ画像1_締結式の様子(左:千葉章宮城県企画部長 右:吉澤武彦日本カーシェアリング協会代表理事)締結式の様子(左:千葉章宮城県企画部長 右:吉澤武彦日本カーシェアリング協会代表理事)

協会は、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市で設立した非営利組織で、全国から寄付いただいた車を活用した生活支援や災害支援活動を行ってまいりました。2011年の活動開始以来これまで15の災害で支援活動を行い、延べ1,800件以上の車の無料貸出支援を行ってまいりました。昨今の頻発する大規模自然災害に対応するべく、2020年には佐賀県武雄市に九州支部を設立し、2021年には災害支援協定を締結する企業・団体らと災害時に車で困らない社会づくりを目指す支援ネットワーク「モビリティ・レジリエンス・アライアンス」を発足致しました。

本協定は、災害が発生した場合の被災者等への円滑な移動手段の確保に関し,役割分担の明確化を図り,被災者等に対する支援体制を構築することを目的とします。本協定の締結により,被災者の方々に無償で自動車の貸与を迅速に行うことが可能となります。自治体との協定締結は、宮城県石巻市、岡山県、熊本県に続き4例目となります。

<連携協定の内容>
締結日:2022年6月10日

目的:災害が発生した場合における県内の被災者等の円滑な移動手段の確保に関し,役割分担の明確化を図り,被災者等に対する支援体制を構築することを目的とする

連携事項:
(1) 協会は宮城県の要請を受けた際には、県内の被災者等に対する自動車の無償貸与事業を実施する
(2) 宮城県は市町村と連携し、自動車の無償貸与事業の実施場所の確保を支援する
(3) 宮城県と協会は、被災者等に対する自動車の無償貸与事業の周知をするなど、市町村等と円滑に連携するよう努める

<協定スキーム図>

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協定式にて、千葉企画部長より「日本カーシェアリング協会は災害時に車の無償貸出しを行う先進的な活動をしており、このような取組みをされている協会と連携を締結することができ大変嬉しく思います。本協定締結により、無償で迅速に車を貸出していただくことが可能となり、災害発生時における被災者の移動手段の確保について、セーフティーネットの仕組みが出来るものと期待しております」と発言されました。
 

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吉澤代表理事からは「東日本大震災では約15万台の車が被災しました。恐らく、日本国内において歴史上最も車被災を経験しているのが宮城県であります。車を被災すると生活復旧に大変な支障が出て困る方が多いため、車被災で困る状況を変えたいという思いで取り組んできました。災害時に被災者は車のサポートを受けられるように、宮城県の中でしっかりと仕組みを作りたいと思い、今回の協定は、それを実現する上で非常に重要な一歩を踏み出せたと思っております。今や日本のどこで災害が起きてもおかしくない状況です。これから更にこの仕組みを宮城県から全国に波及させていきたいと考えております」と発言されました。
 

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今後、宮城県内にて災害が発生した際には、協会と宮城県は、車被災に遭われた方へ迅速に支援を届けられるよう協力して取り組んでまいります。

 

  • 参考1:車を被災された方々の声

災害時に車を被災された方々は、家の片付けや役所での手続き、買い物等やらなくてはいけないことが沢山ありますが、移動の足を無くし生活復旧に時間を要します。このように移動に困る交通弱者が被災地には沢山いました。過去の災害で協会が支援を行った方々の声を紹介しています。
 

 

 

  • 参考2:日本カーシェアリング協会の過去の災害対応

2011 東日本大震災
2014 秩父豪雪(埼玉) 1件
2015 関東東北豪雨(宮城・茨城) 25件
2016 熊本地震(熊本) 71件
    台風10号(岩手)23件
2017 九州北部豪雨(福岡・大分) 38件
2018 平成30年7月豪雨(岡山・愛媛) 629件
2019 令和元年8月豪雨(佐賀) 105件、
           台風15号(千葉) 5件
           台風19号(宮城・福島・栃木) 175件
2020 令和2年7月豪雨(熊本、大分、福岡) 445件
2021 福島県沖地震(宮城) 14件
           令和3年7月豪雨(静岡)97件
           令和3年8月豪雨(佐賀・福岡)103件
2022 令和4年福島沖地震(福島) 対応中
 

  • 参考3:モビリティ・レジリエンス・アライアンスについて

大規模災害で車を失い、移動に困難を抱える被災者の支援に向けて、平時から自治体・企業・団体の皆様と連携していざというときに迅速な支援を実現すべく発足した災害支援のためのネットワークです。

加盟企業・団体一覧 ※加盟順
一般社団法人日本カーシェアリング協会(事務局)
エーモン工業株式会社(車両・用品提供、寄付・募金活動、広報等における連携)
ルート産業株式会社(エンジンオイル提供等における連携)
株式会社オートバックスセブン(車両提供、運搬、整備等における連携)
日本ミシュランタイヤ株式会社(タイヤ提供における連携)
宮城県中古自動車販売商工組合・協会(総称してJU宮城)(車両提供、会員への広報の連携)
熊本県中古自動車販売商工組合・協会(総称してJU熊本)(会員への広報の連携)
アドバンスクラブ(会員への広報の連携)
岩手県中古自動車販売商工組合・協会(総称してJU岩手)(車両提供、会員への広報の連携)

協会との協定締結自治体 ※加盟順
石巻市(宮城)
岡山県
熊本県
宮城県

詳しくはコチラをご参照ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000047113.html
 

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  • 参考4:日本カーシェアリング協会について

2011年4月、東日本大震災後の宮城県石巻市で設立された非営利団体。自動車の寄付を募り、仮設住宅の住民で車を共同利用するカーシェアリングを開始。今までに延べ600台超の車の寄付が集まっており、その車を活用し、コミュニティ・カーシェアリングの普及促進や災害時の車の無償貸出支援、生活困窮者やNPOへの車の貸出支援などを行っている。

団体名:一般社団法人日本カーシェアリング協会
代表者:代表理事 吉澤武彦
本件担当者:吉澤・星
住所:宮城県石巻市駅前北通り1丁目5‐23
設立:2011年4月 (法人化は2011年7月)
電話:0225-22-1453
メール:[email protected]
FAX:0225-24-8601
HP:https://www.japan-csa.org/

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