AI音声プラットフォーム「CoeFont」、デジタルハリウッド大学と共同で、杉山学長の”過去の音声”から、AI音声の生成に成功

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〜ALSで失われていく声を再現し、先端デジタル技術を用いた社会実装へ前進~

株式会社CoeFont(本社:東京都港区、代表取締役:早川 尚吾、以下当社)は、文部科学省認可の株式会社立の大学として、デジタルコンテンツと企画・コミュニケーションを学ぶデジタルコミュニケーション学部(4年制大学)と、理論と実務を架橋し新たなビジネスを生み出すデジタルコンテンツ研究科(専門職大学院)を設置するデジタルハリウッド大学(DHU、所在地 東京・御茶ノ水、学長 杉山知之)と共同で、2021年11月に筋萎縮性側索硬化症(ALS)であることを公表した杉山学長の”声”を、CoeFontの持つ独自のAI音声合成技術を用いて、AI音声化を実現させましたことをお知らせします。
当社では、声を失う可能性のある方々やご家族のQOL向上に貢献し、AIをはじめとした先端のデジタル技術を社会のインフラとするべく、より一層、活動に取り組んでまいります。

AI音声プラットフォーム「CoeFont」、デジタルハリウッド大学と共同で、杉山学長の”過去の音声”から、AI音声の生成に成功のサブ画像1_AI音声プラットフォーム「CoeFont」、デジタルハリウッド大学と共同で、杉山学長の”過去の音声”から、AI音声の生成に成功AI音声プラットフォーム「CoeFont」、デジタルハリウッド大学と共同で、杉山学長の”過去の音声”から、AI音声の生成に成功

■CoeFontのこれまでの取り組みと今後の展開

 当社は、これまで、病気により声帯摘出を行う予定のある方や今後ALSの症状の進行により、”声を失う可能性のある方々”に対して、AI音声プラットフォーム「CoeFont」の無料提供に取り組んでまいりました。この取り組みは、当社が予想した以上のご反響をいただき、医療機関や企業などをはじめ、多くの方々より、お問い合わせをいただいております。
 今後も引き続き、取り組みを展開し、音声が解決できる課題に真摯に向き合い、このような誰でも、AI音声を利用できる環境を作り出すことで、社会に貢献してまいります。

CoeFont ALS

患者様向けプラン申請フォーム

https://bit.ly/CoeFontDHW220621

■プロジェクト開始の経緯

 今回、デジタルハリウッド大学から「筋萎縮性側索硬化症(ALS)であることを公表した杉山学長が声を失った後も、AI音声合成によって自由に声を発することはできないか」という相談をいただき、これを実現する共同プロジェクトを開始いたしました。
 当社では、通常、高品質なAI音声を生成するために、ご本人の声を収録することを推奨しております。今回のプロジェクトでは、AI音声の社会実装に向けた特別な試みとして、新たに音源を収録せず、学長の過去の講演等の音源の中から良質な音声を選別し、当社の技術を用いてAI音声を生成する方法に挑戦いたしました。

<杉山学長のAI音声>

 

 

※当該CoeFontは、一般公開される予定はございません。

■デジタルハリウッド大学 事務局長 池谷和浩様からのコメント

 デジタルハリウッド大学は産学協同を使命とする大学として、今回株式会社CoeFont様が持つ技術によって、過去の収録データや講演等の音声データを用いたAI音声合成の構築をする研究開発のご協力をいただきました。本学学長の杉山も発症した、10万人にひとりの難病であるALSの患者さんや、ご家族、周りの方々に対し、このプロジェクトや技術が社会実装され、多くの助けになることを願っております。

■CoeFont 代表取締役 早川尚吾のコメント

 このたび、デジタルハリウッド大学様より、お声掛けをいただき、杉山学長様のAI音声化にご協力させていただきました。すべてのクリエイターに声を届けるをコンセプトにスタートした「CoeFont」が、少しずつではありますが、病気等で声を失われてしまう方々や医療機関の方々にも、ご活用いただけるようになってきていることに、私自身、驚いております。
 このたびの共同プロジェクトを通して、当社の持つ技術の社会的な価値や可能性、ミッションをより一層強く認識することができました。今後も引き続き、AI音声が社会のインフラになり、誰でも、簡単に利用できるAI音声プラットフォームを目指してまいります。

■AI音声プラットフォーム「CoeFont」とは

「CoeFont」( https://coefont.cloud )はAI音声プラットフォームです。
最新のAI音声合成技術を活かし、「声」を手軽かつ表現力豊かな「フォント」のようにすることをコンセプトにしたAI音声技術です。従来では、50万円・10時間以上の収録を必要としていた音声合成を、当サービスでは500円・15分の収録で、自然な発声のできる「CoeFont(AI音声)」を作成できます。作成したCoeFontは、クラウド上で公開することができます。他のユーザーのCoeFontを利用したAI音声の作成も可能です。作成したCoeFontが利用されるたびに、CoeFontの作成者に収益として還元されます。またAPIを利用して、アプリやウェブサイトに組み込むこともできます。

■株式会社CoeFontについて

株式会社CoeFontは、AIを利用したサービスの開発、提供を行っています。2020年に設立し、東工大ベンチャーに登録されています。現在、AIによる音声合成の研究を行っており、「すべてのクリエイターに声を届ける」をコンセプトに『CoeFont』の提供を行っています。聞き取りやすい自然なAI音声により、音声コンテンツ市場の開拓を目指しています。

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