アーティストの卵が社会問題を学ぶ!日本工学院ミュージックアーティスト科で初の取り組み

0
508
アーティストの卵が社会問題を学ぶ!日本工学院ミュージックアーティスト科で初の取り組みのメイン画像

リディラバの「SDGs/社会問題スタディツアー」をリベラルアーツ教育の一環として導入

株式会社Ridilover(以下リディラバ、代表取締役:安部敏樹)は日本工学院専門学校蒲田キャンパスミュージックアーティスト科に「SDGs/社会問題スタディツアー」を提供しました。今回のスタディツアーではメンタルヘルス、依存症支援、出所者支援という事前調査で学生たちの関心が高かった3つのツアーを実施しました。ミュージックアーティスト科として初のリベラルアーツ教育の導入で、多様化する価値観と調和できるアーティスト育成を推進していきます。

アーティストの卵が社会問題を学ぶ!日本工学院ミュージックアーティスト科で初の取り組みのサブ画像1

リディラバは「社会の無関心を打破する」という理念の下、中高生の修学旅行・校外学習の機会を利用して社会問題の現場を見てもらうスタディツアーを提供しています。この度、ミュージックアーティスト科で導入され、初めて専門学校生向けの実施となりました。
 

アーティストの卵が社会問題を学ぶ!日本工学院ミュージックアーティスト科で初の取り組みのサブ画像2

■導入の背景

専門知識・スキルを学ぶ専門学校だからこそ、その知識やスキルを何のために活かすのか?という目的意識の醸成が必要というミュージックアーティスト科の考え方と、「社会問題の現場」と「これからの未来を担う学生」を繋ぎたいというリディラバ教育旅行チームの想いが一致したことで実現に至りました。当日は、東京都内で約30テーマあるツアーラインナップから学生の関心が高いテーマを選択してもらい、希望の多かった3つのテーマ「メンタルヘルス」「依存症支援」「出所者支援」のツアーに参加してもらいました。

■実施概要

2022年6月10日(金)11:30〜16:30
前半2時間で学生が選んだテーマに関する講演や体験を通して社会問題に関する知識をインプットし、後半の1時間30分で各テーマにおける解決策の立案をグループごとに実施しました。

ツアーテーマ

・メンタルヘルス「誰もが当事者になり得る心の病気への対策を考えるツアー」
・依存症支援「多様化する現代の依存症を知り課題を見つけるツアー」
・出所者支援「出所者の再チャレンジについて考えるツアー」

日本工学院専門学校ミュージックアーティスト科 志鎌克彦 先生コメント

日々、音楽教育を受けている音楽専門学校の学生が「答えのない難問」を抱える現場に入り、相手の立場を理解することで「生き方を考える」人間力強化の実習になったと思います。若者を取り巻く「答えのない難問」を解決する為には、リベラルアーツ教育に基づいた思考力が必要な時代を迎えています。繊細な感性をもったアーティストを目指す若者たちが社会問題の現場を知ることで、アーティストならではのアプローチで社会問題を解決する提案ができることを期待したいです。今後もこのような社会問題の現場を体感する実習を継続し、「アイデアをカタチにし解決する課題設定能力」を持った学生の育成に学科として取り組んでいきたいと思います。

 

参加学生のコメント
■メンタルヘルス

・「ゲートキーパー」という言葉に初めて出会った。カウンセラーにはなれないけど、ゲートキーパーになって、気が病んだ友人がいたら積極的に声を掛けようと思った。「うつ」について友人たちと話し合い、意見の違いを聞けたことはとても貴重だった。(2年 プレイヤーコース 男子学生)

・自分の周りに心の病にかかった友人がいるので受講しました。当事者が復帰するには、周りの環境が大事。当事者に対してどう接するか?どういう距離感でいれば良いのか教えてもらえたのが良かった(2年 サウンドクリエイターコース 男子学生)

・うつ病には「孤独」が大きな原因だと知りました。小学生には学童のようなサポートがあるが、中高生、大人には「孤独」を回避するサポートがない実情も知ることができた(2年 ヴォーカリストコース 女子学生)

 ■依存症支援

・自分がスマホを離せないので受講しました。依存症患者に対するイメージも受講して大きく変わりました。本人に悪気はないし、辞められなくて一番苦しんでいるのは本人であると知り、身近な人が依存症になったら支えてあげようと思いました。(2年 サウンドクリエイターコース 男子学生)

 ・ゲームをどうしても辞められない自分がいるので受講しました。依存症になった人に対してネガティブな視点を持っていたが、自分でもそうなる確率は高いし、依存症が身近に感じる講義だった。ワークショップで同世代のみんなと依存症について意見交換をできたことは非常に良いと感じました。(2年サウンドクリエイターコース 男子学生)

 ・スマホを触るのは当たり前だったし依存症なのかも?と考える時間になった。依存症患者は悪人という偏見があったが、今は寄り添い方を考えることが出来ると思う。依存症患者の実体験を聞いてみて、自分との接点がない人の考えを知る機会になった。音楽の創作活動に必ず活かせる体験だったと思う。(2年 ヴォーカリストコース 女子学生)

アーティストの卵が社会問題を学ぶ!日本工学院ミュージックアーティスト科で初の取り組みのサブ画像3

■出所者支援

・今まで出所者の存在を意識することはありませんでしたが、ツアーを経験して、出所者の人たちの置かれている立場を考えるようになったし、出所者の立場から世の中を見るという視点を得ることができた。(2年ヴォーカリストコース 女子学生)

・私の周りには出所者の方はいませんが、お話を聞くことによって考える世界が広がりました。今回の事前学習、現地で学んでことにより人に優しくなれるきっかけをもらいました。(2年 サウンドクリエイターコース 女子学生)

株式会社Ridilover 教育旅行チーム 菅野真人コメント

・専門学校生がSDGs/社会問題スタディツアーに参加するのはリディラバとしても初めての取り組みでした。今回実施してみて、特定分野の専門性を持っているからこそ、我々では思いつかない視点から問題の解決策について考えていた姿が印象的でした。学生さんたちも、「音楽」という強みを社会問題の解決という目的のためにも活用できることをスタディツアーを通じて感じてもらえたのではないかと思います。今後も中高生に止まらず様々な学校と連携して、社会問題解決の現場で有意義な学びを届けることに取り組んでいきます。
スタディツアーHP:https://ridilover.jp/study-tour/

■株式会社Ridilover(リディラバ)について

「社会の無関心を打破する」をミッションに、社会問題に関するスタディツアーを企画運営。東京大学の学生団体としての活動開始から12年間で延べ350種類以上のツアーを企画し、延べ90校15,000人以上を社会課題の現場に送客。教育旅行チームでは、中高生の修学旅行などの機会を通じて、社会問題の現場を体験する「SDGs/社会問題スタディツアー」を首都圏・関西・沖縄で実施。今回の取組のような、様々な連携事例を今後全国に展開していきたいと考えています。

■本プログラムの連絡先
株式会社Ridilover 菅野真人 [email protected]

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください