再生した塗料はまちづくり拠点瀬戸くらし研究所に利用、サーキュラーエコノミーの実現を目指す
建築と不動産の専門性を活かし、地域づくりを手がける株式会社きんつぎ(本社:愛知県瀬戸市、以下きんつぎ)は、同地域の窯元である王子窯(合資会社丸朝製陶所、愛知県瀬戸市)の協力を受け、廃棄される陶器を塗料に再生するプロジェクトを始めました。10月10日(月・祝)に開催するワークショップでは、再生した塗料を使い、コースターやテーブルに着色します。
- 開始に至った背景と目指すこと
・瀬戸市の現状
愛知県瀬戸市は窯業が盛んな街です。令和2年には4,000万個以上の食器・玩具が出荷されています。しかし、荷できずに産業廃棄物となった陶器のほとんどが、山や海に埋め立てられているのが現状です。限りある良質な瀬戸の土を使い生産している陶器ですが、一定の温度で焼き上げた土は埋め立てて廃棄した場合、自然には還りません。
・全国の取り組み
全国的にも、陶器が産業廃棄物となっていることに対して、取り組みを進めている事例がいくつかあります。例えば、陶器を粉砕し再び原料として使ったり、建材に使うなどの取り組みです。SDGsの考え方が広まり、陶器を産業廃棄物としてではなく、資源として再利用する動きが高まっています。
・なぜきんつぎがやるのか
私たちは、「地域の豊かな暮らしが持続するための仕組みを創る」をビジョンとして、事業に取り組んでいます。商品にならなかった陶器が今後も埋め立てられ続け、資源が枯渇していくことに違和感を感じたのが、今回の取り組みのきっかけです。私たちは瀬戸市で活動する中で、今回の活動にてご協力いただいた王子窯の加藤さんより「全体の3割以上の割合で出荷できない商品が出る」という話を伺いました。丁寧に作られた商品や生産過程で使われる窯道具を、お金を払って捨てなければならないという現状を少しでも変え、環境負荷の軽減、さらには瀬戸の新たな資源をつくることができればと思い、今回の取り組みに着手いたしました。
廃材を資源と捉え、瀬戸の文化である窯業が持続できるように、取り組みを進めていきます。
・私たちが目指すこと
私たちは陶器の廃材を資源に変える「循環型窯業」を目指します。
今回のようなワークショップをはじめとし、持続可能な窯業を地域の方とともに実践していきます。
また、私たちは瀬戸市で個人がチャレンジしやすくなるまちづくり拠点「瀬戸くらし研究所」のオープンに向け取り組んでいます。陶器の廃材を建材に変え、地域の新規出店者に提供することで建材費を抑えることによりチャレンジしやすい土壌作りも作っていきたいと考えています。
このような取り組みにより、SDGsの先行事例として地域をPRすることで、関係人口の創出も行っていきたいと考えます。
- ワークショップについて
・内容
今回のワークショップでは、王子窯の廃棄処分される陶器を利用して塗料を作成し、その塗料を使用して、コースターやテーブルを着色します。テーブルは2023年2月にオープン予定の瀬戸くらし研究所で使用し、コースターはお持ち帰り頂けます。
お子さまにも楽しんでいただける内容になっていますので、親子でのご参加も大歓迎です。
・協力窯元について
王子窯(合資会社丸朝製陶所)
https://shop.oujigama.com/
愛知県瀬戸市にて、江戸時代から続く窯元です。今回のプロジェクトでは、王子窯にて製陶する際に出た廃棄される陶器を使用します。
・講師について
中村修平氏、高須浩輔氏(中村塗装工業所)
高橋慶成氏(いすみ古材研究所)
循環型ものづくりの仕組みを生み出すために、デザイナーや、職人、研究者が集い、対話し、創造するデザインファームです。
https://isumimateriallab.com
・概要
日時:2022年10月10日(月・祝)1部10:00〜、2部14:00〜(2部は満席となっています)
場所:瀬戸くらし研究所(愛知県瀬戸市末広町2-22)
定員:各部8名
参加費:無料
お申し込み方法:こちらのページよりお申し込みください https://onl.tw/jwBXjzu
イベント詳細ページ:https://laihulianxuibento.webnode.jp/?fbclid=IwAR0DSJ6bQU0nAQbJWSSW26PLkghDA7sOWz4dwdyEVYqE8gT_QYK23LuIhVU
- 会社概要
商号 : 株式会社きんつぎ
代表者 : 代表取締役 野々垣賢人
所在地 : 〒489-0884 愛知県瀬戸市西茨町111-80
設立 : 2021年5月
事業内容 :建築物に関する企画・設計及び監理、不動産コンサルティング
資本金 : 100万円
URL : https://kintsugi.co.jp
- 本件に関するお問い合わせ先
企業名:株式会社きんつぎ
担当者名:野々垣賢人
TEL:0561-50-2636
Mobile phone:080-5132-3140
Email:[email protected]
※当日のご取材については事前に上記の問い合わせ先にてご連絡頂けますと幸いです。