ネスレ日本株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役 社長 兼 CEO:深谷 龍彦、以下「ネスレ日本」)と、生活協同組合コープこうべ(所在地:兵庫県神戸市、組合長理事: 岩山 利久、以下「コープこうべ」)は、兵庫県・大阪府内のコープこうべ全店で牛乳パック等の紙パック(※1)と共に「ネスカフェ」の“紙”の詰め替え容器である「ネスカフェ エコ&システムパック」の空きパッケージを回収し、トイレットペーパーの原料の一部としてリサイクルする取り組みを2022年9月1日(木)より順次開始します。
(※1)500ml以上の牛乳やジュース、酒類の紙パック
- 取り組み実施の背景
世界186ヶ国で事業を展開する世界最大の食品飲料企業・ネスレは、2025年までに、包装材料を100%リサイクル可能あるいはリユース可能にすること、バージンプラスチックの使用量を3分の1削減することを、コミットメントとして掲げています。このコミットメントの達成に向けた一環として、ネスレ日本では主力製品の包装材料を従来のプラスチックから紙に変更し、海洋プラスチックごみの課題解決に向けた取り組みを推進しています。
「ネスカフェ」の“紙”の詰め替え容器である「ネスカフェ エコ&システムパック」は、2008 年の発売以降、継続的にパッケージ素材の改良に取り組んでおり、家庭用コーヒー製品シェアNo.1(※2)である「ネスカフェ」の詰め替え用製品として広く普及し、多くの皆様にご使用いただいています。
(※2)ネスレ調べ、2021年1-12月
- コープこうべの「紙パック回収・リサイクル」を活用した、新たな取り組み
コープこうべでは、“ものの命を大切に”のキャッチフレーズのもと、ごみの削減と資源の有効利用を目的に1990年から牛乳パックのリサイクル回収をスタートし、現在では、店舗で8品目、宅配で4品目の容器包装・資源物の回収をしています。この度、ネスレ日本とコープこうべが手を組み、店頭の「紙パック回収ボックス」で「ネスカフェ エコ&システムパック」を回収し、トイレットペーパーの原料の一部としてリサイクルする取り組みを開始することとなりました。
回収からリサイクルまでの流れ:
また、本取り組みを皮切りに、ネスレ日本とコープこうべは、両社が本拠を置く神戸市を中心とした循環経済(サーキュラーエコノミー)(※3)の構築に向けた取り組みを進めてまいります。
(※3)リデュース、リユース、リサイクルの3Rの取り組みに加え、資源投入量・消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら、サービス化等を通じて付加価値を生み出す経済活動のこと。
神戸市からのコメント (神戸市環境局業務課 担当係長 清水充則様):
ネスレ日本様、コープこうべ様とは、以前より、食品ロス削減、プラスチックのリサイクルを一歩進めるため「つめかえパックリサイクル」、「資源回収ステーション」の取り組みにおいて本市と連携しており、今回の神戸市に本拠を置く企業同士の取り組み、連携をうれしく思います。
<概要>
・対象店舗: コープこうべ全店 (兵庫県、大阪府) https://shop.coop-kobe.net/shop/
・開始時期: 9月1日(木)より順次
・回収対象製品と回収ルール:
目次
「ネスカフェ エコ&システムパック」各種
上部のプラスチックフィルムをはがして、中身を洗って、つぶして回収ボックスに入れていただきます。
500ml以上の牛乳やジュース等の紙パック
※内側に銀紙(アルミホイル)が貼ってある紙パックも回収しています。
・回収場所: コープこうべ店頭の紙パック回収ボックス
以上
参考資料
- ネスレの環境への取り組み
世界186ヶ国で事業を展開する世界最大の食品飲料企業・ネスレは、2025年までに、包装材料を100%リサイクル可能あるいはリユース可能にすること、バージンプラスチックの使用量を3分の1削減することを、コミットメントとして掲げています。日本においても「ネスカフェ」や「キットカット」をはじめとした製品パッケージの改善に取り組んでおり、「ネスカフェ エコ&システムパック」では、2008年の発売以降、継続的にパッケージ素材の改良に取り組んでいるほか、2020年秋より「キットカット」のほぼ全ての大袋タイプ製品の外袋をプラスチックから紙に変更しました。
ネスレ日本のこれまでの取り組み: https://www.nestle.co.jp/csv/sustainability
- コープこうべのリサイクル活動
「ものの命を大切に」のキャッチフレーズのもと、ごみの削減と資源の有効利用を目的に1990年の牛乳パックのリサイクル回収からスタートしました。現在では、店舗で8品目、宅配で4品目の容器包装・資源物を回収しています。
コープこうべのリサイクル活動: https://eco.coop-kobe.net/recycle/
コープこうべ 動画で見るリサイクル活動「紙パック編」: https://youtu.be/msYPPNtCo6U
- ネスレ日本と神戸市との連携について
2020年3月、神戸市と協働でプラスチックごみ削減を啓発するため、対象のネスレ日本製品の空きパッケージ回収にご協力いただいた方へ、KOBE エコアクション応援アプリ「イイことぐるぐる」でポイントを付与する全国初の試みを行いました。また2021年11月には長田区ふたば学舎内のプラスチック資源回収ステーションの立ち上げに参加。コーヒーメーカーを提供し、コーヒー等を楽しみながら、市民がくつろぎ、気軽に立ち寄れるコミュニティを創出するとともに、プラスチック資源循環やサステナビリティへの意識醸成を支援しています。
- コープこうべと神戸市との連携について
2021年10月、神戸市とコープこうべを含む小売業者・日用品メーカー・リサイクラー16社が、循環型社会の実現に向けて協働し、店舗に回収ボックスを設置、洗剤やシャンプーなどの使用済の日用品のつめかえパックを分別回収して再びつめかえパックに戻す「水平リサイクル」を目指す「神戸プラスチックネクスト~みんなでつなげよう。つめかえパックリサイクル~」をスタートしました。コープこうべでは、コープこうべ環境チャレンジ目標「エコチャレ2030」に基づき、組合員や地域、行政、他企業の方々ともに資源循環型社会の実現を目指した取り組みを進めています。