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〜 障がい者の生活をサポートする支援技術(AT)と社会・教育をつなげる全国イベント 〜
新居浜工業高等専門学校(愛媛県新居浜市 校長:鈴木康司 以下「新居浜高専」)らは、「Japan AT フォーラム2022 in 新居浜」を2022年9月16日(金)~17日(土)に開催致します。
これまで高専が開発してきた最新の支援技術(AT/Assistive Technology以下「AT」)の動向を当事者や支援者の方々と共有し、開発者・研究者並びに学生が一同に介するイベントです。
一人ひとりの多様な幸せを実現する「誰一人取り残さない“No one will be left behind”、人に優しいデジタル化」を合言葉に、国連が掲げる持続可能な開発目標SDGsや内閣府が主導する「共生社会の実現」において、その牽引役となりうる高度技術者の早期育成が望まれています。本フォーラムは、このような社会のニーズに応えるべく、近年のデジタル技術の急速な高度化と共に期待されているATにおける、未来の技術者・学生の技術力向上を目的としています。
【URL】 https://www.jatc.jp/kosen-at/at_forum2022/index.html
目的
次世代を担う高専発の技術者には、持続可能な共生社会に向けてATスキルの素養が不可欠です。ATに関わる高専の授業カリキュラムでは、特別支援教育において各種障害について細かく学び、障害を持つ方一人ひとりに対して個別対応できる能力の修得が必要になります。これらのATスキルを有する技術者を、ATマインドを身に着けている高度技術者と位置付けて、デジタル技術の高度化が進むATのより広範な普及を目的として本フォーラムを開催します。利用者となる当事者(障がい者)、支援者(ご家族、福祉関係者、医療関係者、自治体)、学生を含む開発者・研究者の三者が交流する場を提供することで、高専生自らが当事者目線による実践的な支援技術の方向性を探求します。また、当事者や支援者も参加するワークショップや分科会を通して、多様性や包摂性がある社会づくりのアイデアや気づきを共有し、技術者教育に還元していきます。
本フォーラムは、国立高専機構が推進する”高専発!「Society5.0型未来技術人財」育成事業(通称GEAR5.0事業)”の一環として、本プロジェクトの中核拠点校である熊本高専と、協力校である新居浜高専が主体となって開催いたします。
開催概要
Japan-ATフォーラムは、2014年からこれまで全国の高専で計8回開催しており、この度、第9回を、新居浜高専を会場に開催します。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため、新居浜をメイン会場として、同会場と参加者をWeb会議システムで結んでの実施となります。全国の高専で開発された支援機器や支援技術をまとめた高専ATライブラリーを基に、全国の高専生による研究の発表や、学生・当事者・支援者が参加するワークショップなどが2日間通して開催されます。
日時: 令和4年9月16日(金)~17日(土)
会場: オンライン
対象: ATに関心のある学生、教員、企業、一般の方
参加申込: https://forms.office.com/r/LVeAWAywWr
〈参加申込締切〉
ショートプレゼンテーション発表:【申込終了】
ワークショップ参加・ショートプレゼンテーション聴講:2022年9月2日(金)
主催:(一社)日本支援技術協会、全国KOSEN支援機器開発ネットワーク(Kosen-AT)、
新居浜工業高等専門学校
共催:(一社)日本福祉工学会・九州支部、熊本高等専門学校
後援: 新居浜市
【プログラム】(予定)
〈1日目〉 9月16日(金)
14:30~15:00 受付
15:00~15:20 開会挨拶・来賓挨拶
15:20~17:00 ショートプレゼンテーション
〈2日目〉 9月17日(土)
(午前)
9:30~10:00 開場
10:00~10:10 開会式
10:10~10:40 GEAR5.0-ATの活動紹介
(熊本高専人間情報システム工学科 教授 清田公保)
10:40~12:00 当事者、支援者による発表
12:00~13:00 休憩
(午後)
13:00~14:30 各高専からのワークショップ実施報告
14:30~14:40 休憩
14:40~15:50 グループディスカッション
15:50~16:10 ファシリテータによる各グループの共有
16:10~16:20 閉会挨拶
【1日目】 ショートプレゼンテーション概要
全国の高専でこれまで開発してきた支援機器およびATによる社会実装事例の紹介を、
1件3~5分程度で発表します。
【2021年度発表タイトル(抜粋)】
・『選択的聴取の困難を軽減するデバイスの発達障害児への応用』(熊本高専)
・『顔特徴点を用いた口の開閉動作によるクリックシステムの開発』(富山高専)
・『ウェアラブルな点字読み取りデバイスの開発』(長野高専)
※今年度の発表タイトルは、フォーラムHPにて8月下旬頃掲載予定
【2日目】 当事者・支援者による発表
ATを必要とする全国の当事者・支援者の方々から、ATにまつわる課題やニーズ、
高専ATに求めるものについてお話いただきます。
ワークショップ実施報告
これまで各高専(GEAR5.0-AT協力校)において実施してきた、地域と連携したワークショップについて、
その活動成果やどのような学びがあったか等を、各ワークショップに参加した学生が報告・共有します。
グループディスカッション
ワークショップの報告内容を受けて気づいたことなどを、発表学生や当事者・支援者ほか、
フォーラム参加者にて意見交換を行い、より良い社会に向けての活動に繋げます。
≪ GEAR5.0プロジェクトについて ≫
国立高専機構が立ち上げたGEAR 5.0事業(未来技術の社会実装教育の高度化)における「介護・医工」分野では、中核拠点校である熊本高専と、協力校6校(函館・長野・富山・徳山・仙台・新居浜)を中心に、「持続可能な地域医療・福祉を支えるeAT-HUB構想とAT技術者育成による共生社会の実現」をテーマとして活動しています。
高専機構GEAR5.0紹介ページ
https://www.kosen-k.go.jp/about/profile/gear5.0-compass5.0.html
GEAR5.0介護・医工分野HP
https://www.kosen-at.com/
≪ 高専におけるAT開発事例 ≫
〇文科省GIGAスクール構想に利用可能な特別支援学校用アプリ
特別支援学校などで配布されているタブレットで利用可能な特別支援教育アプリ
〇視線入力制御による咀嚼介護用ロボットの試作機(熊本高専)
重度肢体不自由者が視線を使って自らの意思で食事ができる介護ロボットの開発
新居浜工業高等専門学校について
本校は5学科からなる本科と3専攻からなる専攻科を備えた工業高等専門学校で、別子銅山の歴史文化を受け継ぐ工都・新居浜の地に1962年に創設されました。「知恵、行動力、信頼」を教育理念とし、地域とともに歩む信頼される学校をめざしています。
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 新居浜工業高等専門学校
所在地:愛媛県新居浜市八雲町7-1
校長名:鈴木 康司
設立:1962年4月
URL: https://www.niihama-nct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
【お問い合わせ先】
新居浜工業高等専門学校 総務課総務企画係
TEL:0897-37-7704
e-mail: skika-c.off@niihama-nct.ac.jp
~2022年度、高等専門学校制度は創設60周年を迎えます~
https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/60th/