「みんなエアー」、世田谷区と「空気の見える化」で官民連携協定締結

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「みんなエアー」、世田谷区と「空気の見える化」で官民連携協定締結のメイン画像

〜BA.5などコロナ感染が急増の中、区内約70箇所のCO2 など15分毎の空気質ビッグデータを解析!区内保育施設等における「空気の見える化実証」の四半期レポートを実施〜

テクノロジーで暮らしや産業のアップデートを目指す、株式会社UPDATER(所在地:東京都世田谷区、代表取締役:大石英司)は、Well-beingTech事業「みんなエアー」において、世田谷区と「空気の見える化」における実証実験を行う官民連携協定を令和4年2月21日に締結いたしました。
実証実験では、区内の子育て施設を中心とした約70施設を対象に、みんなエアーが提供する多機能空気センター「MADO(マド)」を設置し、CO2やPM2.5などに関する空気データを15分毎に収集します。空気状況をこのようにモニタリングしつつ、各施設の状況はみんなエアーが運営するメディアに一覧化され、いつでも施設内の空気環境をチェックできます。(本実証では施設利用者の保護者様にのみ限定公開)
今回は四半期報告として、換気効率が落ちている可能性や過換気によるエネルギーロスなどを報告し、設置施設の環境改善と安全で快適な空気環境基準の見直しを提言しました。
今後、さらに収集したビッグデータを基に、空調改善や環境改善の提案に繋げ、世田谷区に「幸せに過ごせる」Well-beingスポットの拡充を目指してまいります。

「みんなエアー」、世田谷区と「空気の見える化」で官民連携協定締結のサブ画像1_世田谷区 室内空気環境調査の実証実験を実施世田谷区 室内空気環境調査の実証実験を実施

https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/sumai/011/010/d00199780.html

■協定締結の背景

安心で安全な暮らしには、電気だけではなく、衛生的な空気が不可欠です。室内の空気中にはさまざまな物質が混合しており PM2.5 などの有害物質などといった、人体に影響を及ぼす可能性のある物質も多く含まれています。このような空気環境を可視化して、空気環境から安心安全の暮らしやライフスタイルを考え、対策を提案することを目的に「みんなエアー」事業を開始しました。

その「みんなエアー」では、空気質の見える化(空気質計測)や空気質調査と対策の提案活動を行っています。2022年7月には、そのような活動の中で得た調査結果や、培った空気環境改善のノウハウを発信するために、空気とWell-beingの専門メディアとして、「AirLab.Journal(エアラボジャーナル)」(https://minnaair.com/blog/)をリニューアルオープンしました。

 昨今は、新型コロナウイルス感染症の流行など、室内の空気環境に社会的関心が高まっています。直近ではオミクロン株「BA.5系統」による第7波が懸念され、今後も新型コロナウイルス感染症との共生するwithコロナのライフスタイルを模索する必要があります。

 同時に、企業活動や一般の購買活動にSDGsの概念が普及するに従い、一人ひとりが幸せに生きる、働くことの「Well-being」の概念が急速に広まっています。実際、人の1日に摂取する8割が空気であり、食べ物より多く摂取する「空気」環境の整備は、この「Well-being」概念と不可分なものになっています。みんなエアーが実施した独自調査においても、カラオケ店、教育現場、医療現場など「空気の不安」は「働くことの不安」に繋がるという結果が出ています。

こうした状況を踏まえ、みんなエアーでは、本社を構える世田谷区と共同で、さらなる安全で安心な空気スポットを増やすべく、実証事業を開始しました。

■連携協定の内容

・協定名:空気質モニタリングサービス「MADO」実証実験協定
・実証実験実施施設:実施場所は、空気環境の改善による子どもたちの健康管理を適切に行うことを支援してもらうため、子どもが多く集まる場所を中心に選定しました。
・区立保育園 16園
・病児・病後児保育施設 5施設
・学童保育及び新BOP 20校
・区内商店 30店舗(予定)

「みんなエアー」、世田谷区と「空気の見える化」で官民連携協定締結のサブ画像2

・測定する空気データと測定方法:
各施設15分毎の温度、湿度、CO2、PM2.5、tVoc
・実証概要:
①測定機器を各施設の室内に置いて測定する。
②常時測定(施設開館時)しており、建築物環境衛生管理基準における目標の空間中の二酸化炭素濃度 などが基準値を上回った場合には、空気環境改善が必要と判断され、各施設あてにメールが届く。
③測定されたデータは、みんなエアーが運営する「空気とWell-beingの専門メディア・エアラボジャーナル」にて、「おいしい空気プロジェクト みエールMAP」として公開される。(本実証では限定公開)

④空気環境測定データのクラウド一括管理により、データの蓄積、分析及び施設全体の空気環境の状況把握を行う。また、分析結果に基づき、施設の種別や規模によって換気を行うタイミングや方法をパターン化して共有し啓発していく。

「みんなエアー」、世田谷区と「空気の見える化」で官民連携協定締結のサブ画像3_<実証実験施設一覧とリアルタイムの計測値 ※限定公開><実証実験施設一覧とリアルタイムの計測値 ※限定公開>

 

