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2022年7月3日(日)【山口県長門市青海島静ヶ浦】
海ごみゼロ維新プロジェクト実行委員会は、7月3日(日)に山口県長門市の市民や企業、団体の皆さんと協力して海岸のごみ拾いを行うイベント、長門市海岸清掃の日を開催しました。
「海岸清掃の日」は、すべての海岸が北長門国定公園に指定されている長門市で、海の豊かな恩恵を受ける市民が海の環境を守っていくとともに、市民の誇りと大切な財産である美しい海を次の世代に引き継いでいくことを目的に実施されています。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FORTHE BLUE」の一環で開催するものです。
- イベント概要
・開催概要:山口県のきれいな海を未来に残すために長門市が一丸となって海岸清掃を行う
・日程:2022年7月3日(日)9:00~11:00
・開催場所:長門市仙崎 青海島静ヶ浦一帯 《住所》山口県長門市仙崎大日比付近
・参加人数:約1,000人
・協力団体:長門市
- 長門市海岸清掃の日とは
長門市海岸清掃の日は、2006年から続く恒例行事です。日本海に面し、きれいな海岸線の続く長門市ですが、海洋ごみの問題は人ごとではありません。海水浴場には、マイクロプラスチックごみと呼ばれる砕けた小さな海洋ごみが散乱。入り江になっている海岸には、ペットボトルや大型の漂着ごみが打ち上げられていました。参加者は、1時間ほどかけてごみ袋にごみを集めていきました。江原達也長門市長も参加し、漂着したごみの多さに驚きながら参加者とともに黙々と取り組んでいました。
- 実行委員長 江原市長による挨拶
イベント当日は、心配された雨も上がり、雲の切れ間から日差しが差し込む時間もありました。
開会式では、実行委員長の江原市長が、「一昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となりましたが、昨年は約1,000人の方に参加いただき、長門市海岸清掃が市民のみなさんの活動として定着しつつあることを嬉しく思います。長門にとって海は誇りであり財産です。最近は不法投棄や海外からの漂着ごみによって美しさが損なわれています。夏には海水浴場やダイビングなどを目的に多くの人が長門市の海を訪れます。綺麗な海で迎えられるよう、体調管理には十分に気をつけて清掃活動をしましょう。」と挨拶しました。
開会式の会場には、海ごみゼロ維新プロジェクトが海洋ごみゼロを呼びかける看板やのぼり旗を設置しました。この日、長門市では市内11か所の海岸で清掃活動を行いました。市内仙崎の青海島にある静ヶ浦一帯でも参加者が不燃ごみと可燃ごみに海洋ごみを分別しながらごみ袋に回収していました。
- 山口の美しい海を守りたい!~市内11か所で海洋ごみ4.7トンを回収~
長門市の参加者は、「海と日本プロジェクト」のイメージカラーであるロゴが入った青いTシャツと、青い軍手を身に着け、協力しながら一つ一つ丁寧にごみを集めていました。
海岸では、ペットボトルや外国からの大型の漂着物も多く、参加者は山口県の海にも海洋ごみが押し寄せている現実を目の当たりにしました。長門市の海岸には例年、夏場を迎えるとダイビングやキャンプで多くの人が訪れます。今回、回収された海洋ごみは全体で4.7トンに達しました。集められた大量のごみを前に参加者は、山口のきれいな海を次の世代に残すために自分たちができることについて、改めて考えさせられる機会になったようです。
<団体概要>
団体名称:海ごみゼロ維新プロジェクト実行委員会
活動内容:山口県民に対して海洋ごみ問題を啓発し、問題意識の醸成を図るとともに、山口の豊かな海を未来に残すため、次世代を担う子どもたちや若者を中心に多くの人が海への関心を高め、行動してもらうムーブメントを起こすことを目的に活動。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/