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2022年10月8日(土)9日(日) 有明ガーデン(東京都)
一般社団法人 海と食文化フォーラムは2022年10月8日(土)・9日(日)、有明ガーデン(東京都江東区)にて「海のごちそうフェスティバル」を開催し、約24,000人が来場しました。魚(トト)の日である10月10日(月)から10月16日(日)の”海のごちそうウィーク”におけるプレイベントという位置づけで、全国各地の食を通じた海に関する取り組みを推進する団体とともに、47都道府県の協力・後援を得て企画・運営。「知れば知るほど、海はおいしい。」をメインメッセージに掲げ、全国47都道府県の海に関連した特産品の販売、有識者を招いて海と食に関する情報を発信するステージ、地域の海の課題から開発されたグルメの販売などを通じて、海に親しみ海の問題を自分ごととしてとらえるよう来場者に呼びかけました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
- 鈴木香里武さん登場!海のごちそうステージ「知れば知るほど、海はおいしい。」
ステージのオープニングには、「令和のお魚王子」鈴木香里武さんが緑色の海藻タオルを肩にかけて登場。魚が育つ環境に不可欠な「海藻」と「藻場」、藻場が消失している「磯焼け」の問題について、総合司会の真鍋摩緒さんとトークを進める中、紹介を受けて登壇したのは「海の宝アカデミックコンテスト2021 全国大会 -海と日本PROJECT-」で入賞した仙台第三高校の高校生2名(平海さん、村﨑さん)。彼女たちはワカメの可能性に着目し、アンケート調査を実施するなど独自の研究を深め、もっとワカメを食べてもらうために「ワカメを練り込んだパスタ」を考案。観客に向けて堂々と発表しました。続いて、高校生の取り組みを知って触発されたというシーベジタブルの石坂秀威シェフが登場。これまでにない形のワカメパスタを提供し、鈴木香里武さんが試食しました。「何も聞かずに食べたパスタと、高校生の想いやシェフの解説を聞いた後に試食したパスタを比較すると、味わい深さが倍増する」と鈴木香里武さんがコメント。「知れば知るほど、海はおいしい。」を体感できるオープニングイベントとなりました。石坂シェフは「高校生がここまで真剣にワカメと向き合っているとは思いませんでした。同じ情熱を込めてパスタを作りました」と高校生を賞賛しました。
▼オープニングイベントの動画はこちら
https://social-innovation-news.jp/?p=1394
続いてのステージプログラム「海のごちそうキッチン&マルシェPRタイム」には、共催である日本財団の海野常務理事がステージに登壇し、出店者たちと、メニュー・商品開発の裏側にある海の課題やストーリーについて語り合いました。マグロで有名な青森・大間からは「海と大間の未来づくり実行委員会」の島さんが登壇し、マグロだけでなくおいしい白身の魚がとれることをアピール。魚嫌いの子どもにもおいしく白身魚に親しんでもらえるようにと考案したカレー風味の「大間ホッケドッグ」を紹介しました。試食した海野常務理事は「おいしかった。大間の子どもたちを巻き込みながら、プロジェクトを推進させていってほしい」と激励しました。
- 知られざる海のストーリーを紹介!「海のごちそうキッチン&マルシェ」
全国8エリアの団体が、地域の海の課題をもとに開発したシーフードメニューをフードトラックで提供した「海のごちそうキッチン」。「海と食の地域モデルin熱海」は、市場価値が低く未活用となっている魚に注目した活動を展開中。本イベントでは、サバ、シイラ、ヤマトカマスの3種類の未活用魚がルーの中に入っているカレーを提供しました。他には、ムラサキウニなどによる食害により魚の住処である藻場が喪失している危機を解決するため、駆除したウニをおいしく食べて豊かな海を取り戻す「鳥取ブルーカーボンプロジェクト」が開発した「鳥取ウニライスボールコロッケ」や、海水温の上昇により北海道で漁獲量が急増しているブリを使った「函館ブリ塩ラーメン」「函館ブリたれカツバーガー」などが販売されました。ここでしか食べられないメニューということもあって、買い求める人の行列が続き、多数のメニューが完売となりました。
北海道から沖縄まで、全国47都道府県の海産物や海に関連した特産品を販売する「海のごちそうマルシェ」には、日本財団「海と日本プロジェクト」から生まれたユニークなコラボ商品や海にちなんだ品が勢揃い。各ブースにはスタッフが常駐し、来場者に商品の特徴や海にまつわるストーリーを紹介、全国各地の海の現状について知るきっかけを提供しました。
- 子どもたちが楽しく海について学んだ「海のごちそうクイズ大会」
