大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:芳井敬一)は、「持続可能な調達」を通じて、SDGsの目標達成、とりわけ、脱炭素社会や循環型経済の実現に寄与する取り組みを表彰する「第23回グリーン購入大賞」(主催:グリーン購入ネットワーク)において「大賞」を受賞しました。
当社グループは、環境長期ビジョン“Challenge ZERO 2055”において、2050年までにサプライチェーンにおけるカーボンニュートラルの実現を目指しています。
その中間目標として、2025年度までに主要サプライヤーの90%以上が、SBT(※1)水準の温室効果ガス削減目標を設定できるよう、直接対話やワーキングを中心としたサプライヤーエンゲージメント活動を行ってきました。今回の受賞では、これらの取り組みが評価されました。
今後は、当社が持つ環境エネルギー事業の省エネ・創エネソリューションを提供することで、サプライチェーンにおける脱炭素への取り組みを推進していきます。
※1. パリ協定が求める水準と整合した科学的根拠を有する温室効果ガス削減目標の設定を企業に促す国際的なイニシアチブ
目次
●事務局からの受賞評価コメント
サプライチェーンのカーボンニュートラルに向け、説明会やダイアログなど、直接働きかける形で着実にサプライヤーエンゲージメントを実施している。他社に先駆けてサプライヤーの温室効果ガス削減目標設定率をKPIとして設定し、社外公表し、取り組まれていることは、これから取り組もうとする企業の模範となる活動で高く評価できる。
●グリーン購入大賞について
グリーン購入ネットワークが主催している表彰制度。1998年に創設され、環境に配慮した製品やサービスを優先的に購入する「グリーン購入」の普及拡大に取組む団体を表彰し、一層の取り組みを奨励するとともに、活動事例の紹介を通じて「グリーン購入」を普及することを目的としています。
■評価された取り組み
当社は、2019年度から、サプライヤーによる温室効果ガス削減目標の設定、ならびに目標レベルの引き上げを目的として、当社および当社グループのフジタ、大和リースにおける主要サプライヤー企業203社に対して、「脱炭素ワーキング」や「脱炭素ダイアログ」などの環境啓発活動を行っています。こうした環境意識の共有と脱炭素への協働の結果、主要サプライヤーの温室効果ガス削減目標設定率は、2018年度の54.0%から、2021年度は87.7%まで向上しました。
また、SBT水準の目標設定率は、2019年度は18.1%でしたが、2021年度は34.0%まで向上しました。
●サプライヤーエンゲージメント活動の概要
活動名称: 説明会
開始時期:2019年1月
内容:当社およびフジタ、大和リースの主要サプライヤーを対象に、気候変動の現状や当社のカーボンニュートラルへの取り組み、温室効果ガス排出量削減の必要性などを共有し、目標設定を促進する活動。これまでに5回実施し、延べ180社・300名以上が参加。
活動名称:脱炭素ワーキング
開始時期:2020年8月
内容:温室効果ガス削減目標未設定の企業を対象に、目標設定における課題の共有とその対策を共同で検討する活動。これまでに21回実施、36社・79名が参加。
活動名称:脱炭素ダイアログ
開始時期:2021年2月
内容:SBT水準に満たない温室効果ガス削減目標を設定している企業を対象に、当社グループとの対話により相互理解を深め、サプライヤー企業における環境への意識や行動の変革を促す活動。1社対1社の対話を実施し、これまでに18社・72名が参加。
●「グリーン購入大賞」の受賞歴
時期:第9回 (2007年)
受賞内容:優秀賞
内容:エネルギーシミュレーションソフト「ecoナビゲーター」
時期:第16回(2014年)
受賞内容:優秀賞
内容: 緑が、街を変えていく~住宅・建築事業における緑化推進と環境緑化事業「エコログリーン」~
時期:第20回(2019年)
受賞内容:大賞
内容:「自らつくる」で目指す RE100 への挑戦と、お客さまと共に創る「再エネ 100%のまちづくり」