目次
〜SDGsに寄与する先進エコ雑貨 販売実績レポート〜
オリジナルグッズを製作するアイグッズ株式会社(本社:東京都渋谷区)は、2022年9月をもって、サステナブル素材や廃棄予定物を使用した当社オリジナルエコ雑貨「SUSブランド」のリリース1周年を迎えました。それを記念し、年間の製作・販売実績やサステナブルグッズの市況感をまとめました。さらに、今後展開予定のサステナブルグッズもご紹介いたします。
- エコ素材や廃棄予定物を使用とした当社オリジナルエコブランド「SUSブランド」
当社は2021年9月より、食品廃棄物や脱プラスチック素材などのエコ素材を利用したサステナブルな生活雑貨を企画生産・販売する「SUSブランド」を立ち上げました。SUSは「Sustainable Useful Selection」の略で、「サステナブルで使いやすい(便利な)選択肢」を提供し、エコな商品を少しでも身近に感じてほしいという想いを込めました。
自社ブランドとしては、コーヒー豆かすから生まれた生活雑貨「SUS coffee(サスコーヒー)」、ココナッツ皮からできたエコバックやもみ殻からできたカトラリーなど、コンパクトに持ち運べるエコ雑貨「SUS poke(サスポケ)」、竹素材のアメニティ「SUS organic(サスオーガニック)」の3つのシリーズを展開し、LOFTや東急ハンズなどの量販店、また楽天サイトにて販売しています。サステナブル素材を使用していても通常の素材から作られたグッズと使い勝手に変わりはなく、多くの消費者にサステナブルなグッズという新たな選択肢を提供しています。
- SUSブランド製作・販売実績とサステナブルグッズの市況レポート
SUSブランドのリリースから約1年で、数多くのサステナブルグッズ製作および販売実績を残すことができました。月々のお問い合わせ件数は徐々に増加しており、企業はもちろん、一般消費者のSDGsの取り組みやエシカル消費に対する意識も高まりつつある手応えを感じています。
1)サステナブルグッズ製作件数
2021年9月以降、SUSブランド全体の実績企業数は100社以上にのぼります。丸洗いできるウォッシャブルペーパーを使用したショッパー風のバッグ、環境にやさしい「ATBC-PVC」を使用したショッパーなど、企画やコンセプトによって種類豊富なサステナブルグッズが誕生しました。
昨今、SDGsの活動にますます注目が集まっており、サステナブルなものづくりに興味を持たれる企業様が増加しています。サステナブルな素材は一般的なものよりも、もろく加工がしづらい場合があり、通常のグッズ製作よりもチェック項目が多岐にわたります。当社は創業当時からグッズ製作を本業としてその知見やノウハウを蓄積しており、2022年9月現在で3000社以上におよぶ企業様のグッズ製作実績がございます。企画、生産、品質管理、納品まで一気通貫でグッズ作りに携わっているからこそ実現できたサステナブルなものづくりに満足したとの評価をいただくこともしばしばです。
さらに、コーヒー豆かすを再利用するSUScoffeeブランドに関していえば、今まで約35000杯(※)分のコーヒー豆かすを再利用してきました。コーヒーは、抽出後にかすとして残るゴミの大量廃棄が問題視されており、とくに使用済みのコーヒー豆かすは、温室効果の高いメタンガスを生成します。コーヒー豆の再利用で大量廃棄を軽減することはもちろん、温室効果ガスの生成をも抑えられるため、環境にやさしい取り組みとなっているのです。
※弊社の規格にて概算で算出。
2)メディア露出件数
SUSブランドのリリースより、テレビ出演4回、ラジオ出演3回、その他新聞・雑誌・web記事掲載など合計26回メディアに取り上げていただきました。特にSUS coffeeシリーズは注目度も高く、コーヒー豆の素材感からアップサイクルされていることがわかりやすい、エコなのにオシャレ、手の届きやすい価格帯というSUS coffeeブランドのメリットが功を奏し、一般のお客様にも興味を持っていただくきっかけになりました。
3)特に好評だった商品
当社製品の中でも、特に好評だった商品を2点ご紹介します。1点目は、応援購入サイトMakuakeにて先行販売したSUS coffee PLAシリーズです。ご購入いただいた消費者の方からは、「デザインがおしゃれな上、地球にやさしい製品でもあり、使用していて気持ちがいい」「消費者にサステナブルな当たり前を提供したいという思いに共感した」「使い心地がよければお店でも販売したい」など、当社がこだわったデザイン性や機能性だけでなく、取り組み背景にも多くのお客様に共感していただき、エシカル消費の後押しができたことを実感しました。さまざまな利用シーンにサステナブルな製品を取り入れていただけたと実感したシリーズです。