1日目は、北海道、島根、鹿児島の3エリアを繋ぎ、海と関係の深い場所を生中継で紹介しながら出題するクイズ大会を実施。3問連続正解すると「海のごちそうキッチン」のメニューがもらえるとあって、参加児童たちは臨場感あふれる映像を見ながら、正解を目指してクイズに熱心に答えていました。見事プレゼントをゲットした参加児童は、”海のごちそう”をほおばりながら「クイズに答えるのが楽しかった」「もっと海のことを知りたい」と目を輝かせました。
2日目は、”海のごちそう”にちなんだクイズを10問出題。一番多く正解した方に「海のごちそうマルシェ」で使えるお買い物券2000円をプレゼント。「サンマがもっていない内臓とは?」「青潮の色は?」といった難問が続いたのにも関わらず、全問正解する親子が4組出て出題者もびっくり。笑顔あふれるクイズ大会となりました。
- 「海のごちそうアカデミー」日本さばける塾×すし銚子丸によるスペシャルコラボ
すし銚子丸で活躍するプロの寿司職人と一緒に、子どもたちがアジをさばく体験にチャレンジ。世界に1皿だけの握りずしを作り、回転ずしレーンに流して、親子でおいしくいただきました。日本さばける塾スタッフによる海に関するミニ授業や動画上映もあり、自分たちの生活と海とのつながりを感じ、海の未来について考える貴重な機会となりました。
(子どもの感想)
・海はいろんなことになっていた。たすけてあげたいとおもった。
・生き物の命をいただいているので、大切なことだとおもった。
・海の魚から、食卓まで遠いのに、つながっていることに感動しました。
(保護者の感想)
・いつもなら食べないアジを喜んで食べてました。
・魚をさばくことで、命の大事さがわかって良かった。
・釣った魚が食卓に並ぶまでの流れが分かり、生きていた命を無駄なくいただくことについて、あらためて勉強できました。
- 「海のごちそうフェスティバル」参加者の感想
ステージ、キッチン、マルシェなど全会場で、子ども連れのファミリーや若者、シニア世代など幅広い層の来場者が笑顔でイベントを楽しむ様子が見られました。マルシェやフードトラックで全国各地から集まったスタッフとの会話に花を咲かせているお客様や、ステージ登壇者の海の課題解決に関する話を真剣に聞き入るお客様の姿が印象的でした。
●海にちなんだユニークな物産が並んでいて、選ぶのが楽しかったです。おいしいものを食べたいという気持ちはみんな同じだと思うので、子どもたちがおいしい海の幸をずっと食べていけるように考えないといけないですね。
●さばける塾に参加した息子は、とても楽しかったようで、「早く魚屋さんに行きたい‼︎」と落ち着かず、イベント会場から魚屋さんへ直行してアジを買いました。90歳を過ぎたひいおばあちゃんのために9尾のアジをさばき、お寿司をたくさん握って振る舞ってくれました!
- 「海のごちそうフェスティバル」イベント概要
名称 | 海のごちそうフェスティバル |
内容 | 「海のごちそう」をきっかけに、海についての情報発信や、海の未来を考える機会を提供。 ◎海産物などを販売する「海のごちそうマルシェ」 ◎海の課題から開発されたメニューのフードトラック出店「海のごちそうキッチン」 ◎海の今とこれからを伝える「海のごちそうステージ」 ◎魚をさばく体験から海について学ぶ講座「日本さばける塾×すし銚子丸」 ◎海に関する取り組みを紹介する「海と日本プロジェクト連携ブース」 海のごちそうフェスティバル公式HP https://shoku.uminohi.jp/gochiso-fes/ |
日時 | 2022年10月8日(土)11:00-18:00 ・ 10月9日(日)10:00-17:00 |
会場 | 有明ガーデン(東京都江東区有明2丁目1-8) |
主催 共催 協力・後援 |
【主催】 一般社団法人 海と食文化フォーラム 【共催】 日本財団 海と日本プロジェクト 【協力・後援】全47都道府県(北海道・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・新潟県・富山県・石川県・福井県・山梨県・長野県・岐阜県・静岡県・愛知県・三重県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県・鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県・高知県・福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県) 【特別協賛】グローブライド株式会社 |
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 海と食文化フォーラム
活動内容:海の問題解決に向けたアクションの輪を広げることを目的とした事業展開
海のごちそうプロジェクト公式サイト:https://shoku.uminohi.jp/
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/