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2022年7月13日 【北海道江差町かもめ島】
江差観光コンベンション協会は、開催中のイベント「かもめ島マリンピング~海と日本PROJECT~」の学校連携の取り組みのひとつとして、初となる遠足受け入れを2022年7月13日(水)に実施いたしました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
- 実施概要
・開催概要 江差町隣町である乙部町「乙部中学校」1年生の遠足受け入れ
・日程 2022年7月13日(水) 13:00~15:00
・開催場所 北海道檜山郡江差町 かもめ島
・参加人数 乙部中学校1年生25名(ほか引率教員5名)
・協力団体 乙部町立乙部中学校 / 一般財団法人 開陽丸青少年センター、一般社団法人 北海道江差観光みらい機構
- かもめ島マリンピングでかもめ島特別ガイドコースを提供
例年、江差町を遠足先としていた乙部中学校さん。この度、より活動的で自然体験ができる候補地として遠足の最終地点にかもめ島を選んでいただき、運営事務局にお問い合わせをいただいたことから遠足受け入れが実現しました。
午前中は、自由行動で江差町の「旧中村家」「江差追分会館」「開陽丸記念館」などの観光名所を巡った生徒さんたち。そこで得た江差町の海に関する「文化・歴史」などの学びの総まとめとなるようなガイドコースを設計し、ご提供させていただきました。
「北前船交易」「ニシン漁での繁栄」の現場である「北前船係船跡」や、「姥神大神宮」の起源となる「折居伝説」が存在する「瓶子岩と海上鳥居」、「開陽丸」の沈没地点や「江差追分」の功労者碑など、午前中の学習と結び付けられる場所を解説しながら、江差が「海を中心に栄えた町」であることを理解してもらえるようにガイドしました。
途中、体験活動として海洋生物に触れる機会を提供するため、週末は子どもたちで賑わう安全な浅場である五郎兵衛浜で「カニ釣り」体験も実施。カニの種類や雌雄判別方法、釣り糸に集まるザリガニやウグイなども観察・学習してもらいました。
島の上では野鳥の種類や海浜植物も解説。イソヒヨドリやコモチレンゲなどの普段の生活で見られない種も知ってもらうことができました。
- マリンカイトや鴎島灯台特別公開も実施
混雑を避けるため2チームに分かれて行動したガイドウォークでは、鴎島灯台の特別公開も実施。中の様子を見る機会がめったにない灯台内部の様子と、灯台が担ってきた役割について、生徒たちは熱心に聞き入っていました。
2チームが島の上に再集結した後は、海風に凧を乗せる「マリンカイト」も実施。海の恩恵を受けて楽しむアクティビティには、歓声を上げながら熱中してくれました。
- この機に、遠足での体験提供を常設化予定!
かもめ島マリンピングが重要な役割のひとつとして位置づける「学校連携」による海洋教育の提供の観点から、遠足についても今後は受入体制の常設化をする予定です。
今回の乙部中学校さんの受け入れが良いモデルケースとなったため、積極的に近隣の他校さんにも利用を呼びかけていきたいと考えています。
- 生徒や先生たちの声
・カニ釣りは楽しくて、生徒が生き生きしていました
・かもめ島が映画やCM撮影に使われているなんて、知らなかったです
・海遊びの注意を促すための「大ダコの言い伝え」が興味深かったです
・マリンカイトは、もっとやっていたかったです
・灯台の中に入れて、嬉しかったです
・かもめ島は2時間程度の遠足コースに、ちょうどよかったです
・「カシパン」が江差の海にも生息しているなんて、知らなかったです
・午前中に見て回った場所に関する、より深いお話を聞かせられて良かったです
<団体概要>
団体名称:江差観光コンベンション協会
URL:https://www.esashi-kankoukyoukai.com/
活動内容:江差町を中心とする南部檜山観光地の紹介やコンベンション事業、宣伝、施設の充実、文化の向上並びに産業の振興を図り、観光の発展に寄与するために活動。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/