釈徹宗・内田樹・三宅善信・藤田一照氏が基調講演を一般公開。コロナ禍を生きる全ての人々へメッセージを届けます。初のオンライン開催

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「国際仏教徒青年交換プログラム2021〜アフターコロナとパラダイムシフト、未来への希望〜」が世界仏教徒青年連盟と全日本仏教青年会の共同主催にて8月20日(金)から22日(日)開催

 この度、世界仏教徒青年連盟(会長 村山博雅、以下WFBY※1) と全日本仏教青年会(理事長 谷晃仁、以下JYBA※2)は、「国際仏教徒青年交換プログラム(IBYE)2021」を、今月8月20日から22日まで開催します(※3)。

 特にこの度はコロナ危機に伴い初のオンライン開催となり、国内外の有識者からなる「基調講演」等を広く一般に「無料公開」させていただきます。

 世界はいま新型コロナウイルス蔓延により、地球規模で第二次大戦後最大の危機的状況にあると言えます。今までの常識が通用しない、新たな時代に突入したと言えるでしょう。そのような「パラダイムシフト」が起きようとしている現在、私たちはどうすればよいのでしょうか。処方箋や回答はまだ出ていません。

 そのような社会の中で本イベントが日本・アジア地域を中心とした「未来を担う世界の若者たち」に大きな知的刺激や人間的成熟のきっかけを与え、この「大転換の時代」を生きる全ての人々へのメッセージとなり得ることを切に願います。

 

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 昨年初頭から世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスによるパンデミックの中、IBYE2021は長い歴史の中で初めてオンラインにて開催されることになりました。その為これまで時間的・経済的な制約のために参加できなかったアジア各国の青少年たちにも広く参加して頂き、文化的、民族的な深い相互理解とともに、アフターコロナを見据えた国際交流カンファレンスにしていきたいと考えています。

 また上記でも触れた通り、今回のIBYE2021ではオンラインという特性を活かし、国内外における各界の有識者からなる「基調講演」や聖職者による「国際禅・マインドフルネスの入門体験」部分を、IBYEの歴史上初の試みとして多くの方々に「一般・無料公開」させていただく予定です。 

 

 

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 講師陣は釈徹宗・内田樹・三宅善信・藤田一照(※5)・チャン・ファブ・カム(プラムヴィレッジ※6)・矢萩新一・サイード佐藤裕一等々、仏教界からだけでなく哲学・キリスト教・イスラム教等、「誰ひとり取り残さない」「地球規模」というSDGsの根本精神に基づき広範な世界から有識者・聖職者をお招きする予定です。

 ここで、どうしてこのイベントがコロナ禍と言われる「今」開催されなくてはならないのか、という問題を少し掘り下げてみたいと思います。

 現在、地球上のほとんど全ての人間社会では、新型コロナウイルスのパンデミックにより、医療危機のみならず、経済的、政治的、全社会的に先の読めない危機の時代に入ったと言われています。繰り返しになりますが、まさに今までの常識が全く通用しない巨大な壁に直面していると言っても過言ではありません。また今年、日本では、未曾有の災害と言われた「東日本大震災」から10年という節目を迎え、改めて「人類の歩む道」を考え直す機会を得ました。私たちはいま確実に、「価値・行動規範・あらゆるものの転換」を迫られていると言えるでしょう。未知とも呼びうる「パラダイムシフト」が目の前で起きているのです。

 

 

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 2018年、世界仏教徒連盟は「世界仏教徒会議日本大会」において「東京宣言」を採択し、「持続可能な開発目標(SDGs)の実現を支援します」と宣言しました。

 SDGsの実践やムーブメントに歩調を合わせるように広く発信された「サステイナビリティ(持続可能性)」という言葉がありますが、最近「人間中心主義からの脱却」というスローガンとともに、「人類の活動が地球環境に甚大なる影響を与える時代」を意味する「アントロポセン(人新世)」というキーワードが哲学・経済学・人類学を含む様々な知の世界から新しい意味を伴って再び発せられています。私たちは「持続可能な世界(の実現)」と「人新世」という二律背反の時代を生きているのでしょうか。

 このアフターコロナも見据えたパラダイムシフトにおいて、「アントロポセンという危機意識」を深めるとともに、「SDGsの実現可能性」をより高めていくということは、今を生きる全人類にとって共通そして最大の命題です。それに対して「仏教と宗教は一体何が出来るのか」という問題について、みなさまと深く考察していきたいと考えています。

