~ZeroBaseARIAKEでペイントアートと家具を用いた空間デザインを行う~
有明SDGsアクション始動に関するプレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000067788.html
【本件のポイント】
- 建築デザイン学科生44名がSDGsに関連したアート作品を制作
- 制作したアート作品は商業複合施設に設置し、有明エリアでのSDGs推進や多文化共生社会の実現を目指す
【本件の内容】
武蔵野大学では、SDGsの基本理念「誰ひとり取り残さない」が本学の建学の精神やブランドステートメント「世界の幸せをカタチにする。」に流れる精神と合致することから、全学的にSDGsを推進しています。本プロジェクトは「SDGs事業」として認定されているコンテナ事業を展開するZBAにおいて、空間デザインの視点から持続可能性や多様性をテーマとしたアクションを展開することを目的にスタートしました。
建築デザイン学科生44名が空間デザインの専門教員の指導を受けながらSDGsをテーマにデザインした「ペイントアート」、人々の居場所づくりをテーマにしたユニバーサル性の高いイスやテーブルなどの「木製家具」を制作しました。完成した作品は2021年9月30日(木)までZBAに設置し、地域住民との新たなつながりを創出します。
【アート作品の紹介】
■テーマ 「平和・公平・世界・自他」
夜明けは平等を表し、広がる海は世界のつながりと東日本大震災からの復興を表している。そして平和・公正・世界・自他のつながりの中心に日本の象徴である日の丸(朝日)を置いた。様々な形・大きさの手形で空を描き、あらゆる人々が共生できる社会の実現を願った。
■テーマ 「虹のカケラリー」
SDGsカラーで虹を描き、人は多種多様で、様々な意見や容姿、カラーを持っていることを表現した。施設の入口から虹に向かって伸びる足跡は、人々が持っている虹のカケラを拾い集めるイメージを表している。
■テーマ 「多国籍・ジェンダーレス・貧困問題」
世界にはあらゆる国籍・ジェンダー・経済状況の人々が存在している。そのような人々を大きな手で包み込む様子を表現している。
■テーマ「FUJIYAMA TEMARI」
富士山と手毬を表したグラフィックデザインを通して、日本の自然の美しさと和柄模様に代表される日本の芸術・美術の魅力を表現した。東京2020オリンピックでは世界中が日本に注目するため、和柄模様にSDGsカラーを取り入れつつ、背色にはパステルカラーを用いて、日本の独自性と国際性を演出している。
■テーマ 「人と人の繋がり」
SDGsのテーマにもなっている「人と人との繋がり」を椅子を繋いでいくことによって表現しようと考えた。この椅子は、利用する人数や使う状況によって長さを調節したり、曲げたりすることができ、座面と足組み部分にはSDGsの代表的なカラーを取り入れている。
■テーマ 「積み木のいす」
おもちゃの積み木のように、様々な形の箱を自分たちで積み上げたり、新たな形の椅子を作ったりしながら利用してもらおうと考えた。あらゆる人々が、自分にとって居心地の良いオリジナルな空間を生み出してほしいと願っている。
■テーマ 「PUZZLE chair」
利用する人によって自由な組み合わせが可能であるが、制限もある。その中で、最も使いやすい組み合わせを考えても良いし、お気に入りの1脚を選んでそれに座っても良い。好みやその時の気分に合わせてピースを選び組み合わせることで自分だけの椅子を作ることができる。そしてその椅子を自分の過ごしたい場所に持っていくことで、その空間がその人のものへと変化するだろう。
■テーマ 「ソーシャルディスタンス」
中央がプランターとなっており、ソーシャルディスタンスを保ちながら2~3人で使うことをイメージしている。プランター部分は蓋をすることでテーブルとすることも可能。
■テーマ 「利用者が形を決める椅子」
椅子の向きや組み合わせ方を変えることで、様々な人数や用途に対応することができる。利用者の想像力によって新たな椅子の形が生まれる。
【コメント】
■武蔵野大学工学部建築デザイン学科 助教 宮下 貴裕
あらゆる人が自由で快適に過ごすことのできる空間とはどのようなものか。このプロジェクトでは、漠然とした大きなテーマからSDGsを議論するのではなく、私たちが日ごろ学んでいる「デザイン」を通して、身近なレベルから多様性や持続可能性のあり方について考えていきました。緊急事態宣言の発出などによって学内外における活動が制限される中ではありましたが、学生たちにとっては、社会との接点を持ちながら、ものづくりに取り組む貴重な機会となりました。
■武蔵野大学工学部建築デザイン学科4年生 神田 菜月(壁面アート制作)
大きなキャンバスに絵を描いたことがなく、初めは不安でしたが、学年の垣根を超えて案を出し合い、グループごとの個性を絵で表せたと感じました。私たちの作品を見て、それぞれの視点から楽しんでいただければ幸いです。
■武蔵野大学工学部建築デザイン学科3年生 長南 将洋(椅子制作)
各自、学業と並行して行ったため限られた時間での取り組みでしたが、提案から制作、設置までの過程を自分たちで行い、各グループで面白い椅子を作り上げることができました。慣れない作業で手こずる場面もありましたが、とても充実した貴重な活動でした。この活動で得た実行力を今後の学生生活でも活かしていきたいです。
【関連リンク】
■有明SDGsアクション始動に関するプレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000067788.html
■武蔵野大学SDGs実行宣言:https://sdgs.musashino-u.ac.jp/declaration/
■Zerobase ARIAKE Pop-Up Mall & Park HP:http://zerobase.kesion.co.jp/ariake/
■武蔵野大学工学部建築デザイン学科HP:https://www.musashino-u.ac.jp/environment/design/
■株式会社ケシオンHP:https://www.kesion.co.jp/
【武蔵野大学について】
1924年に仏教精神を根幹にした人格教育を理想に掲げ、武蔵野女子学院を設立。武蔵野女子大学を前身とし、2003年に武蔵野大学に改名。2004年の男女共学化以降、大学改革を推進し12学部20学科、13大学院研究科、通信教育部など学生数12,000人超の総合大学に発展。また2021年4月に日本初の「アントレプレナーシップ学部」、全学生「AI活用」「SDGs」を必修科目とした全学共通基礎課程「武蔵野INITIAL」をスタートさせるなど、2024年の創立100周年とその先の2050年の未来に向けてクリエイティブな人材を育成するため、大学改革を進めている。
■武蔵野大学HP:https://www.musashino-u.ac.jp/