2点目は、sus organicブランドの竹を使ったエコアメニティです。2022年4月1日より施行された「プラスチック資源循環促進法」に伴い、プラスチックごみ削減に貢献すべく竹を使用したグッズを展開。数多くのホテルに導入されている竹歯ブラシ・竹ヘアコームと、オーガニックコットン・再生コットンをラインアップしており、使い勝手が良いのでホテル利用後も持ち帰って長く使うことができます。やさしいナチュラルな見た目や手触りが好評で、「ぬくもりを感じる天然竹を使用したアメニティは当館にピッタリ」と、SDGsへの関心が高い企業様や自然をコンセプトとした風情あるホテル・旅館で導入いただいています。
- SUS事業担当社員 Sからのコメント
〜サステナブルグッズ製作事業に1年間取り組み、作り手がサステナブルな選択肢を提供する重要性を学んだ〜
・何気ない会話から始まったSUS事業、ものづくり業界には課題がたくさんあることに気がついた
「いつも社員のほとんどがコンビニのコーヒーを飲んでいるけれど、プラスチック容器が捨てられていてもったいないよね」という何気ない会話から、SUSブランドは誕生しました。まずは資源を再利用して脱プラスチックを目指しつつ、廃棄後も土に還るような自然にやさしい素材を使用したエコグッズづくりや、販売収益を寄付に回すなどの構想を立案。さらには、さまざまな企業へのヒアリングを通じて、1)エコ素材は高価であるため、価格と品質のバランスが難しいこと、2)積極的に環境問題に取り組む企業では生産や運搬、労働環境など、すべての過程を把握して説明できる透明性が必要であることを理解しました。環境にやさしいものづくりをするためには、まだまだ課題がたくさんあると知った私たちは、まずはできるところから始めようと「ただエコなだけではなく、使いやすいかどうか」を意識して商品企画を進めました。
・ただサステナブルなだけでなく、デザインや価格の安さにこだわりぬいた1年間
私が主に担当しているのはSUS coffeeブランドです。「シンプルで洗練された飽きのこないデザイン」「毎日使える使い勝手の良さ」「手が届きやすい価格帯」この3つにこだわり、製品開発を進めています。この1年間で一番印象に残っているのは、新商品「SUS Coffee All-in-one Coffee Maker」の企画開発です。ただ「廃棄物を再利用した商品」というだけでは、お客様に選んでいただけないと考え、市場のニーズに沿っているかを調査し、目新しさ・使い勝手・デザインなど細かい部分にこだわりました。製作の背景としては、コロナ禍でアウトドアグッズの需要が高まったことから、コーヒー製品をアウトドア仕様にしようという考えから出発。外でコーヒーを淹れることを「コロナ禍の小さな楽しみ」とする友人に話を聞くと、「コーヒー器具一式を持っていくのは重く、荷物になるので不便」とのこと。そこで、持ち運びやすく便利なオールインワンミルを開発しました。見た目は、自然と調和する落ち着きあるブラウンとつぶつぶ感を、パッケージは、緑メインの箱に山の絵やキャンプらしい写真をあしらうなどアウトドア要素を多く取り入れるよう工夫しました。ミルの使用感についても何度も試作を繰り返し完成させたため、その分印象に残っています。
・SUS事業開始後、SUS coffeeの認知だけでなく、世のサステナブル意識の向上を実感した
最近、世の中のサステナブルに対する意識が高まっていると感じます。例えば、展示会に参加すると「コーヒー豆かす再利用か。SUS coffeeさんね!知ってる!」と当社ブランドをすでにご存知のお客様が増え、「コーヒー豆かす再利用」という部分で認知されつつあると実感します。また、SUS事業を始めた当初は「コーヒー豆かすという廃棄物を再利用して製品を作る」こと自体が目新しかったのですが、徐々に廃棄物で製品を作る輪が広がり、「アップサイクル」が普通のこととして捉えられる社会になってきていると感じます。
実際に「自社のコーヒーを使って製品化できないか?」「コーヒー豆かすの再利用ってすごく面白い取り組みで、展示会で見て気になっていました。もっと社会に広がれば良いですね!」との声をお客様からいただいたこともあります。さらに、「サステナブル商品でもここまで価格を抑えて生産できるのですね」と価格面でも好評を得るなど、多くのお客様から評価されていることから、当社の取り組みがささやかながら社会に良い影響を与えられ、環境問題を考えるきっかけになっているのではと思います。
・今後は、サステナブルなキッチン雑貨としてSUS coffeeブランドを確立させたい
今後も、ものづくりの可能性を広げ、「持続可能」を「実現可能」にしていきます。私たちは、消費者の意識改革の前に、製作者側が「サステナブルな選択肢」を当たり前に用意・提供することが重要だと考えます。例えば、コンビニのスプーンが必ずエコな素材からできたものであれば、消費者も無意識にSDGsに参加できると思いませんか?SDGsが当たり前の社会づくりをするために、今後もエコグッズの開発・周知を推進し、グッズからサステナブルな世界を広めていきたいと、本気で考えています。