 伝統的な仏教・宗教の叡智と、現代に必要とされる新しい価値意識の融合を、さらに新しい知的世界のムーブメントとして、仏教・宗教界から「次世代を担う青少年たち」に発信し普及させるまたとない機会となれば幸いです。ワクチンという光明がようやく見え始めた今、世界的危機の中だからこそ、未来志向の本カンファレンスは人類に希望と光明を与えることができると確信いたします。

 

 

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※開催者代表よりメッセージ
JYBA 谷晃仁理事長
「この1年半の間に離れてしまった国際交流の機会を作れるものと考えております。また今の社会は大きな転換点に差し掛かっており今後の世界共栄・世界融合の為に何が必要であるかを模索する機会となります。ご参加よろしくお願いします。」

WFBY 村山博雅会長
「Covid-19のパンデミックは大変な苦難とともに様々な新しいシステムや価値意識を創出しました。この度の次世代を担う青少年とともに考える機会は、今だからこそ最大の意義をもってこれからの世界に貢献するものと確信いたします。」

※以下は「開催概要」となります。

1. 主催
世界仏教徒青年連盟、全日本仏教青年会

2. 後援
世界仏教徒連盟(WFB)、公益財団法人全日本仏教会、公益財団法人仏教伝道協会、一般財団法人太田慈光会

3. 開催期間(一般公開される「基調講演」部分となります)

8月20日 14:30~18:00
出演者:釈徹宗×内田樹 
テーマ:「アフターコロナとパラダイムシフト」
8月21日 13:00~14:30
出演者:三宅善信×矢萩新一×サイード佐藤裕一(※7)
テーマ:「世界3大宗教とSDGs〜諸宗教対話」
8月22日 13:00~15:30
出演者:藤田一照×チャン・ファブ・カム(プラムヴィレッジ)
テーマ:「SDGsと仏教〜国際禅とマインドフルネスの入門体験とともに」

4. 開催場所
オンライン(YouTube Live)

5. 定員
YouTubeLiveでの一般公開となりますので、定員は特に設けておりません。

6. 参加方法
Peatixサイトより申し込みください。https://ibye2021jp.peatix.com
※IBYE専用ホームページも用意しております。https://www.ibye2021.com/

7. 参加費
無料(YouTubeLiveでの一般公開となります)

8. 連絡先
IBYE2021メイン会場(大阪・萩の寺)
村山博雅 mail: [email protected]  fax: 06-6843-3876

9. 脚注
※1世界仏教徒青年連盟(WFBY)は、未来を担う青少年の仏教に対する理解を広め、深める事を目的に結成された国際ネットワークです。1950年設立された世界仏教徒連盟(WFB)により1972年正式に組織されました。現在、16ヶ国を代表する42の仏教団体が加盟する世界最大の国際仏教青年会に成長しています。交流プログラムやリーダー育成研修などを通じ、世界中の青年仏教徒の交流を促進し、仏教に基づく人材育成に取り組んでいます。

公式ホームページ:http://www.wfby.org/

※2 全日本仏教青年会(JYBA)は、1977年に設立された日本全国の宗派・地域の垣根を越えて活動する仏教青年団体です。和を重んずる仏教精神のもと、仏教青年相互の密接なる連絡・連携・友好をはかり、真に時代に即応する活動を展開するとともに、全世界の仏教徒と交流を深めつつ、仏教文化の宣揚と世界平和の進展に寄与することを目標にしています。災害支援・国際交流・千僧法要・諸宗教対話など様々な活動を行っております。

■加盟団体一覧■
[宗派全国仏教青年会] 
天台仏教青年連盟、金峯山青年僧の会、和宗仏教青年連盟、全真言宗青年連盟、全国浄土宗青年会、融通念佛宗青年会、臨済宗青年僧の会、全国曹洞宗青年会、全国日蓮宗青年会
[地域(都道府県)仏教青年会] 
埼玉県佛教青年会 、神奈川県仏教青年会 、大阪府佛教青年会 、(一社)神戸青年仏教徒会
※公益財団法人全日本仏教会加盟録順)

