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読み終えた本が「こどもがこどもでいられる社会」をつくる一助になります。
貧困や差別、虐待などを背景に子どもたちの尊厳がないがしろにされている出来事が多々起こっています。子どもの孤立の解消に取り組む認定NPO法人PIECESは、子どもたちが孤立することなく、尊厳を大切にされ生きていくことのできる社会を築いていくために、読み終えた本や書き損じはがきなどの回収及びキャンペーンに賛同・協力いただける企業・団体様を募集します。
- 2023年4月に施行されるこども基本法に、「子どもの権利条約」の4原則が明記
2022年6月に「こども基本法」が成立し、2023年4月から施行されます。すべての子どもが個人として尊重されるという基本的人権が主な内容です。
1989年に、すべての子どもに人権を保障する初めての国際条約として国連総会で採択された『子どもの権利条約』を日本が批准したのは1994年。「子どもの権利条約」は、「差別の禁止」「生命、生存及び発達に対する権利」「児童の意見の尊重」「児童の最善の利益」の4原則をもとに、「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」といった子どもの権利を保障しています。
子どもの権利条約が採択された11月20日は、国連が制定した国際デー「世界子どもの日」。子どもの権利のために行動する日として、世界中でさまざまな取り組みがなされています。
日本では条約の批准から28年が経ちますが、条約の認知は広がらず、それに基づく実践も子どもの現場で普及していかない中、ここ数年で体罰禁止や子どもの意見表明に関して制度化を求める動きが生まれ、こども基本法に向けての社会的な動きになってきました。こども基本法には、子どもの権利条約の4原則が明記されています。
- 世界で初めて子どもへの体罰を禁止したスウェーデン
1979年に世界で初めて子どもへの体罰を禁止したスウェーデン。 今では福祉先進国とされていますが、1960年代には体罰経験者は90%以上に上っていたといいます。 50年以上経った今、その数は10%以下まで減少しています。
その背景には、多くの家庭が購入する牛乳パックに体罰禁止を呼びかける広告を載せ、大人と子どもが法律について知り、話し合うきっかけを広くつくる工夫がありました。
その他にも、周産期からのアプローチを行い、子どもの権利に関する養育者向けの絵本や小冊子の配布、学校での授業の導入など、国を挙げて社会全体へ広く訴えるための啓発キャンペーンがありました。
スウェーデンの事例からわかるように、社会は私たち市民の行動によって変化し、動いていきます。市民が自分たちのこととして権利について知り、実践することは、長期的に文化に影響します。だから私たちは、世界子どもの日をきっかけに、子どもの権利について広く発信する啓発キャンペーンを行っています。
キャンペーンサイト:https://www.pieces.tokyo/crc2022
- 子どもの権利普及に賛同する「チャリティパートナー」を募集
本取り組みは、読み終えた本やDVD、ゲームなどを買い取り、査定額を寄付金とする株式会社ブギのサービス「本棚お助け隊」を通じた寄付プログラムです。11月20日の世界子どもの日、そして子どもの権利月間に合わせて、査定額40%を上乗せキャンペーンを実施中。尚、ご寄付は子どもの孤立を防ぐ啓発活動、市民性醸成プログラムなど、PIECESの活動全般に役立てられます。
子ども基本法の施行を控えた今だからこそ、広く子どもの権利について広めるためのキャンペーンへ賛同、協力するパートナー企業・団体を全国から募集しています。広く普及するためには、NPOなどの市民組織と企業・団体による連携が必要です。
会社や店舗などに置いていただく回収BOXと、PIECESの活動および子どもの権利について知る配布用チラシをご準備しています。
- 募集概要
●査定額40%UP受付期間: 2022年12月15日まで
※40%査定額UPキャンペーンは2022年12月15日までですが、年間を通じて、チャリティパートナーを募集しています。
※元払いの時のみ、40%UPの対象となります。着払いの場合は20%UPとなります。
●対象:企業・団体、回収BOXを設置できる場所がある店舗など
※個人でのご参加も可能です
●お申込み方法:以下より賛同フォームにご登録ください。
https://forms.gle/w2ZpG3ErX2rsS8zk9
●キャンペーン特設サイト:https://www.pieces.tokyo/charity2022
●送っていただけるもの:本、DVD、ゲームソフト、未使用切手、ハガキ、金券類など
- 子どもの権利とSDGs
2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」。その宣言文には、SDGsがめざす世界は「子どもたちに投資し、すべての子どもが暴力や搾取から解放される世界」とあります。貧困や暴力など、さまざまな子どもの課題の解決を目指すことは、子どもたちの権利を実現することにもつながっています。
- 認定NPO法人PIECESについて
こども家庭庁準備設立室アドバイザーを務める児童精神科医の小澤を中心に、2016年に設立。子どもの周りに信頼できる他者を増やすことで、子どもが孤立しない地域をつくることを目指しています。子どもの孤立が深まる前に、地域の中で子どもを見守り、子どもに寄り添う市民を増やすための市民性醸成プログラムを展開。ひとりひとりが自分らしい市民性を醸成し、行動できるようになることで、子どもと自分、地域のwell-being をつくることができると考えています。
【団体概要】
設立:2016年6月22日
代表:代表理事 小澤いぶき(児童精神科医)
所在地:東京都文京区本郷3-40-10 三翔ビル本郷7F 小野田高砂法律事務所内 social hive HONGO
URL:https://www.pieces.tokyo
- 【本プレスリリースに関する問い合わせ】
認定NPO法人PIECES
担当:広報ファンドレイズ 藤田・矢部
Email:[email protected]