さらに私の担当ブランドSUS coffeeについては、コーヒー豆かすを再利用したキッチン雑貨を展開する予定です。現在は、コーヒー器具が主なラインアップですが、今後は、保冷バッグなどの縫製品も製造・販売してまいります。キッチン雑貨に焦点を当てた背景には、当ブランドの認知拡大に貢献するアンバサダーさんの存在があります。アンバサダーさんは、個々の製品のデザイン性や機能性はもちろん、SUS coffeeシリーズをコレクションすることに魅力を感じ、さまざまな助言をくださいます。北欧雑貨のように、サステナブル雑貨というジャンルを確立し、熱心なファンを獲得できるシリーズに育てていきたいと思います。
当社は今後も、世の中に寄り添ったエコなものづくりを通して、消費者のサステナブルな選択を広め、SDGsなものづくりに取り組むすべての企業を支援してまいります。
【SUSブランド概要】
販売開始日:2021年6月
シリーズ種類:22種(2022年8月現在)
ブランド詳細ページ:https://sus.i-goods.co.jp/products
■自社ブランド
1.廃棄予定のコーヒー抽出後の豆かすを再利用した「SUS coffee(サスコーヒー)」
「コーヒーをサステナブルに」をコンセプトに生まれた、おしゃれなカフェ雑貨ブランド。身近なコーヒーも、抽出後の豆かすをグッズに生まれ変わらせることで廃棄量を減らし、プラスチックの削減につなげることができます。さらに特定非営利活動法人TABLE FOR TWOに賛同しており、1商品購入につき、開発途上国へ給食費1食分を寄付しています。
商品詳細URL:https://sus.i-goods.co.jp/products/sus-coffee-tumbler
2.食品廃棄物を再利用し持ち運びに便利な「SUS poke(サスポケ)」
「サステナブルをポケッタブルに」をコンセプトに生まれた、持ち運びに便利な雑貨ブランド。ココナッツの皮のエコバッグやもみ殻を使用したカトラリーなど、製品すべてに食品廃棄物を再利用し、再生素材でない原材料を削減しつつ、日常使いに便利な商品ラインアップで展開しています。
商品詳細URL:
https://sus.i-goods.co.jp/products/sus-poke-ecobag
https://sus.i-goods.co.jp/products/sus-poke-cutlery
3.天然の竹を使用した「SUS organic(サスオーガニック)」
天然の竹を使用した高級感あふれるアメニティです。オーガニック竹歯ブラシ、オーガニック竹ヘアコーム、オーガニック竹カミソリ、竹綿棒&コットンセットなどのラインアップで展開しています。竹は定期的に間伐する必要があり、その資源を有効活用した商品です。2022年4月より施行開始されたプラスチック削減の新法案に合わせ、多くのホテルで導入いただいています。
商品詳細URL:
https://sus.i-goods.co.jp/products/sus-organic-toothbrush
https://sus.i-goods.co.jp/products/sus-swabcotton-set
■法人向けオリジナルグッズ製作サービス
1.フルオーダーでサステナブルグッズが製作できる「SUSPRO(サスプロ)」
当社は法人向けにフルオーダーでサステナブルグッズが製作できるサービスも提供しています。今話題のウォッシャブルペーパーや再生コットンなどのサステナブル生地はもちろん、FSC認証木材やサステナブルな梱包など、地球にやさしい資材も取り扱っており、2022年9月現在で累計12種類のエコ素材から製作が可能です。
さらに、グッズ・形状・生地などすべてをカスタムするフルオーダー制作のほか、既製の当社サステナブルグッズに企業のオリジナルロゴを入れるサービスも展開。コーヒー豆かすを再利用したタンブラーやペン、もみ殻を再利用したカトラリーなど全14種類のサステナブル生活雑貨から選ぶことができ、「安価にサステナブルグッズ製作に挑戦することができる」と記念品や贈呈品として多くの企業様にご利用いただいています。
2.自社のコーヒー豆かすを再利用する新しいサービス「SUS cycle(サスサイクル)」
自社から出たコーヒー豆かすを回収し、オリジナルグッズを製作できるサービスです。コーヒー豆かすの回収・素材化・製品化を一気通貫で請け負います。タンブラーやドリッパーなどの樹脂製品や紙袋、名刺といった紙製品へのアップサイクルなどが可能です。自社が排出する廃棄物を販売用グッズ・ノベルティグッズ・備品資材に活用することで、サーキュラーエコノミーを実現できるアップサイクルのストーリー性に注目が集まっています。
