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地域の子どもたちによるアンベールや巨大かるた体験も!
株式会社ジンズ(東京本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:田中仁、以下JINS)は、未来を創る子どもたちの見る目を養う活動「見る育(みるいく)」において、近視進行抑制の観点から外遊びを支援する「もっと外遊びプロジェクト」を始動。その第1弾として「JINS見る育プレーカー」を制作し、東京都世田谷区内の認定NPO法人「プレーパークせたがや」へ寄贈。本日2022年7月27日(水)に、世田谷区玉川野毛町公園にて地域の子どもたちへお披露目しました。
※撮影時のみマスクを外しています
子どもの近視の増加、遊び場の減少。「外遊び」支援を通じ社会課題に向き合う
JINSでは、2050年をマイルストーンとしたサステナビリティ目標のひとつに、“近視をなくす。目を通じた、幸福の追求を。”を掲げており、これまで太陽光に含まれる「バイオレットライト」に着目するなど、近視進行抑制に関わる研究や、未来を創る子どもたちの“見る目を養う”活動「見る育」に取り組んできました。
近年、子どもの近視の増加が社会課題となる中、日常生活で取り入れられる近視進行抑制のひとつとして「1日にできれば2時間は外で遊ぶ」ことが推奨※1されています。一方で、安心して遊べる場が地域の中で減っていることなどにより子どもが外遊びの楽しさに触れる機会が少ないことが課題と言われており、子どもたちを取り巻く環境を見直す必要性が浮き彫りになっています。そこで、「もっと外遊びプロジェクト」は、近視進行抑制の観点から外遊びの大切さを伝え、子どもが安心して外遊びをできる機会や遊び場の創出を支援することを目指して始動しました。なお本プロジェクトは、昨年3月より環境保護対策の一環として有料化したショッピングバッグの年間約70万枚分の代金を活用し、持続可能な社会づくりに還元しています。
鮮やかなイラストが彩る「プレーカー」がオリジナル遊具を載せて遊びを届ける
プロジェクト第1弾では、広場や空き地へ遊びを届け外遊びの場を生み出す車、プレーカーに着目。車体には、フィリピンを拠点に世界的に活躍するイラストレーター、Blok(Mark Magnaye)氏が描き下ろしたオリジナルデザインを採用。子どもたちに人気の遊びや日本の伝統的な遊び、さらにメガネをかけた子どもの目を通して、幻想的で楽しい光景が浮かび上がっているシーンが鮮やかに描かれています。
車内には、「プレーパークせたがや」が所有する多彩な遊び道具の他、JINSが寄贈したオリジナルの遊び道具「ビッグ見る育かるた」や、2022年6月に開催したワークショップで子どもたちがペイントしたプレーカー活動の看板が載っています。「ビッグ見る育かるた」は、2019年に「見る育」の活動の一環として制作した「見る育かるた」をもとに、絵札のみを巨大化させたものです。遊びながら目について楽しく学べる内容はそのままに、広いスペースだからこそ楽しめるサイズと外遊びに適した仕様に。今回のプレーカー寄贈に合わせて初めて制作しました。また、同じ世田谷区内の「JINS 二子玉川ライズS.C.店」で廃棄予定だったデモレンズ※2も遊び道具として再利用。これは「プレーパークせたがや」との対話の中で生まれたアイデアで、子どもたちが色を塗ったり穴をあけて身に着けたりと、遊びを生み出す素材として活用いただく予定です。
お披露目では、地域の子どもたち自らアンベール。巨大かるたでの外遊びも体験
本日のお披露目には、「プレーパークせたがや」スタッフと地域の親子総勢35名が参加。車体が幾枚もの紙で覆われどのようなデザインなのか見えない状態からスタートし、子どもたち自身の手によって紙が剥がされていくことで、車体の全貌が明らかに。新しいプレーカーとの対面に子どもたちから歓声があがりました。
その後、「ビッグ見る育かるた」で実際に遊んでみると、子どもたちは全速力で札を取りにいったり、大きな札を抱えて運んだりダイナミックに体を動かしながら大いに盛り上がりました。(お披露目は、感染症対策、熱中症対策を考慮の上行いました)
本プレーカーは今後、「プレーパークせたがや」が所有し、玉川野毛町公園や二子玉川公園へ定期的に出向くなど、外遊びの機会を創出する活動に役立てられます。
JINSでは今後も本プロジェクトを通じ、外遊びの大切さを伝え、子どもが安心して外遊びをできる機会や遊び場の創出を支援する取り組みを継続的に実施していきます。
紙を剥がすと車体のイラストが出現
かるたの札を取り合う子どもたち
※1 出典 近視研究会「学童の近視進行予防7項目」
※2 フレームの型崩れなどを防ぐために店頭に並ぶメガネに取り付けられているプラスチック製のプレート
プレーカー(Play Car)とは
遊びや子どもと関わる専門のスタッフとともに、様々な道具や素材、玩具や遊具を載せて、空き地や広場、駐車場などに遊びを届ける車。移動式遊び場とも呼ばれる。空き地を遊び場に変化させたり、既存の遊び場をより豊かに変容させる役割を持つ。定期的なプレーカー活動を通じ、地域にゆるやかなコミュニティを生みだすなど、地域住民が外遊び環境を考えるきっかけを創出している。先行するドイツでは、40年以上前から企業と行政、NPOの協働によりプレーカーやプレーバスなどの多様な移動式遊び場が300台以上活動していると言われている。日本では、近年15台程度が普及していると見られ、東日本大震災の被災地で遊び場の復興や子どもたちの心のケアに繋がった事例などがある。
認定NPO法人プレーパークせたがや紹介
認定NPO法人プレーパークせたがやは、「自分の責任で自由に遊ぶ」をモットーに、1979年、日本で初めて誕生した常設の冒険遊び場「羽根木プレーパーク」、「世田谷プレーパーク」、「駒沢はらっぱプレーパーク」、「烏山プレーパーク」の4つのプレーパークを運営している団体。 「プレーカー」「プレーリアカー」「プレーパークの新設」など、「プレーパークのない地域での遊び環境づくり」も積極的に取り組み、 子どもたちが「やってみたい」にどんどん挑戦できるような遊び環境を整え、保護者や地域の皆さん、そして社会に「遊びの大切さ」を広めている。
寄贈にあたってのコメント
プレーカーの定期活動では、普通の公園にいつもと違う遊具を持ち込み、プレーワーカーやスタッフ、仲間とのつながりが生まれ、プレーカーを拠点としたコミュニティと子どもたちの居場所づくりをしています。またプレーカーのイベント参加では、プレーパークから遠い地域の子どもたちにも自由な遊びの機会をつくり、大人たちには遊びに対する理解を広めることができます。新プレーカーはとても楽しいデザインにしていただき、より一層、子どもたちの興味を引き、遊ぶきっかけをつくることに繋がります。今後とも「『子どもが、いきいきと遊ぶ』社会をつくる。その実現へ向けて。」活動を続けていきます。