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飢餓が最も深刻なケニア、エチオピア、ソマリア、南スーダン、マリ、ブルキナファソ、ニジェールを支援
国際NGOプラン・インターナショナル(所在地:東京都世田谷区 理事長:池上清子 以下、プラン)は、世界的な食料危機が迫るなか、特に飢餓が深刻なアフリカ7カ国(ケニア、エチオピア、ソマリア、南スーダン、マリ、ブルキナファソ、ニジェール)において緊急支援を開始しました
世界は今、かつてないほど壊滅的な飢餓の危機に瀕しています。飢餓人口が急増している背景には、紛争や、気候変動の影響による干ばつ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による経済の低迷などさまざまな要因があります。なかでも、小麦やひまわり油、大麦、トウモロコシ、肥料などの主要輸出国であるウクライナにおける紛争は食料価格の高騰を招き、ウクライナ産の農産物に依存しているアフリカ諸国などにとっては、極めて厳しい事態と言えます。
飢餓のホットスポット「アフリカの角」「中央サヘル地域」
エチオピア、ケニア、ソマリアを含むアフリカ大陸東端の「アフリカの角」と呼ばれる地域においては、数年続いて雨期に十分な降雨量がなく、過去70年間で最も深刻な干ばつに見舞われています。極度の高温と乾燥により、700万頭以上の家畜が死に絶え、作物の収穫量が激減し、人々の生活は壊滅的な打撃を受けています。
また、マリ、ブルキナファソ、ニジェールがある「中央サヘル地域」も、紛争や暴力、大規模な人口移動、政治的不安定などの影響で差し迫った食料不足に直面しています。
これらの飢餓が深刻な国々では、幼い子どもたちが、1日1食、ときにはそれ以下の食事で生き延びています。大勢の子どもたちは空腹のため学校に通うことができません。
なかでも、女の子たちが真っ先に教育の機会を奪われます。また、食事を与えられる順番は後回しにされてしまいがちです。家計の負担を軽減するために、娘に早すぎる結婚(児童婚)を強いる家庭も増加していることが報告されています。女の子たちは、家事労働、ジェンダーに基づく暴力、性的搾取、望まない妊娠の危険にさらされており、ジェンダー不平等が拡大しています。
今行動しなければ、さらに多くの命が失われ、今後数十年にわたり、子どもたち、特に女の子の人生に壊滅的な影響が及ぶことが危惧されています。
プランは、 食料危機の深刻な影響を最も受けているアフリカ7カ国で以下の緊急支援活動を実施します。
● 主な支援活動
現地のニーズに即した支援活動を強化します。 同時に、 子どもの保護プログラムを拡大し、 危機下にある子ども、 特に女の子を早すぎる結婚や虐待、 搾取から守る取り組みを行います。
・ 栄養改善・食料支援(学校給食含む)
・ 生計向上支援
・ 安全な水へのアクセス改善
・ 現金給付、食料などと引き換えられるクーポンの支給
・ 子どもの保護・ジェンダーに基づく暴力の予防
<アフリカ7カ国・食料危機緊急支援>
【寄付募集期間 】受付期間:2022年7月5日(火) ~ 2023年1月31日(火)17:00
【寄付の方法】 |
プラン・インターナショナルは、子どもの権利を推進し、貧困や差別のない社会を実現するために世界70カ国以上で活動する国際NGOです。創立は1937年。長年にわたり、子どもや若者、地域の人々とともに地域開発をすすめてきました。すべての子どもたちの権利が守られるよう、とりわけ女の子や女性への支援に力を入れています。 |