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~インターナルブランディングをテコとした不祥事からのビジネスモデルの転換~
本庄 加代子准教授・栗木 契教授が執筆したアクサス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:砂長 義和、以下アクサス)に関する論文「インターナルブランディングをテコとした不祥事からのビジネスモデルの転換」がマーケティングジャーナルに掲載されたことをお知らせいたします。
■マーケティングジャーナル(2022 年 42 巻 2 号 p. 63-72)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/marketing/42/2/42_2022.048/_article/-char/ja
本文では、インターナルブランディングの取り組みにより組織の体質改善を図り、ビジネスモデルを根本的に変えながら、事業の成長基調を取り戻したアクサスの変革を基に、インターナルブランディングの重要性を紐解いています。
≪一部抜粋≫
企業が不祥事を起こした時、どのように信頼と業績を回復させるのだろうか。ITエンジニアの派遣企業であるアクサス株式会社は、2018年労働局から行政処分を受けた。危機に瀕した同社であったが、インターナルブランディングの取組みにより、リストラをせずに組織の体質改善を図り、長年懸案であったビジネスモデルを抜本的に変えながら、事業の成長基調を取り戻した。
2022年現在の同社は、理念・ビジョンの浸透が進み、業績の拡大が続く。本稿では、アクサスの取り組みを時系列で追う中で、Kotter(1995, 2012)の企業変革における段階的プロセスが見出された。とりわけ意図せざる不祥事そのものが、インターナルブランディングを更に加速させていたことを確認した。
結論として、(1)組織文化を変革するためのツールとしてインターナルブランディングは有効であり、アクサスでは(2)組織に短期的成果を見せつつ(3)危機を逆手に、求心力を高め(4)現場に理念・ビジョンの解釈の余地や裁量など自由度を与えながら(5)ビジネスモデルの転換による新たな成長機会の獲得へと至っていたことが確認される。
- マーケティングジャーナルとは
日本マーケティング学会が発行する、マーケティングに関する研究者と実務者向けの季刊誌。1981年に創刊された本誌は、学術研究者だけでなくビジネスマンにも広く読まれている学術誌で、原著論文のほかにレビュー論文、ケース論文、書評なども掲載されています。
- 著者について
〈本庄 加代子〉
東洋学園大学 現代経営学部 准教授
〈栗木 契〉
神戸大学大学院 経営学研究科 教授
- 論文について
タイトル:インターナルブランディングをテコとした不祥事からのビジネスモデルの転換
著者名:本庄 加代子、栗木 契
掲載誌:マーケティングジャーナル
- 今後について
本稿は、当社が業務改善命令を受けた前後におけるインターナルブランディングの重要性についての論述でありますが、当社はこれからも理念・ビジョンを軸にした経営を推進し、日本におけるエンジニア不足に寄与するべく事業を推進してまいります。また同時に、「女性の社会進出」や「シニア人材の活用」などの社会課題にも対峙しながら、少子高齢化における日本の労働力確保にも取り組んでまいります。
【会社概要】
■会社名:アクサス株式会社
■本社所在地:〒160-0023
東京都新宿区西新宿1-22-2 新宿サンエービル14階
■代表取締役社長:砂長 義和
■事業内容:エンジニアリングサービス事業・アウトソーシング事業・システム受託開発事業
■URL:https://www.axas-japan.co.jp/
■TEL:03-5908-8016
企業理念である「すごい!を追求する」は、お客さまや仲間からの「ありがとう」を超えて、「すごい!」と言っていただけるレベルのサービスを追求するという、私たちの決意の表れです。
「日本でもっともエンジニアがわくわくする会社になる」というビジョンには、サービスのつくり手である私たち自身が、常にわくわくする気持ちを持って事業に取り組み、エンジニアが希望を描きながらクリエイティブな能力を発揮できる組織でありたいという想いを込めています。毎日のわくわく感が、やがて社会を動かす「すごい!」へとつながるように。仕事に一人ひとりのキモチを込めて、質の高いサービスを提供し、お客さまと仲間の感動や驚きなどの「コト」を生み出し続けます。