※現在、数多くのお客様から上記サービスに関してお問い合わせをいただいています。 廃棄物の回収と素材の製品化を効率よく行うため、以下のご条件を満たすお客様を対象に、 順次対応させていただいております。ご了承賜りますと幸いです。 1.工場をお持ちの飲料メーカー様2.100店舗以上のチェーン店展開企業様 |
【SUSブランド 商品紹介(抜粋)】
■SUS coffee coffee mill
廃棄されるコーヒー豆かすを本体に使用したコーヒーミル。最大6杯分の粉が挽けます。レバーで好みの粗さに調整でき、本体中央には滑り止め付きで挽きやすい仕様です。丸みを帯びた上品な形状とシックなカラーで、いつものコーヒータイムをより豊かな時間に演出できます。
▼販売場所:SUSPRO楽天サイト
https://item.rakuten.co.jp/igoods/127/
▼商品概要
商品名 | SUS coffee coffee mill |
品番 | GS-010-03 |
本体サイズ | W150×H200mm |
素材 | ポリプロピレン、コーヒーかす、シリコン、セラミック、ステンレス |
出荷単位 | 未定 |
包装形態 | 個包装(紙箱) |
参考小売価格 | (税込)2,750円 |
■SUS Coffee Frenchpress
コーヒーの粉とお湯を入れるだけで、簡単に美味しいコーヒーが淹れられるフレンチプレス。蓋と外側にコーヒー豆かす素材を使用した日本初の商品です。シックなカラーでインテリアとして置くだけでも見映えがします。フィルターは分解が可能なのでお手入れも簡単です。
▼販売場所:SUSPRO楽天サイト
https://item.rakuten.co.jp/igoods/128/
▼商品概要
商品名 | SUS coffee frenchpress |
品番 | IGS-009-03 |
本体サイズ | W140xH145mm |
素材 | 本体:耐熱ガラス 蓋・外側 :PP・コーヒーかす フィルター :ステンレス |
出荷単位 | 未定 |
包装形態 | 個包装(紙箱) |
参考小売価格 | (税込)2,750円 |
■SUS Coffee Tumbler(350ml)
廃棄されるコーヒー豆かすを30%使用したタンブラー。コーヒーをイメージさせるシックなカラーが、オフィスや屋外でのリラックスタイムをサポートしてくれます。中は二重構造なので、汗をかきづらく、ホットでもスリーブなしで持つことが可能。保冷・保温効果で1年中使えるのが嬉しいポイントです。
▼楽天サイト
https://item.rakuten.co.jp/igoods/132/
▼商品概要
商品名 | SUS coffee Tumbler |
品番 | ブラウン:IGS-001-03 グレージュ:IGS-001-04 |
本体サイズ | W88 × H155mm |
素材 | 外側:ポリプロピレン(70%)、コーヒーかす(30%) 内側:ポリプロピレン |
出荷単位 | 48個/カートン |
包装形態 | 個包装(紙箱) |
参考小売価格 | 2,000円(税込:2,200円) |
【会社概要】
社名:アイグッズ株式会社
代表者:代表取締役 三木 章平
設立:2016年1月20日
資本金:3,000万円
HP:www.i-goods.co.jp
本社所在地:東京都渋谷区恵比寿1丁目23−23 恵比寿スクエア6F
TEL:03-6447-7742
事業内容:フルオーダーメイドのオリジナルグッズ、ノベルティのデザイン・製造・販売及び輸出入
【アイグッズとは】
フルオーダーオリジナルグッズの企画生産がコア事業。百貨店外商・アパレル・化粧品・コンサート業界の販売用雑貨、ノベルティや製品用資材を製造してきた当社ですが、コロナウイルスの感染拡大に伴い、創業以来培ってきた輸入・生産管理技術を活用し、2020年2月から業界に先駆けて様々なウイルス対策グッズの製造やグッズ情報を積極的に発信しています。さらには、高まるSDGs需要に対し、企業のサステナブルな取り組みを後押ししたいと考え、サステナブルなOEM事業・SDGsに関する情報発信を開始しました。他にも消費者に直接サステナブルな選択肢を提供したいという思いから、コーヒーかすを再利用した「SUS coffee」ブランドの立ち上げも行っています。このように、社会の要請を敏感に察知し、スピーディーに事業展開を行うことで斜陽化著しいものづくり業界にありながら、安定成長を実現。『アジア太平洋地域の急成長企業ランキング』では、対象企業100万社以上の中、2021年に総合45位、2022年には総合39位、国内製造業では日本1位にランクインするなど、国内外で高い評価を受けています。