国際協力NGOパルシック(所在地:東京都千代田区、代表理事:穂坂光彦)は、ミャンマーにおいて、国軍からの弾圧を逃れ、避難している人たちへの生活支援を続けています。昨年度好評をいただいたオンライン連続講座「~知る・繋がる~ミャンマー連続講座」を2022年度も開催し、ミャンマーの人たちに希望を持ち続けてもらうために、日本の市民として何ができるのかを考えていきます。
- 悪化の一途を辿るミャンマーの現状
2021年2月1日、ミャンマー国軍がクーデターを起こし、非暴力で抗議する市民の殺害・弾圧を始めました。子どもも含め、少なくとも1,800人が殺害されました(2022年5月時点)。非暴力の抗議は、市民不服従運動と呼ばれ、ミャンマー全土で40万人以上が参加してきました。この運動に参加した人たちは職を失い、その多くは逮捕を逃れるため、住んでいた家を離れることを余儀なくされています。
虐殺、性暴力、略奪、村の焼き払い・・、止むことのない国軍からの弾圧に、人びとは安全な場所を求めて移動を続けています。また、都市部でも、いつ拘束されるかわからない恐怖と隣り合わせで、息をひそめて静かに抵抗しています。
- パルシックの活動
パルシックは、市民不服従運動に参加したために収入を失った人たちへの生活支援を2022年1月に開始しました。これまでに500万円を超える寄付をいただき、1,051人に、支援金あるいは支援物資を届けています。
目次
寄付を受け取った方々の声を公開しています
ミャンマー緊急支援:https://www.parcic.org/myanmar/project/myanmar_support/
これからもパルシックは、ミャンマーでの支援を続けていきます。国際社会の関心が薄れるなか、わずかでも日本の市民から支援の手を差し伸べることが、ミャンマーの人たちの励みになると考えています。
■寄付キャンペーン概要
・タイトル:「ミャンマーの人たちへ、希望を持ち続けてもらうために」
・URL:https://www.parcic.org/news/20623/
また、この寄付キャンペーンと同時に、ミャンマーに様々な立場から関わる専門家の方たちをお招きするオンライン連続講座を昨年度に引き続き開催します。
■オンライン連続講座概要
・タイトル:~知る・繋がる~ミャンマー連続講座2022
・開催日程:2022年6月~2023年2月(各月1回、連続9回)
第1回 ミャンマーのクーデターから1年5カ月:悪化する状況のなかで正義と希望を追求する
(根本敬さん・上智大学)
第2回 一コマ漫画 / イラストでわかるクーデター後のミャンマー(ナンミャケーカインさん・京都精華大学)
*3回以降は、決まり次第パルシックのホームページにてお知らせします。
- イベント概要
第1回は、ビルマ近現代史の専門家である上智大学の根本敬先生に、クーデターから1年5カ月たった今、厳しい状況のなかで、国軍への抵抗を続けるミャンマーの人びとの様子をお話ししていただきます。
<~知る・繋がる~ミャンマー連続講座2022>
第1回 ミャンマーのクーデターから1年5カ月:悪化する状況のなかで正義と希望を追求する
・日時:2022年6月24日(金)19:00~20:30
・場所:オンライン(ZOOM)
・講師:根本 敬さん(上智大学総合グローバル学部教授)
・参加費:無料(要申込み。ミャンマーへの寄付つきチケットあり)
・お申込み:Peatixイベントページよりお申込みください。
Peatixサイト:https://myanmar20221.peatix.com/
■スピーカーのご紹介
根本 敬さん(上智大学総合グローバル学部教授)
ビルマ近現代史の専門家、クーデター直後に「緊急支援:クーデター下のミャンマー市民へ医療・食料支援を」というクラウドファンディングを立ち上げて、多くの支援を届けた。主著に「物語ビルマの歴史-王朝時代から現代まで」(中公新書、2014年)、「アウンサンスーチーのビルマ:民主化と国民和解への道」(岩波書店、2015年) 「(新版)東南アジアの歴史ー人・物・文化の交流史」(共著)(有斐閣、2019年)。
オンラインで開催しますので、お気軽にご参加ください。
ご参加をお待ちしております。
■本件に関するお問い合わせ
特定非営利活動法人パルシック 広報担当 今村仙子
E-mail: [email protected]
▼パルシックとは https://www.parcic.org/
特定非営利活動法人パルシックは、地球の各地で暮らす人と人が、国家の壁を越えて助けあい、支えあい、人間的で対等な関係を築くことを目指して活動するNGOです。国際協力とフェアトレードを主な活動内容としています。現在は、 東京のほかに、パレスチナ、レバノン(シリア難民支援)、東ティモールに事務所があります。現地の方たちが農業や加工食品などで生計をたて、経済的自立はもちろん、誇りをもって、生活を送るためのサポートをしています。最近では特に、外国の占領や侵略あるいは紛争の下で、自立的な発展を阻まれた人びとが暮らしを取り戻す活動に力を入れています。