公式ホームページ:http://www.jyba.ne.jp/

 ※3 WFBYは様々な国際交流プログラムを主催して参りましたが、その中で中心となるのが、各加盟国内での国際的人材発掘を行う「Club25プログラム(※4)」と、人材育成と国際交流を目的とした「International Buddhist Youth Exchange:IBYE プログラム」です。 その中でも最大の継続事業が「国際仏教徒青年交換プログラム(IBYE)」です。最近日本では 2013年、2015年、2017年に開催し、300名を超えるアジア各国の青少年参加のもと、仏教を通じた深い国際交流の機会を作ってまいりました。

※4 世界仏教徒青年連盟は、次世代を担う青少年を対象に、仏教を通じた教育・育成・研修をすすめてきました。その過程において青年仏教徒の国際交流を促進しながら、仏教のグローバル化を目的とする様々なプログラムを「Club25」として加盟各国にて展開しています。全日本仏教青年会も「Club25 Japan」を設立し、今後その組織化と拡大、充実をはかり、次世代に生きる仏教を引き継ぐ高い見識を持つ青少年育成の一端を担えればと考えています。

※5講師紹介

釈徹宗 
浄土真宗本願寺派如来寺住職、相愛大学人文学部教授、特定非営利活動法人リライフ代表。専門は比較宗教思想・人間学。大阪府出身。大阪府立大学大学院人間文化研究科比較文化専攻博士課程修了。その後、如来寺住職の傍ら、龍谷大学文学部非常勤講師、兵庫大学生涯福祉学部教授を経て、現在に至る。 論文「不干斎ハビアン論」で涙骨賞優秀賞(第五回)、『落語に花咲く仏教』で河合隼雄学芸賞(第五回)、また仏教伝道文化賞・沼田奨励賞(第五十一回)を受賞している。

内田樹
日本のフランス文学者、武道家(合気道凱風館館長。合気道七段、居合道三段、杖道三段)、翻訳家、思想家。神戸女学院大学名誉教授、京都精華大学人文学部客員教授。専門はフランス現代思想。東京都出身。東京大学文学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。その後、神戸女学院大学文学部総合文化学科助教授、同大学教授を経て、現在に至る。『私家版・ユダヤ文化論』で小林秀雄賞、『日本辺境論』で新書大賞受賞、著作活動全般に対して伊丹十三賞受賞。

三宅善信
1958年大阪府生まれ。同志社大学大学院神学研究科博士前期課程修了。ハーバード大学世界宗教研究所研究員、大阪医科大学非常勤講師、金光教泉尾教会総長等を歴任。約200回、海外での国際会議やセミナーに参加。現在、神道国際学会理事長、関西国連協会理事長、(株)レルネット代表取締役、コルモス会議常任理事、WCRP日本委員会理事、IARF国際財務理事、金光教教団会議員等を兼務。YouTubeチャンネル『日本DNA』主宰。『風邪見鶏:人類はいかに伝染病と向き合ってきたか』他著書多数。

藤田一照 
1954年愛媛県生まれ。東京大学教育学部教育心理学科卒業後、同大学院博士課程を中途退学し、曹洞宗僧侶となる。1987年より米国マサチューセッツ州西部にある禅堂に住持として渡米。2010年から2018年まで、サンフランシスコにある曹洞宗国際センター所長。神奈川県葉山町にて慣例に捉われない独自の坐禅会を主宰している。

チャン・ファブ・カム
ティク・ナット・ハン( ※6)の高弟であり、プラムヴィレッジ・アジア応用仏教研究所所長。

矢萩新一
日本キリスト教協議会副議長

サイード佐藤裕一
日本ムスリム協会副会長

 ※6 プラムヴィレッジとはダライラマ14世と並び称せられるベトナムの僧侶ティク・ナット・ハンがフランスに開いたヨーロッパ最大の仏教寺院です。現在ではアジア諸国にも拠点を広げているプラムヴィレッジでは、世界中から何千人もの宗教、宗派を超えたリトリート(瞑想会)参加者を迎えています。

 ※7 日本キリスト教協議会副議長の矢萩新一、日本ムスリム協会副会長のサイード佐藤裕一両氏はビデオメッセージでの出演となります。世界三大宗教であるキリスト教・イスラム教からのメッセージを受け、歴代のローマ教皇やダライ・ラマ14世をはじめとする世界の宗教指導者等とたびたび会談し、世界宗教者平和会議等での実績から、日本の「諸宗教対話」を代表するお一人と言われる三宅善信氏による基調講演となります。

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