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長期ビジョン・パーパスの次にコーポレートブランドに求められることとは?
コーポレートブランディング支援を行う株式会社揚羽(東京都中央区八丁堀2丁目12-7 代表取締役社長 湊剛宏 以下、揚羽)は、2022年11月1日(火)に開催された、株式会社文藝春秋主催のカンファレンス「企業価値向上の“ど真ん中” 超実践・人的資本経営~「人」への投資の可視化と価値創造の実践知~」に登壇いたしました。
本カンファレンスには、揚羽 SXコミュニケーションプランニンググループ グループ長の黒田天兵が登壇し、ブランディングの観点から見る人的資本経営の本質について、また、人的資本経営導入のプロセスを解説しました。
<講演内容 抜粋>
●人的資本とコーポレートブランドの関係
昨今の「サステナビリティ時代」の到来により、世界中の企業が長期ビジョン、パーパスを掲げるようになりました。日本の企業ブランディングにおいても、同様な状況となりつつあります。
しかし、今まで達成し得なかった目標である長期ビジョンやパーパスを実現するためには、今まで通りの成長曲線では、企業は成長スピードを上げるための「新たな要素」が必要です。
既存事業の延長上にあるもの以上の成長ができる、成長のために変化していける企業こそ信頼、期待を得ていくはずです。
パーパスを実現するために、イノベーションや変革を起こす、それを実現する社員の背中を押す「組織文化」があるかどうかが非常に重要です。
組織文化は、国際機関VRF(Value Reporting Foundation:https://www.valuereportingfoundation.org/)のレポートにおいて、人的資本領域の最優先事項と示されているなど、人的資本経営の項目の中でも重要な立ち位置とされています。
イノベーションや変革を起こす、それを実現する社員の背中を押す「組織文化」をもつことは、コーポレートブランドとしてその企業らしさを表現するものにもなります。イノベーションを起こす根拠として、「挑戦し続ける組織文化」があるかどうかが、今後のコーポレートブランドにおいて、パーパスの次に注目されるものだと考えます。
●人的資本導入のプロセス
人的資本経営の導入プロセスには大きく5つのプロセスがあります。
- Process1 自分たちの現状(As is)を知る現状調査・定量化する
- Process2 組織、人のありたい姿(To Be)を定義する
- Process3 理想と現実のギャップを埋めるために、 KPIの設定と予算配分を行う
- Process4 定めたKPIに対する施策を計画、実行プランを立案し、施策を実施する
- Process5 実施した結果どうだったのか、効果を見ながら、プランに立ち返ること繰り返しながらKPIを達成していく
当日はそれぞれのProcessについて具体的な手法を解説いたしました。
中でも、「Process3 理想と現実のギャップを埋めるために、 KPIの設定と予算配分を行う」の中では、『定着予算®』という考え方を提唱しています。
これまでの「人」に関する予算は、主に優秀な人材を採用するための採用や教育に主に当てられてきました。採用してからの数年間、企業が人材の成長に投資を続けることで、一定の時点で、社員は企業が投資した以上のリターン、価値を生み出せるようになります。しかし、人材が成熟し一人前になった後は放っておくという企業が非常に多く、投資をして育てた社員の離職につながるケースが見受けられます。
企業は、むしろ一人前の人材にこそ投資し、社会や人のため、パーパスの実現のためにより長く貢献してもらい、価値を発揮し続けてもらうために予算を割いていくことが大切です。これを『定着予算®』と考え、採用・教育・定着のバランスを保っていくことが重要だと提唱します。
※レポート全文は下記よりご覧いただけます:
https://www.ageha.tv/magazine/magazine_corporate/bunshunconference_seminar_report/
<登壇>
株式会社揚羽
SXコミュニケーションプランニンググループ グループ長 黒田天兵
書籍:『ストーリーでわかるエンゲージメント入門 組織は「言葉」から変わる。』
<会社概要>
商号:株式会社揚羽
代表者:代表取締役社長 湊剛宏
所在地:〒104-0032 東京都中央区八丁堀2丁目12-7 ユニデンビル3F
設立:2001年8月
事業内容:ブランディング支援全般
支援領域:コーポレートブランディング
パーパスブランディング
サステナビリティブランディング
採用ブランディング
インナーブランディング
アウターブランディング
製品・サービスブランディング 等
ブランディングにおけるコンサルテーション、クリエイティブ、ソリューションまで一気通貫できるパートナーとしてご支援をしてまいります
資本金:1,000万円
URL:https://www.ageha.tv/