「みんなエアー」、世田谷区と「空気の見える化」で官民連携協定締結のサブ画像4_<「おいしい空気プロジェクト みエールMAP」><「おいしい空気プロジェクト みエールMAP」>

■今後の展開

今回、世田谷区用に作成された「おいしい空気プロジェクトMAP」を各自治体とともに全国に展開し、今後2年で2万スポットを目標に安全で安心な「おいしい空気のスポット」を増やしてまいります。またそこで集まった各スポットのビッグデータを分析し、国や自治体とも共有していくことで、効果的な感染症対策や労働生産性の高い職場づくりに繋げてまいります。

 ●国立大学法人 電気通信大学 特任准教授・石垣陽氏のコメント
換気対策というと、窓を開ける事だと思われるかもしれません。
しかし今、このような酷暑の中、やみくもに窓を開けることは過剰換気に繋がり、電気代の高騰のみならず、熱中症リスクを上げる事にもつながります。そこで CO2 濃度や温湿度といった室内環境の時系列での可視化を行うことが重要です。
私どもの研究チームでは、病院・保育園・飲食店を中心に100ヶ所以上の換気調査を行っています。訪問先では、「窓を常時開けないとエアロゾル感染が怖い」「電気代が高すぎるからなんとかしたい」「空調設備を修理するようなコストはとても払えない」「暑くて仕事にならない」など、立場によって様々な意見が聞かれます。

今の日本に求められているのは、①感染症リスク、②エネルギーコスト、③熱中症リスクの3つのバランスを可視化しながら、予算に応じた換気方法を定量的に合意形成することだと思います。

世田谷区の「空気の見える化」は、このような「データに基づく換気対策」を実践する先進的な取り組みといえます。今求められている換気対策において、科学的で効果があり、なおかつコスパの良い意思決定を行う上で欠かせない道具になると期待しています。

●保坂展人 世田谷区長からのコメント
「コロナとの戦い・対策も2年半となり、試行錯誤がありますが、今、流行しているオミクロン株については、最も有効な対策は「換気」、空気の入れ替えだと言われています。
ただ、まめに換気と言っても、夏・冬の室内外の気温差もある中で、正しい換気の基準を示すことが必要であり、今回のようなCO2濃度を計測・数値の見える化でエビデンスを確認して、換気と窓を閉めるタイミングを計るなどの適切な対策を行うことは、子どもたちにも科学的な思考=根拠をもって対策するということの大切さを学んでもらうと共に、より快適な環境で過ごすことを実現する一助になると思います。UPDATER社のみんなエアー事業が、保育園や学校という子供関連の施設の他、商店街のお店などで実証を行うことで、数値の動向から感染対策が進むこと、またコロナだけではなく空気環境をより良いものにし、継続していくという取り組みが広がっていくことを望んでいます。」

●大石英司 株式会社UPDATERからのコメント
「今回、公開された「おいしい空気プロジェクトin世田谷区」は、屋内空気の環境を地図上で一覧化する世界に類を見ないものです。本プロジェクトによって、空気に最大限配慮されたスポットが一覧化され、安全な場所に人が集まり、そのスポットに評価を受ける仕組みになります。同時に安全で安心なスポットは働く先を選択することにも繋がり、雇用効果も生み出すと想定しています。本実証事業によって「安全で安心な空気」がどのような効果を生み出すか、とても楽しみです」

■会社概要

株式会社UPDATER

2021年10月1日にみんな電力株式会社より社名変更。2011年、大手印刷会社で新規事業を担当していた大石英司が、再生可能エネルギー事業会社としてみんな電力株式会社を設立。2016 年に発電所オーナーの顔や思い、ストーリーを公開した電力小売サービス「顔の見える電力™️」を始め、2020年以降にはWell-being Tech事業「みんなエアー」やオウンドメディア/EC「TADORi」などを開始。ソーシャル・アップデート・カンパニーとして、独自のブロックチェーン技術を基盤とした「顔の見えるライフスタイル」の実現を目指す。2020年、第4回ジャパンSDGsアワード SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞を受賞。

所在地: 東京都世田谷区三軒茶屋2-11-22 サンタワーズセンタービル8F
代表取締役: 大石英司
設 立: 2011年5月25日
資本金: 13億498万円(資本準備金 20億3,918万円) ※2021年9月30日現在
事業内容:Climate Tech事業「みんな電力」、Well-being Tech事業「みんなエアー」等
コーポレートサイト  : https://minden.co.jp/

■みんなエアーについて

みんなエアーでは、「みんなの力で世界の空気をアップデート」をテーマに、‟空気”を切り口として、様々な社会課題を解決する事業です。現在は「働きやすい環境を全国に100万スポット創出する」ことを目標に、「おいしい空気プロジェクト」などを進行中。職場のストレス計測や空気質モニタリングにより、「人」と「環境」に合わせた空気づくりをサポートしています。

現在、TBSラジオや丸井グループなど全国約2300施設へ導入。空気とWell-beingの専門メディア「AIR Lab.JOURNAL」も運営。‟空気“をテーマに多角的に情報を発信すると共に、‟空気”を通して実現できるWell-beingな社会を推進していくメディアです。 https://minnaair.com/blog/「みんなエアー」のサービス詳細はウェブサイトをご覧ください。 https://minnaair.com/

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